ウェッジ部門のランキングでは昨年3月に発売されたボーケイ『SM10』が一度もトップをゆずることなく絶対王者に君臨している。しかし、先週はクリーブランドの新作『RTZ』が『SM10』に迫る販売本数を記録。1位まで、あとわずかの2位だった。『RTZ』は米国女子ツアーで活躍する山下美夢有、竹田麗央、畑岡奈紗、勝みなみというダンロップ契約選手が使いはじめて話題になっている。ウェッジの販売状況についてPGAツアースーパーストア大宮店の多田重之さんに話を聞いた。
「当店でも一番人気があるのは『SM10』ですが、発売されたばかりの『RTZ』も注目度は高いです。今はまだ女子ツアーの影響というよりも、元々クリーブランドのウェッジが好きだった人が購入されています」
どういうところが評価されているのか?
「まずは形状です。やっぱりクリーブランドは名器『588』のころから、フェース全体に独特の丸みがあり、それが『RTZ』にも継承されています。試打をした人からも振りやすいし、スピン性能が高いという声があります」
『RTZ』では従来モデルのより柔らかい新素材『Z-ALLOY』を使用。さらにフェースミーリングや溝の設計が新しくなったことでスピン性能が向上した。それが女子プロからの評価を高め、売り上げにもつながっているようだ。このまま王者ボーケイとの一騎打ちは続くのか?
【ウェッジ売り上げランキング トップ3】
1位 ボーケイ SM10
2位 クリーブランド RTX
3位 キャロウェイ OPUS
※データ提供:矢野経済研究所2月10日~2月16日のデータ
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