最新ウェッジの顔とソールを比較 オススメ23モデルの選び方
今年も各メーカーからさまざまな高性能ウェッジが発売されている。どんなタイプが自分に合うのか、ぜひともウェッジ選びの参考にしてほしい。
配信日時:2024年6月19日 03時00分
今回の取材では最新ウェッジを大きく3タイプに分類した。基本的な特徴をまず押さえておきたい。ポイントとなるのは、『ウェッジの裏顔』とも言えるソール形状だ。
フェースを開くコントロールタイプ、オールマイティタイプ、スくエアに打つオートマチックタイプに分類
【コントロールタイプ】
フェースを開いてスピンや球の高さを打ち分けられるコントロールタイプ。寛容性は低いが、状況に応じて思い通りにテクニックが使えるアスリート向き。幅狭ソールでローバンスのため操作性に優れている。また、ソールのトゥ側とヒール側が削られており、払い打つタイプに合いやすい。フェースを開いてスピンをかけることも可能だ。
【オールマイティタイプ】
スクエアに構えてもフェースを開いても打てるオールマイティタイプ。寛容性と操作性のバランスが良く、アベレージからアスリートまで幅広く使える。ソール形状は、コントロールタイプとオートマチックタイプの中間のタイプが多いのが特徴。
【オートマチックタイプ】
スクエアに構えてピッチ&ランで寄せるオートマチックタイプ。ダフリやザックリが出にくく、ウェッジにやさしさを求めるアベレージ向き。幅広ソール&ハイバンスのため、打ち込むタイプに合いやすい。フェースを開くとリーディングエッジが浮きやすいため、操作性は上記の2タイプよりも劣る。
ローバンス&幅狭ソールのコントロールタイプは、フェースを開いて球の高さやスピンをコントロール
最新ウェッジのソールバリエーションは豊富で、多くのモデルに見られる特長がやさしくなっている点だ。ローバンス&幅狭ソールのコントロールタイプは、フェースを開いて球の高さやスピンをコントロールできる半面、ザックリなどのミスが出やすかった。しかし、最新モデルはソールの前方に角度がついていてフェースを開かなくても刺さりにくくなっている。
また、ハイバンス&幅広ソールのオートマチックタイプは、ソール全体にラウンドを付けたり、後方を削ることでソールが跳ねずに抜けるようになっており、今まではミスが出ていたゴルファーでも正確に打てる工夫がなされている。
最後にアプローチを打つ際にフェースを少し開いて打つという人は、そのモデルが開きやすいタイプなのか、ヒール側のソールが出っ張っていてフェースが開きにくいタイプなのかを、ぜひとも確認してほしい。フェースを開けば少しバンスが出るため、ザックリしにくくなる。また、フェース面を広く使えるため、スピンアプローチも打ちやすくなる。実際に店舗でフェースを開いて構えてみるといいだろう。
最近はレンタルクラブを持って、コースで試打できるケースもあるので、ぜひともコースで試打してみて、自分に合うモデルを探してほしい。
【今回試打したウェッジリスト】
タイトリスト ボーケイ SM10 Sグラインド
タイトリスト ボーケイ SM10 Fグラインド
タイトリスト ボーケイ SM10 Mグラインド
タイトリスト ボーケイ SM10 Dグラインド
タイトリスト ボーケイ SM10 Kグラインド
タイトリスト ボーケイ SM10 Tグラインド
ピン s159 Sグラインド
ピン s159 Wグラインド
ピン s159 Bグラインド
ピン s159 Hグラインド
ピン s159 Tグラインド
ピン s159 Eグラインド
クリーブランド RTX FULL-FACE 2
クリーブランド CVX 2 ZIPCORE
クリーブランド スマートソール FULL-FACE TYPE-S
テーラーメイド MG4 クローム SB
テーラーメイド MG4 クローム LB
テーラーメイド MG4 クローム HB
フォーティーン DJ-6
ミズノ T24 V-TYPE
ヤマハ RMX VD
グローブライド オノフ フォージド
本間ゴルフ TW-W Sソール
■試打・伊丹大介
いたみ・だいすけ/1976年生まれ。2004年プロ入り。スイング理論に精通しクラブに対する造詣も深い。現在は日本ゴルフアカデミーを主宰し、ゴルフの普及に力を入れている。
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