やさしい最新ドライバー19機種を徹底試打 直進性の高いモデルはピン?テーラーメイド?
最新ドライバーに多いのが、名前に「MAX」が入ったモデル。「MAX」モデルは売り上げの上位を占めているが、なぜやさしいモデルがアマチュアに受けているのか? レッスンプロ関浩太郎がドライバー19機種を徹底試打レポートする。
配信日時:2024年4月11日 14時48分
- 1.ドライバー売り上げトップ5中3つは「MAX」モデル!!
- 2.やさしい条件は「スイートエリアが広い」「芯に当てやすい」「つかまりが良い」「球が上がりやすい」
- 3.直進性の高さが際立ったのが『PARADYMAiSMOKE MAX』と『G430 MAX10K』
- 4.2024年注目のMAXドライバー19機種
- 【1】テーラーメイド 『Qi10 MAX』
- 【2】キャロウェイ 『PARADYM Ai SMOKE MAX』
- 【3】ピン 『G430 MAX 10K』
- 【4】コブラ 『DARKSPEED MAX』
- 【5】ブリヂストンゴルフ 『B3 MAX』
- 【6】ミズノ 『ST-MAX 230』
- 【7】キャロウェイ 『PARADYM Ai SMOKE MAX D 』
- 【8】キャロウェイ 『PARADYM Ai SMOKE MAX FAST 』
- 【9】ダンロップ 『ゼクシオ13』
- 【10】ダンロップ 『ゼクシオ エックス』
- 【11】キャスコ 『UFO AIR DD by POWER TORNADO』
- 【12】ブリヂストンゴルフ 『B3 MAX D』
- 【13】ヨネックス 『EZONE GT Type-S』
- 【14】ヨネックス 『EZONE GT Type-D』
- 【15】グローブライド 『オノフ ドライバー AKA』
- 【16】ヤマハ 『RMX VD/X』
- 【17】本間ゴルフ 『BERES』
- 【18】つるや 『アクセル ゴールド プレミアム』
- 【19】プロギア 『スーパーエッグ』
1.ドライバー売り上げトップ5中3つは「MAX」モデル!!
最新ドライバーに多いのが、名前に「MAX」が入ったモデル。3月のドライバー売り上げランキングを見ると、『G430 MAX10K』『Qi10MAX』『PARADYMAiSMOKE MAX』の3クラブは、この順番で常にトップ5にランクインしており、「MAX」が付くモデルがアマチュアに特に人気なのが分かる。3月25日~3月31日(矢野経済データ)のドライバー売り上げランクではトップ3位(1位『G430 MAX10K』、2位『Qi10MAX』、3位『PARADYMAiSMOKE MAX』)を独占しているのだ。
2.やさしい条件は「スイートエリアが広い」「芯に当てやすい」「つかまりが良い」「球が上がりやすい」
「MAX」と名の付くモデルの売りは、一言でいえば、やさしさに限るだろう。曲がらないやさしいドライバーこそ、いまアマチュアが求めるモデルだともいえる。市場には「MAX」と名がつかずとも高慣性モーメントで重心深度が深いやさしいモデルがそろっている。
そのやさしいドライバーの条件は、「スイートエリアが広い」「芯に当てやすい」「つかまりが良い」「球が上がりやすい」の4つが挙げられる。ティショットに不安がある初・中級者は、とにかくやさしいドライバーを使うことで、スコアだけでなく飛距離も伸ばすことができるとギアに詳しいレッスンプロの関浩太郎はいう。
「やさしいドライバーとは、ミート率が低くても曲がりにくく、スイング軌道がバラつく人でも芯に当てやすいクラブ。また、スライサーやヘッドスピードが遅めの人が、つかまりのいい高弾道ボールでキャリーを出せるクラブです。これまでティショットを曲げていたホールで安定してフェアウェイをキープすることができれば、パーオンのチャンスが増え、確実にスコアは良くなります」(関)
しかし、アマチュアがドライバーを選ぶときによく見かけるのが、何発か打った中で一発の飛距離が出たクラブを選んでしまうこと。確かにドライバーの飛距離は大きな魅力だが、飛距離性能の高いクラブの多くはスピン量が少なく、球がつかまり過ぎず、上がり過ぎないモデル。重心深度も浅くスイートエリアも狭めなので、ミート率に自信のない人やスライサーがナイスショットを打てる確率は低くなるという。
「また、練習場では思い切り振れても、コースに出て曲がりそうな不安があると、しっかり振ることができないのでヘッドスピードが落ちてしまいクラブのポテンシャルを発揮できません。逆にミスをしても曲がらない、つかまってくれるという安心感があれば、迷いなく力いっぱい振れるので、方向性だけでなく飛距離も伸ばせます」(関)
今回は19本のやさしいモデルを試打を行ったが、最近特に注目したいのが、6本の「MAX」モデル。その「MAX」モデルに共通しているのがスイートエリアの広さだ。打点がズレてもヘッドがブレないのが特長だが、その中でも性能や弾道に違いがある。6本の「MAX」モデルについて関は以下のように語る。
3.直進性の高さが際立ったのが『PARADYMAiSMOKE MAX』と『G430 MAX10K』
「6本の中でも直進性の高さが際立っているのが『PARADYMAiSMOKE MAX』と『G430 MAX10K』。どちらもトップクラスのスイートエリアの広さで、シャフトとのマッチングも抜群。ミスヒットに強くて芯に当てやすい、曲がらなさMAXのクラブです。また、やさしさの中にも操作性があるのが『Qi10MAX』と『DARKSPEED MAX』。どちらもフェースコントロールがしやすく、つかまりがいいのに左に行き過ぎないので、安定して飛ばしたい中・上級者にも使えます。そして、オートマチックにドローを打てるのが『B3MAX』と『ST-MAX 230』。前者は中弾道ドロー、後者は高弾道ドローで安定して飛ばせるので、自分のプレースタイルや持ち球に合った『MAX』を見つけてください」(関)
【今回試打したドライバーリスト】
テーラーメイド Qi10 MAX
キャロウェイ PARADYM Ai SMOKE MAX
ピン G430 MAX 10K
コブラ DARKSPEED MAX
ブリヂストンゴルフ B3 MAX
ミズノ ST-MAX 230
キャロウェイ PARADYM Ai SMOKE MAX D
キャロウェイ PARADYM Ai SMOKE MAX FAST
ダンロップ ゼクシオ13
ダンロップ ゼクシオ エックス
キャスコ UFO AIR DD by POWER TORNADO
ブリヂストンゴルフ B3 MAX D
ヨネックス EZONE GT Type-S
ヨネックス EZONE GT Type-D
グローブライド オノフ ドライバー AKA
ヤマハ RMX VD/X
本間ゴルフ BERES
つるや アクセル ゴールド プレミアム (高反発)
プロギア スーパーエッグ(高反発)
関 浩太郎
せき・こうたろう 「セキゴルフクラブ目黒」主宰。アメリカで最新の理論を学び、スイングコーチ&クラブフィッターとしてスイングとギアに精通している
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