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    テーラーメイド『Qi10 MAX』は、怪物級MOIの“10K”で、芯の広さが桁違い!【石井良介/銀のALBA】

    ALBA本誌886号「銀のALBA/飛んで曲がらない最新ドライバー図鑑」特集から話題沸騰のあのクラブについて転載!(撮影・相田克己、高橋淳司、山代厚男 文・苔縄和裕)

    所属 ALBA Net編集部
    ALBA Net編集部 / ALBA Net

    配信日時:2024年2月19日 04時18分

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    • ※試打スペックは新旧ともにロフト角10.5度、フレックスS。テスト時のHSは43±0.2m/sで、インパクトのフェースの向きは±1度、打点±2mmの範囲で打った5球を採用した
    • ※試打スペックは新旧ともにロフト角10.5度、フレックスS。テスト時のHSは43±0.2m/sで、インパクトのフェースの向きは±1度、打点±2mmの範囲で打った5球を採用した
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    大人気『Qi10 MAX』の構造が凄い!

    数々の最先端テクノロジーで世界を驚かせてきたテーラーメイドから、トータル慣性モーメント(MOI)が10K(10000g・㎠)の怪物級にやさしいドライバーが誕生。フェースのどこに当たっても曲がらず飛ばせる『Qi10 MAX』が話題沸騰で、早くも欠品する量販店が続出している。何が凄いのか?まずは、その革新的なテクノロジーを見ていこう。
     
    ゴルフクラブにおける慣性モーメント(MOI)とは、オフセンターヒット時にどれだけヘッドが回転しづらいかを表すもの。その数値が大きいほど打点がズレてもフェースの向きが変わらずヘッドが真っすぐ動くので、球が曲がりにくく飛距離が落ちにくい。

    そしてこの2月、上下左右のトータル慣性モーメントが10K(10000g・㎠)という、怪物級にやさしくて飛ぶ「Qi10 MAX」ドライバーが登場。テーラーメイドの歴代モデルと比べても、やさしさに定評があった「SIM2MAX」や「ステルス2HD」をはるかに超えているのが分かる。
     
    それまでトータル慣性モーメントは8500が一つの壁だった。慣性モーメントを大きくするために重心の位置を深くすると、重心が高くなってスピン量が増えてしまうからだ。しかし「Qi10 MAX」は、ヘッドにテーラーメイド史上最大量のカーボンを使用し、重量配分の自由度がさらにアップ。かつてない深くて低い重心位置を実現し、やさしさと飛距離を高いレベルで両立している。

    また、ただの高MOIだけじゃなく、初速アップで飛距離性能も高めている。「Qi10 MAX」は曲がりにくさだけでなく初速の速さもハイレベル。軽くて硬いフェースが受け止めたインパクトのエネルギーを後ろから重いボディが押し込むことで、エネルギーの伝達効率が上がり初速がアップする。
     
    フェースを支えるフレームが従来よりもソフトになり、インパクトのエネルギーをため込んでから一気に放出することで初速が上がるのだ。低くて深い重心位置で怪物級のMOIでもスピン量が増えすぎない「Qi10 MAX」の性能を、石井良介プロはどう見ているのだろうか?
     
    石井良介「高MOIの弱点を完全克服した」。重心角大でつかまりの良さも抜群!

    過去のクラブの常識では、「高慣性モーメントのモデルは打点がズレても真っすぐ飛ばせる半面、振りづらさや、フェースが開いて当たりやすい」という指摘があった。しかし「Qi10 MAX」はそれらの弱点を見事に克服した。『Qi10MAX』を打った瞬間、「これはつかまりますね!」と驚きの声をあげる石井。安心感のある見た目と振りやすさとのギャップに衝撃を受けたと言う。
     
    「慣性モーメントが大きいクラブは、いったんフェースが開くとスクエアに戻すのが難しく、右プッシュが怖いイメージがありました。しかし『Qi10MAX』は、これまでの高慣性モーメントのような振りづらさは一切なく、ヘッドがスムーズにターンしてしっかりボールをつかまえてくれます。そのため、フェースローテーションを使って打っても右にすっぽ抜けることも左に引っかかることもない。

    ※試打スペックは新旧ともにロフト角10.5度、フレックスS。テスト時のHSは43±0.2m/sで、インパクトのフェースの向きは±1度、打点±2mmの範囲で打った5球を採用した
    ※試打スペックは新旧ともにロフト角10.5度、フレックスS。テスト時のHSは43±0.2m/sで、インパクトのフェースの向きは±1度、打点±2mmの範囲で打った5球を採用した
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    ※試打スペックは新旧ともにロフト角10.5度、フレックスS。テスト時のHSは43±0.2m/sで、インパクトのフェースの向きは±1度、打点±2mmの範囲で打った5球を採用した

    常に安定して同じ曲がり幅のドローボールを打つことができます。また、ボール初速が速くスピン量もしっかり抑えられているので、飛距離性能の高さもハイレベル。ミート率に自信がない初・中級者はもちろん、ティショットを安定させたいけど大きいヘッドは苦手という競技志向のゴルファーにも、ぜひ使ってほしいドライバーです」(石井)
     
    また、『ステルス2HD』と15㍉トウに打点をズラしたテストをした石井の試打結果を見てもらうと分かる通り、左へのミスも大きく改善した『Qi10 MAX』。ただ、つかまるだけでなく、曲がりを大きく減らす力を怪物級の10Kは示しており、それは契約するツアープロたちの使用状況にも如実に表れている。
     
    3つの「Qi10」ドライバーが世界のツアーを席巻!

    テーラーメイドのニュードライバーには、抜群の寛容性を誇る「Qi10 MAX」に、「Qi10」と「Qi10 LS」を加えた計3本がラインナップされており、既にPGAツアーやLPGAツアーでは、すでに多くのプロが3モデルを実戦投入して勝ちまくっている。
     
    中でも話題になっているのがコリン・モリカワが高慣性モーメントの「Qi10MAX」を選んだこと。これは〝10K〞という数字だけではなく、振りやすさや構えやすさも含めた、クラブとしての完成度が高いことを物語っている。
     
    「アマチュアだけでなく、プロにとってもミスをしたときにどこに飛ぶかわからないというのが一番危険なことです。私が選んだ『Qi10 MAX』はシリーズの中で最もやさしいモデルですが、ミスを最小限に抑えて球がまとまるので安心してプレーできます」(Cモリカワ

    また、R・マキロイや、期待の日本人選手・久常涼と岩崎亜久竜はオーソドックスタイプの「Qi10」。パワーヒッターのS・シェフラー、T・フリートウッド、T・ウッズはロースピンタイプ「Qi10LS」を選択。今季、世界のツアーで「Qi10」シリーズがどれだけ勝利に貢献するかに注目だ。
     
    「初心者やボールがつかまらない人は『MAX』、スピンが多くて悩んでいる人やパワーヒッターは『LS』を試してほしいですね。ボクももっとテストをして自分に合う1本を選びます」(中島啓太
     
    石井良介「Qi10とQi10 LSは全てが前作を上回った!」

    ※試打スペックは新旧ともにロフト角10.5度、フレックスS

    ※試打スペックは新旧ともにロフト角10.5度、フレックスS

    実際、ツアープロの使用率が高い「Qi10」と「Qi10 LS」を石井良介が試すと、大幅に進化していることが分かった。まず「Qi10 MAX」と同じく新設計によってやさしさと飛びが向上。中・上級者がパフォーマンスを上げられる「実戦向きのクラブに仕上がっている」と石井良介は言う。
     
    オーソドックスタイプの「Qi10」はバランスの取れたシェイプで、後方下部に21gのウェイトを装着。前作より低・深重心で、慣性モーメントの大きさと高打ち出し・低スピンの飛びを両立している。

    ※試打スペックは新旧ともにロフト角10.5度、フレックスS

    ※試打スペックは新旧ともにロフト角10.5度、フレックスS

    低スピンタイプの「Qi10LS」は洋ナシ型のシャープな形状で、後方下部に17gのウェイトを装着。また、前方下部に弾道調整機能を持つ18gのスライディングウェイトを置くことで、低・浅重心による強弾道の飛びと、周辺重量配分による慣性モーメントの大きさを両立している。

    「『Qi10』はとにかくバランスが良いですね。寛容性、飛距離、操作性が全てハイレベルで、構えやすい形状や爽快感のある打感も申し分ない優等生クラブです。『Qi10LS』は強弾道の飛びに加え、つかまりの良さがアップ。前作で見られた右に滑る球が出なくなり、安心して飛ばすことができます。どちらも数値、パフォーマンスともに前作を上回り、中・上級者が実戦で結果を出せるクラブに仕上がっています」(石井)

    また、レーザーアライメントで「ターゲットに真っすぐに構えやすくなった」ことも実戦向きのポイントに挙げた。フェース上部には、明るい色の帯状のライン「レーザーアライメント」が施されており、アドレスしたときにターゲットに向かってスクエアに構えることができて「ピタッとくる」ので何気にスコアに繋がるとか。

    話題の10K、『Qi10 MAX』を試す際は、石井の挙げたポイントを思い出しながら、ベストなものを3モデルから選びだしてほしい。

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