企画モノなんかじゃない! 『GIRAFFE-BEAM DOUBLE WIDE』は腕前が試されるパター
ベストスコア「67」、ホームコースのハンディキャップ「0」を誇る、貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。
配信日時:2024年7月24日 10時45分
ドライバーのヘッドスピード40m/sのアマチュアゴルファーでも、最新ギアを使いこなせるのか? ベストスコア「67」の元競技ゴルファーでロマン派ゴルフ作家の篠原嗣典が実際にコースに持ち込んで検証しました。
オデッセイは、『GIRAFFE-BEAM DOUBLE WIDE パター』を2024年7月26日に数量限定で発売。『GIRAFFE-BEAM パター』は、『#1』『DOUBLE WIDE』『#6』『#7』の四種類。人気があるヘッドがラインナップされています。
『GIRAFFE-BEAM DOUBLE WIDE パター』のコピーは“使用プロ増加中のロングネックパターをシリーズ化 名前やイラスト、模様も斬新でユニーク”です。首が長いキリンが名称になっているパターは、当然、ネックがロングで、ヘッドカバーとグリップはキリン模様になっていて、カッパーカラーのヘッドも雰囲気があって面白いです。
約20年前にロングネックのパターの小さなブームがありました。それを知っているゴルファーには、見たことがない新しさよりも、既視感があります。今、どうして? という問いに対して、『GIRAFFE-BEAM パター』は、ヘッドにかかわらず、フェースバランスに近くなることに注目して欲しい、という答えが返ってきました。
実際に、ツアーでロングネックを求めるリクエストが多いことが、『GIRAFFE-BEAM パター』が商品化されるきっかけになったとのこと。ツアープロの多くが、フェースの開閉をしないタイプのストロークを採用しているという事情が見え隠れます。
『GIRAFFE-BEAM DOUBLE WIDE パター』のソールを見ると、ウェイトはフェース裏のブレードに寄っていて、前重心になっています。ロングネックはH型の構造になっていて、軽量化を狙っているようです。実際に、パターを持った瞬間に、軽い、と感じるゴルファーも多いと思います。昔のロングネックのパターは、ネックの接合部にズレがあったり、捻れて見えるものもありましたが、『GIRAFFE-BEAM DOUBLE WIDE パター』は、そういう意味では完璧で、歪みを感じさせません。
遊び心と余裕が、銅色のヘッドと融合して、最先端のテクノロジーを詰め込んだのが、『GIRAFFE-BEAM DOUBLE WIDE パター』になるようです。改めて、『GIRAFFE-BEAM DOUBLE WIDE パター』をじっくりと見て、素振りなんかもしてみました。すぐにコースに持っていきたくなるパターです。試打した日は、曇りで、気温は20℃~26℃。微風。グリーンは9フィートの速さ。使用したボールは、使い慣れていてクラブだけの影響に集中できる『TOUR B X』です。
【打感・打ち応え】
『GIRAFFE-BEAM DOUBLE WIDE パター』の打音ですが、音量はちょうど良い大きさで、音質は硬質で短い残響がある音です。打ち応えは、軽めで、ホワイト・ホットらしい弾き感あり、手応えはやや敏感です。
【構えやすさ・方向性】
『GIRAFFE-BEAM DOUBLE WIDE パター』は、方向性が合わせやすく、ヘッドの四角形と大きさがちょうど良く、テークバックも自然に上がります。
【距離性能】
『GIRAFFE-BEAM DOUBLE WIDE パター』の距離感は、ホワイト・ホット・インサートらしいチューニングになっていて、タッチが出しやすいパターになっています。しっかり打っても転がり過ぎない安心感もあります。
【ロマン派ゴルフ作家語る】『GIRAFFE-BEAM DOUBLE WIDE パター』は、僕が過去に打ったDOUBLE WIDEのパターで、最高に結果が出たパターになりました。とにかく、外れる気がしない感じで、試打ラウンドで入りまくりました。特に、中間距離のパットは素晴らしかったのです。
どこが良かったのかは、正直に書くと、よくわかりません。相性が良かった、といえば、それで終わってしまうぐらい微妙な要素なのだと思われますが、狙い通りの速度で、構えた方向に、打ち出せるということなのです。
『GIRAFFE-BEAM DOUBLE WIDE パター』の第一印象は、素直な転がりで、まっすぐに行く、というものでした。長いネックの違和感は、全くなく、癖がないことも好印象でした。結果として、すぐに、自分のパターのように使うことが出来ました。
テーラーメイドの「トラスホーゼル」やオデッセイの「Ai-フェイス」や「ラケットボール」のような最先端の機能は、『GIRAFFE-BEAM DOUBLE WIDE パター』にはありません。でも、それが劣っているとは感じませんでした。使用感をひと言で説明すると、懐かしい感じ、となります。
少し前の世代の最先端を融合して、研ぎ澄ませたことで、使い手の想いをボールに乗せることが出来るように完成度を高めたのが『GIRAFFE-BEAM DOUBLE WIDE パター』だと思いました。ダブルベントのネックが好きなゴルファーに『GIRAFFE-BEAM DOUBLE WIDE パター』をオススメします。自分のテクニックを活かしてパッティングをしたいゴルファーにもオススメです。
『GIRAFFE-BEAM パター』を最初に知ったときに、いわゆる企画モノで、お遊び的なパターだと考えました。
しかし、実際に使ってみて、それは間違いだったと気が付きました。『GIRAFFE-BEAM DOUBLE WIDE パター』は、特別ですが、ちゃんと実戦で力を発揮するパターになっています。
試打ラウンドを通して、最も印象的で、コレしかない、と感じたのは、ヘッドのカラーと質感でした。カッパーのヘッドは、気持ち良くパットをさせてくれるスイッチのように働いてくれました。自分だけのパターという特別感もありました。
ビジュアルやカラーは、好き嫌いがあります。僕が良いと思うものが、Aさんには嫌いだということは普通にあります。カッパーカラーが気持ちが悪いのであれば、好きになれと強制するのは無意味です。
『GIRAFFE-BEAM DOUBLE WIDE パター』は、数量限定です。気になったらソールドアウトする前に手にしてみることです。カッパカラーのパターが好きなら、とんでもない経験が出来る可能性があるからです。
【試打ギアスペック】
『GIRAFFE-BEAM DOUBLE WIDE パター』
ヘッド素材 ステンレススチール+アルミニウムソールプレート+タングステン
フェース ホワイト・ホットインサート
ロフト 3.0度
ライ角 70度
長さ 34インチ (33インチあり)
【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。ベストスコア「67」、ハンディキャップ「0」
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