4日、沖縄県で女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」の練習ラウンドが行われた。面白いギアを発見したので、詳細をレポートしたい。
米ツアーから日本ツアーに復帰した実力者・稲見萌寧の新たなアイアンは、地クラブ『ジューシー』から発売されている『tQアイアン』だった。
一体どんなモデルなのかを調べてみると、軟鉄鍛造でフルでCNC削り出されたモデル。つまり、1つの塊から精密加工で削りだし、3D CAD設計のため、精密な設計がなされているという。4~7番はバックフェースがスリット構造で厚みのあるインパクト感がありながらスピンも可能にし、8番~PWはシンプルなマッスルバックで正確なショットを可能にするという。
稲見に聞くと、新アイアンへの厚い信頼が伺える。
「最初に使っている人がいて、それを打ったら、顔が良くて打感も良くて、いいなーと思って使うようになりました。その時アイアンの出球が左に出るのに悩んでいたんですが、まだそれが少なくなったんです。それが多少収まるようになりました。打感は柔らかいかもしれないです。飛び感が悪くないなら、打感はそれほど気にしないかも。シャフトは以前と同じメーカーの『N.S.PRO 950GH S』を使っているけど、今日のラウンドを終えたらRにしようかとも考えています」
ショットメーカーである稲見にとって、アイアンはまさにスコアメイクの生命線となるクラブ。彼女にとって、信頼できるアイアンがあれば、まさに鬼に金棒だろう。試合で、どんなショットが生み出されるのか楽しみで仕方がない。
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