ロマン派ゴルフ作家語る

『SUPER STRAIGHT ボール』は、大きく進化しました。完成度の高さで、スコアアップに貢献するのではなく、名前のごとく、真っ直ぐに飛ばすボールになって、さらに、徹底した飛距離性能を持っているボールになっています。

元々の『SUPER STRAIGHT ボール』は、優等生型という感じで、曲がりにくいことでミスを最小限にしつつ、飛んで止まる、感覚に応えてくれるというスコアアップに不可欠な要素を高得点で楽々クリアするボールでした。突出する個性がありすぎると、ボールとしてのバランスが悪くなってしまうことがよくあるのですが、ブリヂストンスポーツは、そういうボールにならないようにするのが上手いメーカーです。

新しい『SUPER STRAIGHT ボール』は、突出して、ウッド系の飛距離を出すようにチューニングされています。具体的には、どう打っても、スピンが低いままで、高さが出にくくなっているのです。良く言えば、強い個性で、悪く言えば、癖が強くて扱いにくい、という訳です。

実際に、平均飛距離230ヤードという数字は、僕のヘッドスピード40m/sを考えれば、かなり飛ぶボールです。ドライバーだけではなく、全ての番手がしっかりと飛距離が出ました。

トップレベルに飛ぶボールを気軽に使えることは素晴らしいことです。とにかく、トップレベルに飛ぶボールが欲しいゴルファーに『SUPER STRAIGHT ボール』をオススメします。そして、ボールを曲げたくないゴルファーにもオススメです。

結果として、ボールを止めるという分野で、『SUPER STRAIGHT ボール』は、少し物足りない印象になりました。しかし、ショートゲームでの打音と打感が、ツアーボール顔負けみたいに気持ち良いのです。フルスイングではなく、感性を使って打ちたい領域では、気持ち良さは、ときとして、とんでもないプラスになって機能するのです。そういう不思議さを体験できる予感がありました。

『SUPER STRAIGHT ボール』は、ボールを曲げにくい能力が高いので、ボールが曲がってスコアを乱しているゴルファーが、それを解消してスコアアップする可能性があります。飛距離不足が、微妙にスコアを浪費する原因になっているゴルファーも同様です。

最後に、『SUPER STRAIGHT ボール』は、耐久性も抜群です。ラウンド使っても、表面に傷がつかず、ピカピカしていました。

『SUPER STRAIGHT ボール』は、歴代のイメージとかなり使い心地が違います。2023年のゴルフシーンに相応しいようにマッチングさせて進化をしたのだと思われます。

若くて、パワーがありすぎるゴルファーも使えて、僕のようなオールドゴルファーも使えます。気軽に使える『SUPER STRAIGHT ボール』は、たくさんのゴルファーを救うはずです。楽しんでゴルフをすることが上手いゴルファーに、広めてもらいたいボールが『SUPER STRAIGHT ボール』です。

試打アイテムスペック

『SUPER STRAIGHT ボール』

構造　　　：アイオノーマカバーソフト3ピース
コア　　　：ソフトグラデーショナルコア 
インナー　：高反発アイオノマーインナーカバー 
カバー　　：高耐久ソフトアイオノマーカバー
ディンプル：デルタウィング・ディンプル326
カラー　　：ホワイト　※他に、イエロー、パールホワイト有り

【著者紹介】篠原嗣典