杉原大河、3Wに日本未発表の『24ベンタスブラック』を即採用「左に行きにくく操作性が良くなった感じ」
国内男子ツアーで一番人気の初代『ベンタスブラック』の後継作!?
配信日時:2024年8月29日 01時46分
<フジサンケイクラシック 事前情報◇28日◇富士桜カントリー倶楽部(山梨県)◇7424ヤード・パー70>
ラフが長く仕上がり“モンスターコース”に磨きがかかった富士桜で、ツアー供給されたばかりのフジクラ『ベンタス』の日本未発表モデルをキャッチ。『24ベンタスブルー』のように、マットな中にも輝度のある新しい『24ベンタスブラック』をテストし、早速3Wへの採用を決めたのは、飛ばし屋の杉原大河だ。
今季は一時『TRブラック』を使用したり、初代『ブラック』を愛用してきた印象の強い杉原。新しい『24ブラック』を試して「前のシリーズ(初代)とはあんまり大きく変わっているわけではないですけど、左に行きにくくなった。操作性が良くなった感じですかね」と、ドライバーでの使用感を話す。
が、距離の長いモンスターコースを前にひとまずドライバーの採用は見送り、3Wだけに留めた。「ドライバーは左にあんまり行かないんで、思い切って振り抜けるかなというのはありますし飛距離も落ちないです。3Wは練習ラウンドで回って感覚が良かったので『大丈夫かな』と思って使うことに決めました」と杉原。
PGAツアーだけでなく、国内男子ツアーでもずっと一番人気の初代『ベンタスブラック』の後継と見られるだけに、他の選手も続々とテスト開始。同じく新しい『24ブラック』をテストした、直近でグラファイトデザイン『TOUR AD CQ』を使用していた蝉川泰果はこう話していた。
「(24ブラックの)感触はすごく良かったんですけど、今週投入するのは無しにして来週のオフでちょっと試してみようかなと思っています。今週はグラファイトさんの新しい『TOUR AD GC』でやってみようかなと。距離はけっこう飛んでましたし、右に曲がらない感じがボクはしましたね」(蝉川)
また、長くフジクラ製を使い続け、今季『スピーダーNXグリーン60Xプロトタイプ』で勝利している木下稜介は、赤い方の『24ベンタスレッド』をテスト。「スピン量が減って飛距離が3ヤードぐらい飛んでるので、感覚的にはいい感じですね。ただ、エースと比べるとシャフトの感じがまた違うので、慣れだけですかね。(本格導入には)コースでもうちょっと打たないと分からない。感触としてはいいですけど」と話していた。
日本でも先行して発売済みの『24ベンタスブルー』の後を追うように、ラインナップがツアーに出揃った『24ベンタス』シリーズ。米国の【先端/中間/手元】の硬さの説明では、『24ブルー』が【ULTRA-STIFF(超硬)/STIFF(硬)/FIRM(やや硬)】なのに対し、『24ブラック』が【超硬/硬/超硬】と、手元剛性がさらに高くなっているよう。
また、『24レッド』が【硬/やや硬/超硬】とやさしい位置づけなのは従来と同じ。先週「Sansan KBCオーガスタ」での『ベンタス』の人気順は、初代『ブラック6』が16人➡『TRブルー6』が8人➡初代『ブルー6』と初代『ブラック7』が7人ずつだったが、今後『24ベンタス』シリーズにどこまで置き換わるのか、引き続き注目したい。(編集部M・K)