昨季、念願のツアー優勝を果たした臼井麗香。今季2勝目を狙うフリー契約の彼女のセッティングについて、本人に直撃取材した。
ドライバーはクラブ契約フリーのプロに愛用者が多いGTシリーズを採用。ディープヘッドのタイトリスト『GT3』(10度)に『ディアマナBB 53R』を投入している。
「ヘッドが軽くて操作性があるので、ヘッドが小さい『GT3』を使っています。『GT3』は、球の強さも感じます。そしてシャフトはしなるモデルがいいんです。軟らかくてヘッドが走ってくれるモデルを使っています」
フェアウェイウッドは3Wだけシャロー形状の『パラダイム Aiスモーク MAX』(15度)を投入。シャフトは『ディアマナDF 50SR』となっている。「3Wはすごく飛ぶし、球も高く上がってくれます。弾道高さもちょうどよくて、吹け過ぎないのがいいんです」。
スコアメイクの肝となるのが、ユーティリティを使用せずに5・7・9Wで使用しているディープ形状のタイトリスト『GT1』だろう。通常フェアウェイウッドはシャロー形状を使うプロが多いが?
「初めてディープヘッドを使いますね。ライン出しがしやすくて、吹けたりしないので気に入っていますね。『ディアマナDF 50S』は6年使っていますが、先が動かなくて、操作できるのがいいんです」
アイアンは開幕から、タイトリストの人気モデル『T150』を新たに投入。シャフトは『N.S.PRO 850GH S』を挿している。「このモデルは、ヘッドが小さくて操作性がいいですね。スイングの邪魔をしない。振りたいところに動いてくれるんです。顔が小さいのも気に入っています。球が上がってくれて楽なんですよ」。
58度だけ『フォーティーン』のギアを使用している点は異質だ。『RM22』ヘッドに『N.S.PRO 950GH R』を挿して使用している。
「このヘッドはずっと長く使っています。顔も打感も全部が好きなんです。特にいいのが、ヘッドの座り。いろいろなライで球が拾えそうな感じで構えられるのがいいですね」
独特なクラブセッティングに仕上げている臼井。今季ツアーで2勝目を挙げられるのか。長いセカンドショットで使用するフェアウェイウッドがポイントとなりそうだ。
【臼井麗香のギアセッティング 】
1W:タイトリスト GT3(10度/ディアマナBB 53R)
3W:キャロウェイ パラダイム Aiスモーク MAX(15度/ディアマナDF 50SR)
5・7・9W:タイトリスト GT1(18・21・24度/ディアマナDF 50S)
6I~PW:タイトリスト T150(N.S.PRO 850GH S)
48・52度:キャロウェイ OPUS(N.S.PRO 950GH S)
58度:フォーティーン RM22(N.S.PRO 950GH S)
PT:オデッセイ O-WORKS R‐LINE CS
BALL:タイトリスト プロV1x
※Vポイント×SMBCレディスの練習日に撮影
◇ ◇ ◇
河本結の14本のセッティングを分析。関連記事【河本結の14本を直撃取材! 1Wはなぜ『ELYTE ◆◆◆TD』? 5・6番は鉛ベッタリ、7番は鉛を少しだけ貼る!? UTとアイアンは古いモデルを使用】を読めば、強さの秘密がわかります。