『TP5x』にぐるりと縦線が入った! パットもティショットも目標方向に出しやすい!
ベストスコア「67」、ホームコースのハンディキャップ「0」を誇る、貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。
配信日時:2024年12月18日 10時45分
ドライバーのヘッドスピード40m/sのアマチュアゴルファーでも、最新ギアを使いこなせるのか? ベストスコア「67」の元競技ゴルファーでロマン派ゴルフ作家の篠原嗣典が実際にコースに持ち込んで検証しました。
『TP5x STRIPE ボール』は、2024年9月20日に発売。同年2月に発売された『TP5x ボール』と中身は変更せず、ボールのプリントを追加したバージョンになります。姉妹ボールの『TP5 STRIPE ボール』も同時発売です。
“狙い打て。このラインを頼りに。”というコピーは、『TP5x STRIPE ボール』と『TP5 STRIPE ボール』共通です。主にパッティングで方向の精度を上げるために開発されたことがわかります。
「360°クリアパスアライメント」という赤道を複数のラインでぐるりと結ぶアライメントは、『TOUR RESPONSE STRIPE ボール』で、その優秀さを証明していて、一定数のファンがいます。おいしいとこ取り的に『TP5 シリーズ ボール』にも「360°クリアパスアライメント」を搭載したというわけです。
しかし、『TP5x STRIPE ボール』のプリントは、『TOUR RESPONSE STRIPE ボール』と同じサイズですが、かなり違うのです。今まではラインの内側はイエローやオレンジ、ブルーなど帯状に色が入っているのです。帯状の太いカラーが、そのまま太いラインとして機能していたのですが、新しく搭載されたアライメントには、カラーがないのです。『TP5 STRIPE ボール』は、ベースのボールのホワイトに、黒い線が何本かあるだけです。印象が違うことに最初は戸惑いました。
今年の春に試打ラウンドをした『TP5x ボール』は、ツアーボールとして文句がない性能のボールで、ヘッドスピードが速いゴルファーにとっては強烈な武器になっていると想像しています。そのボールにプラスされる機能があるというのは打つのが楽しみになります。試打した日は、曇り、気温は11℃~21℃。微風。グリーンは9.5フィートの速さでした。
【打感・打ち応え】
『TP5x STRIPE ボール』の打音は、やや大きめの音量で、音質は濡れた鞭系の音を響かせるのが得意です。打ち応えは、かなりやわらかく、潰れ感があります。手応えは敏感で、クリアです。
【弾道・球筋・スピン性能】
『TP5x STRIPE ボール』の弾道は、ウッド系は低スピン系の強いボール、ショートゲームになると伸びが出ます。少しつかまり感があります。曲がりには敏感です。スピンはツアーボールらしく、その場で止まろうとします。アライメントの効きは、想像以上で、明確に方向性の精度が上がった実感がありました。
【距離性能】
『TP5x STRIPE ボール』は、トップレベルの中で、更にトップ争いが出来ます。ドライバーからウェッジまで、まんべんなく飛距離が出ます。ツアーボールの中でも特別です。
【ロマン派ゴルフ作家語る】
『TP5x STRIPE ボール』は「360°クリアパスアライメント」が機能することで、よりスコアが出やすくなったという印象です。実際に、試打ラウンドでは納得のいくスコアでした。個人的に『TP5x ボール』が好きなので、ストレスなくゴルフができました。アライメントを使えるグリーン上、または、ティで、よりノーストレスで打てたのは、スコアに直結すると感じました。
個人差というか、好き嫌いというか、帯状にカラーが付いているほうがイメージが出やすい人と、直線だけでカラーはない方が良いという人に分かれると思います。僕は、明らかに後者で、『TP5x STRIPE ボール』はピッタリでした。直線だけのほうが、センチではなく、ミリで狙っている感覚があったのです。
そして、もう一つ感じたのは、ボールに触れないエリアで、全く方向と関係ない方向にアライメントが向いているときに、『TP5x STRIPE ボール』のほうが、悪い影響をせずに無視しやすかったのです。『TP5x ボール』は久しぶりに打ちましたが、飛距離が出て、止めやすくて、ショートゲームでも感じが出やすかったので、楽しくテストができました。
個人的な提案ですが、ショットのときのティでドライバーなどを打つときにもアライメントを目標方向に合わせて打つこともテストしました。メリットは微かにあるかなという程度でした。ただ、あまりに依存するのは、セカンドショット以降のボールに触れないショットを打つときにマイナスになってしまうことを差し引きをすると、プラスがなくなるどころか、マイナスのほうが大きくなるような推測をしました。頼りすぎずに、自分は大丈夫という自信がある人だけにした方が良いと思いました。
実際にそこまでのテストはしていませんので確実とは言えませんが、肌感覚で、『TP5x ボール』と『TP5x STRIPE ボール』で同じコースをラウンドをした平均値を出したら、1打ぐらいは後者が勝つと思いました。元々、『TP5x ボール』をエースボールとして使用しているゴルファーと、興味を持って打ってみたいと思っていたゴルファーに、『TP5x STRIPE ボール』をオススメします。パットだけ使用しても、慣れれば慣れるほど、方向性をアライメントにお任せして楽をするゴルフが良いスコアに直結するでしょう。
【試打ギアスペック】
『TP5x STRIPE ボール』
構造 5ピース
コア 新スピードラップコア
カバー キャストウレタンカバー
ディンプル ツアーフライトディンプル
カラー ホワイト
【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。ベストスコア「67」、ハンディキャップ「0」
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