新たに女子ツアーが開幕して、様々な女子プロが新モデルを使用して話題となっている。最新モデルを使用する女子プロたちに兄弟モデルの中でどのタイプを使用しているのか、その理由とともに直撃取材してみた。
フリー契約の原英莉花はキャロウェイの浅重心タイプの『ELYTE ◆◆◆』を使用。どんな性能に惚れ込んでいるのだろうか? 「チーピンと左のミスがイヤなんです。強い球だけど、いいスピン量が欲しかったんです。それに、当たり負けしないというか、いい姿で飛んでくれると感じました」(原)。
稲見萌寧もキャロウェイの浅重心タイプの『ELYTE ◆◆◆』を使用している。「『ELYTE ◆◆◆』を選んだ理由は初速が速かったのと、顔が結構好みですね。他のメーカーのヘッドも試したんですけど、『ELYTE』が一番数値が良かったんですよね。ある程度ヘッドが小さくて操作性が高い方が好きですね」(稲見)。
今季からフリー契約になった櫻井心那はタイトリストの標準タイプの『GT2』を新たに採用。「曲がらないのが良かったかなと。他も試しましたが、初速も速いかな? 『GT3』も打ちましたが、『GT2』は顔が良かったですね。距離は10ヤードくらい伸びていると思います。右に滑る球がなくなったのが、一番いいですね。抑える球も打てるようになりました」(櫻井)。
新垣比菜はテーラーメイドのLSタイプの『Qi35 LS』を採用。「すごくいいですね。距離も前より飛んでいると思いますね。安定感がありますね。一番小さいLSヘッドを使うのは、試打してからこのLSが良かったなと思って、使うようになりました」(新垣)。
竹田麗央は昨年からLSタイプの『スリクソン ZXi LS』を使用している。「ドライバーはいろいろ試して『LS』ヘッドが一番良かったんです。スピン量が増え過ぎないように、小さいヘッドでロフトを立たせて使用しています」(竹田)と惚れ込んでいる様子だった。
飛ばし屋・葭葉ルミは、昨年から本間の『T//WORLD TW767 LSプロト』を愛用し続ける。「飛んで曲がらないドライバーです。本当に気に入っていて、昨年の開幕からすぐに使っていています。平均飛距離1位を目指せる相棒ですね。初速が今まで一番出ていたんです。けっこう小ぶりヘッドが好きなので、ディープで構えやすい。ディープの方が飛ぶ感じもしますね」(葭葉)とゾッコンだった。
女子プロは意外にも新ドライバーの中でLSヘッドを使用するプロが多かった。操作性が高く強い球が打てる点を評価しているようだ。今回、ギアに精通する石井良介が最新ドライバーの兄弟モデルを試打。「同じシリーズでも兄弟モデルで性能が違うので、ぜひとも試打して選んで欲しい」と石井は語る。
【試打リスト】
テーラーメイド
Qi35 / Qi35 MAX / Qi35 LS / Qi35 MAX LITE
キャロウェイ
ELYTE / ELYTE MAX FAST / ELYTE X / ELYTE ♦♦♦
ピン
G440 MAX / G440 LST / G440 SFT / G440 HL MAX
コブラ
DS-ADAPT X / DS-ADAPT MAX-K / DS-ADAPT LS / DS-ADAPT MAX-D
タイトリスト
GT1
ダンロップ
ZXi / ZXi MAX / ZXi LS
本間ゴルフ
TW767 / TW767 MAX / TW767LS
■解説:石井良介
いしい・りょうすけ/1981年生まれ。トラックマンを利用した理論的な指導が人気のティーチングプロ。最新ギアに精通し、YouTube番組「しだるTV」でのクラブ評価にも定評がある
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