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FJの5代目『ハイパーフレックス』に、JTはじめ超速スイッチ! ソフトで評価の高い前作とどう違う?

FJの5代目『ハイパーフレックス』に、JTはじめ超速スイッチ! ソフトで評価の高い前作とどう違う?

前作も凄まじい人気だった、フットジョイ『ハイパーフレックス』が刷新!

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年2月26日 08時54分

ジャスティン・トーマスが履き始めていきなり好調にシフトした謎のシューズの全貌がついに判明!(GettyImages)
ジャスティン・トーマスが履き始めていきなり好調にシフトした謎のシューズの全貌がついに判明!(GettyImages)

フットジョイ(以下、FJ)の『ハイパーフレックス』に足入れしたことがある人なら「スパイクなのにアッパーが超ソフト」と言っても、大げさではないと共感頂けるだろう。2023年モデルの前作はスポーティな見た目と、極上のクッション性でツアープロだけでなく、多くのアマチュアにも大人気となった。

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J・トーマスも選んで好調に!

 
昨年『ハイパーフレックス』を履く選手に注目したシューズ通も多いかもしれない。1945年以来PGAツアーでシューズ使用率No.1をキープする同社は、昨年の早い段階から飛ばし屋のキャメロン・ヤングも着用していたが、昨年11月の「ZOZOチャンピオンシップ」で『ハイパーフレックス』を着用したジャスティン・トーマスがいきなり優勝争いしたことも記憶に新しい。

これが新しい『ハイパーフレックス』のレースモデル!
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これが新しい『ハイパーフレックス』のレースモデル!

以来、トーマスはずっと新作で、年を跨いだ今季も好調を維持しており、なんと、新しい『ハイパーフレックス』を履き始めてから7戦してトップ10が5回トップ3が3回だ。直近でハオトン・リーも着用して3年ぶりに欧州ツアー制覇しており、前作が人気だっただけに、新作も気になることこの上ない。

まるで「雲の上を歩いている」かのようなソフトさを誇った、前作の『ハイパーフレックス』
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まるで「雲の上を歩いている」かのようなソフトさを誇った、前作の『ハイパーフレックス』

そもそも『ハイパーフレックス』は今回で5代目となる。FJの位置付けとしては「常に変化するゴルフのゲームにおいて最高のパフォーマンスを発揮するためにFJが挑戦し、革新をし続ける次世代のアスレチックゴルフシューズ」というもの。伝統的な『プレミア』シリーズがツアーで不動の一番人気だったが、『ハイパーフレックス』も徐々に人気が高まってきた。
 

昨年11月からスイッチが急加速

 
2023年発売の前作は2年目の2024年も徐々に着用選手が増え、前述の通りキャメロン・ヤングやジャスティン・トーマス、菊地絵理香、蛭田みな美、その他の契約外選手を含めて大人気に。そして、スイッチに拍車がかかったのが、既報の昨年11月の国内男子「ダンロップフェニックス」での新作のツアーシーディングだった。
▶▶▶男子ツアーの終盤戦で供給された【FJの謎モデル】は『ハイパーフレックス』の後継!?

昨年11月の「ダンロップフェニックス」で謎のプロトタイプとして供給されていました
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34選手に対して世界最速でツアー供給した結果、今平周吾(以前はPro/SL)、前田光史朗(同Pro/SLX)、鈴木晃祐(Pro/SLX)、米澤蓮(23' HyperFlex)、勝俣陵(23' HyperFlex)、金子駆太(Premiere Series)、片山晋呉(Premiere Series)、杉浦悠太(Premiere Series)、浅地洋佑(Premiere Series)、村上拓海(Premiere Series)、小西たかのり(Tour-Alpha)が新作へ移行した。
 
PGAツアー選手のスイッチも急加速し、A・ロズナー(23' HyperFlex)、A・ビョンフン(23' HyperFlex)、C・レイミー(他社)、C・コナーズ(Pro/SLX)、E・ゴンザレス(23' HyperFlex)、J・ロウワー(23' HyperFlex)、J・ベガス(23' HyperFlex)、P・キジーア(Premiere Series)、S・オヘア(23' HyperFlex)、S・シンク(23' HyperFlex)、T・ホイットニー(23' HyperFlex)が移行済みだ。

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ご覧の通り、『プレミア』シリーズや『Pro/SLX』から移行する選手が多いため「もしかして一番人気に躍り出るのでは?」とすら想像する新作の勢い。そこで、“FJ”シューズ契約プロの米澤蓮、前田光史朗、鈴木晃祐の3人に「評価の高い前作とどう違うのか?」を聞いた。
 

前田光史朗「距離も伸びそう」 


「(第一印象は?)前作に比べてすごく軽く柔らかい印象で、疲れにくそうというか、履きやすそうです。特に、かかと部分の二層構造でフィット感が上がったと思うし、試合で履くのが楽しみです。(足入れしてみて)すごいですね、コレ!アッパーの柔らかさがあって、履いた瞬間からフィット感が伝わる感じがします。(実際に1Wのフルショットをして)まず、アドレスがすごくしやすい。構えた時にしっかり地面を足の裏で捉えているような安定感があるので、アドレスがしやすいです。

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それに、動きの中でも、右足の蹴る力も使いやすくなったので、若干回転スピードが上がったりとか、多分このシューズだったら飛距離が伸びたりするかもしれません。(傾斜や長時間の歩きなど、総合的な評価は)ドライバーからアプローチまでスイングし実際に歩いてみたんですけど、すごくフィット感があって、何より軽さで疲れないこと、地面をしっかりキャッチしてくれる感覚がありました」
 

鈴木晃祐「つかまるし地面反力が使える」


 「(第一印象は?)パッと見けっこう動きやすそうだと感じたんで、早く履いて動きを試したいですね。あと、なんか裏側(ソール)の部分の進化も期待していて楽しみです。(足入れしてみて)履いた時の柔らかさが意外というか、すごく感じられます。歩いた感じは思っていた以上に柔らかく、動きやすさがけっこう際立つ感じですね。

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(1Wで)トップの時にいつもだったらズレる不安があるんですけど、これ履いたらつかまってくれるというか、ズレがない分ちゃんと力が伝わってる感があるかも。地面反力をちゃんと使えてる分、スピードも上がるのかなと。(完璧ショットを放ち)シューズのお陰です。(総合的な評価は)やっぱり前作より全然進化していると思いますし、やっぱり疲れにくさとグリップ力というところでだいぶ進化しているし、反発力や安定性というところも重要かなと思います」
 

米澤蓮「ソフトで安定感◎」

 
「(第一印象は?)前作もすごく良かったんですが、よりアッパー部分やフレーム部分もしっかりして、今までよりもグリップ力も向上しているんじゃないかなと期待しています。本当にデザインもかっこよく、機能性も高いので、早く履いてプレーしたいです。(足入れしてみて)前作よりも全体的にソフトに感じました。かかとの収まりも良いですし、よりスポーティな感じで見た目もいいんじゃないのかなと。

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(1Wを打ち)前作より柔らかく変に足の指に力が入らないので、すごく安定感が増してます。より足全体で地面を捉えられる感じ。いや、なんか飛んでる感じもする。(総合的な評価は)底の部分が柔らかくなったので、歩いていても柔らかさを感じるし、逆にアッパー部分がしっかりしたので、足全体を包み込む感じがすごくある。日数を重ねるごとに疲れが蓄積されるけれど、このシューズなら最後まで良いパフォーマンスを維持できそうだし、オールラウンダーなシューズという印象です」
 
では、ここでメーカーの正式見解も聞いておこう。FJの六車氏は、新たな『ハイパーフレックス』の特徴について、こう説明する。
 

FJ六車氏「横方向のロスがない」

 
「最初のポイントは横方向への安定感です。アウトソール中足部のパワープレートとアッパーのTPUサドルがスイング時の横方向へのパワーロスを適切に制御し、地面からのエネルギーを効率的にスイングパワーとして伝えることができます。次にお伝えしたいのが快適性で、特に二層構造に進化した履き口が足を優しく包み込むようにサポートし、履いた瞬間に驚くべきフィット感を提供します。また、ミッドソールには世界中の選手から“疲れにくい”と評価を得ている最新のストラトフォームを採用し、スパイクでありながらスニーカーのような歩きやすさを実現しています。

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忘れてはならないのが、屈曲性とグリップ力を高次元で両立する最新のアウトソールです。屈曲ポイントとスパイクを同一ライン上に配置した結果、足が屈曲している瞬間もしっかり地面を捉えてくれるので、様々なライでも安定したグリップ力を発揮します。防水機能を備え汚れが拭き取りやすく手入れもしやすいアッパーも特徴ですが、何より【1】ツアーレベルのグリップ力と、【2】長時間でも疲れにくい歩きやすさ。現代ゴルファーが求めるこの2つを高次元で実現したのが新ハイパーフレックスです」(六車氏)
 
国内女子ツアーが来週開幕し、これから本格的なシーズンを迎える2025年。オフトレをしっかりするプロゴルファーと違って我々アマチュアは体力面でも劣るため、せめてものラウンド後半対策として疲れにくいシューズを備えたい。2月25日からフットジョイ公式オンラインストアで先行発売しており、3月5日から一般発売が開始される。
 
✦取材協力・フットジョイ(アクシネットジャパンインク)
✦FootJoy(https://www.footjoy.jp/

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