最新アイアン35機種の秘密! やさしいモデルは7番平均ロフト角29.3度、アスリートモデルは31.4度!
最新アイアンはヘッドのバリエーションが増え、自分の技術レベルやプレースタイルにピッタリ合うモデルを選ぶことができる。モデル選びで重要になるのが、性能を左右するヘッド形状と顔とロフト角だ。今回はその詳細をレポートする。
配信日時:2024年6月3日 04時00分
最新アイアンはヘッドのバリエーションが増え、自分の技術レベルやプレースタイルにピッタリ合うモデルを選ぶことができる。モデル選びで重要になるのが、性能を左右するヘッド形状と顔とロフト角だ。今回はその詳細をレポートする。
最新アイアン35機種のヘッド形状は主に以下の6つに分類される。『大型キャビティ』『大型中空』『中型キャビティ』『中型中空』『ハーフキャビティ』『マッスルバック』。
ミート率が低い初級者や球が上がらない人がパーオン率を上げるには、スイートエリアが広くて低重心設計の『大型キャビティ』や『大型中空アイアン』が合う。パワーとテクニックがあり、状況に応じて球の高さやスピンをコントロールしたい上級者には操作性の高い『マッスルバック』や『ハーフキャビティ』がオススメだ。また、上級者でも極力ミスを減らしたい人や、これから上達を目指すアベレージゴルファーには『中型キャビティ』や『中型中空』を選ぶのがスコアアップへの近道となる。
また、アイアンの顔も様々なタイプがあり、プレースタイルに合わせて選びたい。以下にアイアンの顔の傾向をまとめたので、参考にしてほしい。
【トップブレード】トップブレードが厚いとミスヒットに強くなり、薄いとヘッドコントロールがしやすくなる。またトップブレードが丸いと球がつかまるイメージが湧き、真っすぐだとつかまりすぎない顔になる。
【フェース長】フェース長が長いとヘッドサイズが大きくなりミスヒットに強くなる。フェース長が短いと、重心距離が短くなり操作性が高くなる。
【ネック形状】ネックが曲がったグースネックだと球がつかまりやすい。ストレートネックだと球がつかまりすぎない。また、ヒールの高さが低いとよりつかまる顔になり、ヒールの高さが高いと逃げ顔になりやすい。
今回、最新アイアン35機種をヘッドスピードと技術レベル別に一覧表でまとめてみた。右上に位置するモデルは、『マッスルバック』や『ハーフキャビティ』など、顔はトップブレードが薄くヘッドサイズが小さいものが多い。球がつかまりすぎない顔も特徴となる。左下に位置するモデルは、『大型キャビティ』や『大型中空』など、顔はトップブレードが厚く丸い形状が多く、つかまる顔のモデルが多い。ヘッドサイズも大きく、安心感のあるものが多く見られる。
最後にチェックしてほしいのが、ロフト角。最新アイアン35機種の7番の平均ロフト角を計算すると、29.3度であり、7番で30度を割っている。全体的にロフトを立たせて飛距離性能を高める傾向にある。特に『大型キャビティ』や『大型中空』は、7番平均ロフトが27.4度とかなり立っている。ストロングロフト設計にして低スピンで飛びを狙っているのだ。もちろん低重心設計で打ち出しも確保しているので、弾道高さも得られやすい。
ただ、『ハーフキャビティ』や『マッスルバック』などのアスリートアイアンは7番の平均ロフトが31.4度とロフト角が多めなので、高重心ヘッドである程度スピン量を確保しやすい。飛び系モデルで球が上がらないという人は、意外とアスリート型アイアンを試すと球が上がる可能性もあるので、試してほしい。
まずは、実際に店頭で手に取って構えてみて試打し、弾道データを見比べて選ぶことをオススメする。
■試打/伊丹大介
いたみ・だいすけ/2004年プロ入り。スイング理論に精通しクラブに対する造詣も深い。現在は日本ゴルフアカデミーを主宰し、ゴルフの普及に力を入れている。
■試打/関 浩太郎
せき・こうたろう/「セキゴルフクラブ目黒」主宰。アメリカで最新の理論を学び、スイングコーチ&クラブフィッターとしてスイングとギアに精通している
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