MAXモデルだけどハイフェードの方が飛ぶ!? 女性にもオールドゴルファーにもおすすめの『スリクソン ZXi MAX ドライバー』
ベストスコア「67」、ホームコースのハンディキャップ「0」を誇る、貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。
配信日時:2024年11月6日 10時15分
ドライバーのヘッドスピード40m/sのアマチュアゴルファーでも、最新ギアを使いこなせるのか? ベストスコア「67」の元競技ゴルファーでロマン派ゴルフ作家の篠原嗣典が実際にコースに持ち込んで検証しました。
ダンロップは、『スリクソン ZXi MAX ドライバー』を2024年11月9日に発売。『ZXi』、『ZXi TR』、『ZXi LS』と4本同時発売で、『ZXi MAX』は、トレンドのやさしさMAXのドライバーというポジションだと推測できます。
『ZXi MAX』のコピーは、“進化したフェース構造「i-FLEX」がスリクソン史上最速のボールスピードを生み出し。大きな飛距離と最高の寛容性のZXi MAX ドライバー。”です。
前モデルの『スリクソン ZX Mk II シリーズ ドライバー』も、初速が出て、飛距離に直結していると話題になりヒットしました。新しい『スリクソン ZXi シリーズ ドライバー』にも期待をするのが人情です。
テクノロジーとしては、名称の語源になっていて、コピーにも出てくる「i-FLEX」に注目です。トゥとヒールを肉厚にして、史上最薄となったフェースセンター部分を大きくたわませ、エネルギーを無駄なくボールに伝える狙いです。結果として、ダンロップが誇るテクノロジーの「REBOUND FRAME」は進化して、前モデルと比較して、初速が1.3m/s速くなったそうです。
「FACE LASER MILLING」と「STAR FRAME CROWN」は、フェースに施されたレーザーミーリングが、悪条件下でもボールに食いつき、スピンをコントロールして、飛距離性能アップに貢献するテクノロジーと、クラウン全体の強度を維持しながら軽量化することを可能にした星形の骨組みが、余剰重量生み、それを最適配分して、MOIをアップさせ、低重心設計を可能にするというテクノロジーです。両方共、新しいテクノロジーです。
『ZXi MAX』は、打つのが楽しみになるドライバーです。じっくりとやさしさを確かめるように試打をしました。試打した日は、気温19℃~26℃。曇りでした。使用したボールは、使い慣れていてクラブの機能だけに集中出来る『TOUR B X』です。
【打感・打ち応え】
『ZXi MAX』の打音は、やや抑えめの音量。音質は、硬質系に濡れた鞭系が混じるシャープな良い音です。打ち応えは、軽めで、乗り感と弾き感のバランスが良くて気持ちが良いです。手応えは、やや敏感で、スリクソンらしさを感じさせます。
【弾道・球筋・スピン性能】
『ZXi MAX』の弾道は、超高弾道です。ボールを上げやすいという分野で、ビックリするほどのやさしさを感じました。左には行きにくいチューニングが効いています。ストレートが得意なドライバーですが、不思議なのですが、いわゆるハイフェードが打ちやすく、フェードとは思えないほど距離もしっかりと出ます。ドローよりもフェードのほうが飛距離が出ました。
【飛距離性能】
『ZXi MAX』の飛距離は、平均で230ヤード。最長飛距離240ヤード。ボールが高すぎて、飛距離にロスがあるような気もしましたが、行ってみると飛んでいるのです。トップレベルに飛ぶドライバーです。
【ロマン派ゴルフ作家語る】
『ZXi MAX』は、高MOIのドライバーとして、性能をフルに発揮するようにできています。僕のヘッドスピード40m/sでも、十分に打てるどころか、もっと非力なゴルファーでも打てると感じました。
とにかく、当たればボールはぐんぐん上がっていきます。ボールが低くて飛距離をロスしているゴルファーや、ボールが低いことを悩んでいるゴルファーに、『ZXi MAX』をオススメします。
やさしいから中途半端かというと、アドレスビューや、シェイプの美しさなどは、上級者を満足させる本格的な雰囲気満点です。ツアーユースのドライバーとしても、余裕の合格です。
ダフリ、天ぷら、曲がりなし、という格言がありますが、高いボールは自然に打つことが出来ると安定度が高く、再現性も上がる傾向があります。『ZXi MAX』の武器は、ハイボールをオートマチックに打ち続けやすいことです。高いボールには、好き嫌いがあります。嫌でないのであれば、『ZXi MAX』は打ってみるべきドライバーです。
ハイフェードの飛距離が出るのには驚きました。ドローも打てますが、フェードほどは飛ばないのです。ちょうど良い塩梅に、飛ばしの方程式に当てはまる数値が揃う弾道なのだと思われます。『ZXi MAX』は、スリクソンが『MAX ドライバー』を作ると、こんなドライバーになるという自信満々の見本のような1本です。
各メーカーが、やさしさを競う中で、やさしさなら、どれにも負けない、という自信を強く感じさせる『ZXi MAX』は、たぶん、モテモテになると思います。オールドゴルファーも、女性用では物足りない女性ゴルファーにも、打ってみて欲しいドライバーです。
【試打ギアスペック】
『スリクソン ZXi MAX ドライバー』
ボディ素材 Ti-811
フェース素材 チタン(Super-TIX 51AF)
ヘッド体積 460
ロフト角 10.5度 ※9.0度もあり
長さ 45.75インチ
ライ角 59度
シャフト Diamana ZXi50 (S)
【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。ベストスコア「67」、ハンディキャップ「0」
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