HONMAの最新モデル『D PLUS2』は「押して押して弾く」極上の打感がヤミツキになる!?
世界初の「カーボンスロット」を搭載し、圧倒的なボール初速による飛距離性能の高さで人気の本間ゴルフ『TW757』シリーズに新たなモデルがラインナップされた。その名も『TW757 TYPE-D PLUS2 ドライバー』。ヘッド内部に発泡剤を充填するなど、細かなチューニングを経て、最上級のフィーリング性能と直進安定性を手に入れた最新モデルの性能を、クラブフィッター兼スイングコーチの関浩太郎にチェックしてもらった。
配信日時:2024年7月23日 07時10分
見た目も性能もチューンナップされた追加モデル
本間ゴルフは7月19日(金)、ツアープロを中心に人気のブランド『TW757』シリーズの追加モデルとして『TW757 TYPE-D PLUS2ドライバー(以下、『D PLUS2』)』を発売した。やさしく飛ばしたいゴルファーに向けて投入された『TW757 TYPE-D PLUS(以下、『D PLUS』)』の追加モデルという位置付けになる。
『D PLUS』からの変更点は主に2つ。まずはデザインの変更だ。『D PLUS』が黄色のラインを強調した光沢のあるデザインだったのに対し、『D PLUS2』はマット仕上げのオールブラックなヘッドで、非常にスポーティな仕上げとなっている。
そして2つ目がヘッド内部に発泡剤を充填したことによるフィーリング性能の変化だ。『D PLUS』がフルチタンの爽快な打音だったのに対し、『D PLUS2』は落ち着いた打音と“グシャ”っとボールをつぶすような重厚感のある打感になっている。同時にウェイトの重さを変えるなど、重心設計の見直しもされており、ドローバイアス設計でつかまり重視の『D PLUS』に対し、『D PLUS2』はつかまり過ぎを抑えて、より叩ける仕様になったのだ。
今回は最新クラブの性能を知り尽くすクラブフィッター兼スイングコーチの関浩太郎に『D PLUS』、『D PLUS2』の両モデルの試打を依頼。それぞれどんな違いがあり、最新の『D PLUS2』がどんなゴルファーに合うのかチェックしてもらった。
『D PLUS』は楽につかまって「勝手にドロー回転」
まずは現行モデルの『D PLUS』を試打した関。シャフトは純正の『VIZARD for TW757 45(S)』が装着されている。
「ヘッドのヒール側に重いウェイトを付けたドローバイアス設計のモデルで、しっかりボールがつかまってくれます。勝手にドローがかかるイメージで、その分、ランを含めた距離もしっかり出ています。フルチタンによる高めの打音も気持ちいいですし、ヘッドスピードの遅い人から速い人まで幅広くカバーできるヘッドだと言えるでしょう」
強いストレートフェードでミスにも強い『D PLUS2』
続いて『D PLUS2』のテストを行った関。シャフトは同じく純正の『VIZARD for TW757 45(S)』が装着した。
「フェースの球持ちがすごく長いので、ボールを押して押して弾くような感覚があり、打感がめちゃくちゃ気持ちいいです。打音の音質もすごくいいですね。そしてスポーティな見た目とは裏腹に曲がりやすい、難しいという印象は全くありません。むしろ直進安定性が非常に高いので、やさしさが感じられるヘッドです。芯も広く、ミスヒットでもボール初速が落ちませんし、打感も芯を喰った時と変わらず気持ちいいです」
「『D PLUS』に比べて、つかまりは少し抑えられていて、コントロール性の高さも感じられます。弾道はストレート、もしくはストレートフェード。しっかり振っていっても左に行かないのでどんどん振っていけます。引っかけのミスが怖い人にも満足していただけるヘッドですね」
『D PLUS』は3種の純正シャフトが標準装備
『D PLUS2』の特徴として、タイプや重量の違う3つの純正シャフトが標準装備されていることが挙げられる。カスタムオーダーすることなく、吊るしの状態で3タイプのシャフトを選べるのは嬉しいポイントだ。では、それぞれどんな性能を持ったシャフトになっているのだろう。
「クラブメーカーは数多にありますけど、その多くはシャフトメーカーにお願いする形で純正シャフトを作っています。そんな中で本間ゴルフは自社でシャフトを開発、製造している数少ないメーカーの一つで、高級な繊維を使用した高性能なモデルを展開しています。オリジナルシャフトですごく良いものが最初から装着されていますので、シャフト交換を勧めることがほとんどないほど、性能的に優れています」
「まず最もスタンダードな性能を持ったシャフトが黄色のデザインが印象的な『VIZARD for TW757 45(S)』です。45グラムと少し軽量で、キックポイントは中調子。『D PLUS』と『D PLUS2』の試打はこのシャフトを装着して行いましたが、クセのないしなりで万人向きなモデルだと感じました。対応ヘッドスピードは40〜42m/sほど。試しに40m/sで振ってみると230ヤードの飛距離が出ました。200〜210ヤードくらい飛べば十分なヘッドスピードですから、ヘッドとシャフトのトータルで飛距離が出せるようになっています」
「ヘッドスピードが42m/s以上あるゴルファーなら50グラム台の『VIZARD MA5』か『VIZARD MP5』を選ぶのがおすすめです。まず『VIZARD MA5』は先調子の“弾き系”シャフトで、ドローを打つ上で相性の良いモデルとなっています。コントロール性の高さもあるので、『D PLUS2』とも好相性です。右に押し出すミスの多い人が使えば、しっかり振っていきながら曲がりを減らすことができるでしょう」
「同じ50グラム台で中元調子の“粘り系”になっているのが『VIZARD MP5』です。ワッグルしてみると、中間から先端にかけての剛性のしっかりしていることが分かります。私自身、ドローが持ち球で、ミスすると左への引っかけが出るタイプですので、この組み合わせが一番好きです。構えた時点で芯に当たる予感がありますし、打てば打つほど曲がらないので“もっと振ってやろう”という気になります。強振してもつかまり過ぎない直進安定性の高いヘッドと引っかけにくいシャフトは抜群の組み合わせですので、フッカーの方が思い切り飛ばすことができるでしょう」
打感がヤミツキになって長く使い続けられるドライバーが『D PLUS』
試打を終えた関は、『D PLUS2』の良さは、使い続けることでより発揮されると分析する。
「スポーティでカッコいいデザイン、そして振れば振るほど心地良い打音で、ボールを打つことがどんどん気持ちよくなっていく。『D PLUS2』はそんなドライバーだと感じました。直進性安定性が高く、ミスにも強くなっていますので、スコアという結果にもつながるクラブです。使い込むほどに良さが感じられますので、エースとして長く使い続けられるドライバーだと思います」
もしドライバー選びが定まらず、頻繁にモデルを替えているなら、一度『D PLUS2』を試してみてはいかがだろうか。本間ゴルフがこだわり抜いた性能、フィーリングが十二分に感じられて、ドライバー選びの迷路から抜け出すことができるかもしれない。
取材協力/梅里カントリークラブ 撮影/近澤幸司