シン貧打爆裂レポート『RB TOUR X ボール』
貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!
配信日時:2023年4月20日 08時00分
注目ポイント
『RB TOUR X ボール』は、ミズノが2023年2月に発売したボールです。
『RB TOUR X ボール』は、同時発売された『RB TOUR ボール』と姉妹ボールです。業界を驚かせた4年振りのモデルチェンジです。
『RB TOUR X ボール』の開発期間は、3年間。99個のプロトタイプによる検証をしたと聞くと、3年の期間が必要だったのだと納得できます。
『RB TOUR ボール』のコピーは、“気流を操り、飛ばせ。”と、“ツアーパフォーマンスをさらなる高みへ。”です。
素材や構造で、ボールの飛距離性能などを向上させることは、すでに限界になっていると考えたところから、今回の新しいボールの開発は始まったそうです。余地があるのは、ディンプルだということになって、一から見直した結果、ディンプルの中央を中心より少しずらした「アクシアルフローディンプル」という新テクノロジーが生まれたのです。
その中身は、ボールの周囲の気流を乱すことで、ボール後方に発生するボールを引っ張る力を弱めて、後ろから引っ張る力が弱くなった分、ボールは前に行くという理屈です。
そして、そのディンプルは形状だけではなく、数も独特なのです。「272 アクシアルフロー ディンプル」は、名前の通り272個のディンプルなのです。ディンプルが272個しかないボールは、現在のボール市場には存在しません。
ボールのディンプルは、現在、320~360個になっています。ディンプル数は、多ければボールが上がらず転がりが多いボールになり、少ないと吹き上がるボールになります。272個では、上がり過ぎて飛ばなくなってしまうのです。しかし、ディンプルに施した新テクノロジーは、ボールが高く上がりにくい副作用がある可能性が高いので、カウンターとして少ないディンプル数は、ちょうど良い可能性があります。
本当にディンプルでボールが飛ぶようになるのでしょうか?
説明を聞いて、売り場とかでは、説明できる商品は扱いやすいので、『RB TOUR X ボール』は面白いと思ったのですが、飛距離性能が高くなるというのは、正直に書くと、信じられませんでした。
しかし、姉妹ボールの『RB TOUR ボール』を先に試打をして、新テクノロジーが威力を発揮して、飛距離がトップクラスに出るボールだと知ったのです。本当に、心から驚きました。
『RB TOUR X ボール』は、より本格的なツアーボールだということです。楽しみになりました。
試打した日は、晴れ、気温は7℃~19℃。微風。グリーンは10.0フィートの速さでした。
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典の『貧打のアマでも打てる?人気クラブ・噂の検証』