松山英樹が即投入のスリクソン『ZXi』シリーズ大研究!やさしい『MAX』にも注目だ
●取材・構成・文/苔縄和裕 ●撮影/相田克己、山代厚男、GettyImages
配信日時:2024年11月14日 08時12分
――この秋、スリクソンの新ドライバー『ZXi』シリーズが誕生。松山英樹をはじめ、既に多くのプロが実戦投入しているが、今度のスリクソンは4モデル展開で幅広いゴルファーに対応。プロや上級者だけでなく初・中級者にも大きな武器になる!――
トッププロから初心者まで4つのヘッドで幅広く対応
新しいスリクソン『ZXi』シリーズドライバーの特長は、プロが認める飛距離性能の高さと、幅広いゴルファーに対応したラインナップ。スタンダードモデルの『ZXi』、操作性に優れた『ZXi TR』、低スピンで飛ばせる『ZXi LS』、やさしさを追求した『ZXi MAX』の4モデルがあり、トッププロからゴルフを始めたばかりの初級者まで、自分に合うモデルを見つけることができる。中でもテスターの海老原秀聡プロが注目したのが『ZXi MAX』だ。
「スイートエリアの広さが特長の『MAX』は、大きくて安心感のあるヘッドですが、非常に振り抜きが良く、フェースが左を向いていないので違和感なく構えられます。また、つかまりが良いのに左に行きすぎることがなく、ボールがフェースに乗る感覚があり、打ち出し方向をイメージできるのも特長です。やさしさの中にもスリクソンらしさを備えていて、これから上達を目指す初・中級者が長く使えるドライバーです」(海老原)
4つの名の由来について『ZXi』は「スタンダードモデル」で幅広いプレーヤー向け。『ZXi TR』は「TR=ツアー」を意味し、操作性に優れたモデルだ。『ZXi LS』は「LS=低スピン」で飛距離を重視する人に適しており、『ZXi MAX』は寛容性が高く初心者から中級者向きのモデルと、歴代作にないやさしい選択肢も用意し、さらに死角がなくなっている。
プロたちの評価も上々で『ZXi』について星野陸也が「構えやすく美しい形状で、強い弾道が得られ、ボールスピードも出ています」と絶賛し、畑岡奈紗は「真っすぐ高い打ち出しが可能で、簡単に球を上げられるので、球を上げたい人に最適です」と評価。小ぶりな『ZXi TR』を小木曽喬は「高い打ち出しでスピンが少なく、操作性も優れています」とコメントし、山下美夢有は「高さと飛距離の安定感があり、イメージ通りのキャリーが出せます」と話す。
最も低スピンな『ZXi LS』について竹田麗央は「重心深度が浅くスピン量が抑えられ、飛距離性能が高い」と評価し、小祝さくらも「強い弾道が前に伸び、ラインが出しやすいのもいいですね」と語る。『ZX LS』を使う松山だが「『MAX』はすごくラクに打てますね! 球が上がりそうな見た目なので余計な力が入らず打てます。弾きも良くて、やさしいからって飛ばないという雰囲気もない。このまま試合に持って行って、曲がり始めたら使おうかな」と、やさしいモデルも評価することがよく分かる。
――「スリクソン ZXiシリーズ」の飛びを実現しているのが、前作にも採用された「リバウンドフレームテクノロジー」と新たに採用された「i-FLEXフェース」の融合だ。フェースとボディのたわみをさらに大きくすることで初速が大幅にアップするという――
スリクソン史上最速のボール初速がなぜ生まれた?
プロが認めるスリクソン『ZXi』シリーズの飛び。その原動力となるのが「たわみ」の力だ。ボール初速は、インパクトでボールがつぶれてから復元するタイミングと、フェースのたわみ戻りのタイミングが一致したときに最も速くなる。そこで今回採用されたのが『i-FLEXフェース』。フェース中央を薄く、トゥとヒールを厚くすることで、これまでにない大きなたわみを生み出すことができる。
また、この『i-FLEXフェース』の搭載で『リバウンドフレームテクノロジー』の効果もさらにアップ。フェースとボディのスムーズで大きなたわみがインパクトのエネルギーを最大限ボールへ伝え、スリクソン史上最速のボールスピードを実現している。「新しい『ZXiシリーズ』は、新構造のフェースにより、前作以上にボールが食い付く感覚があります。その結果、ボール初速を高めながら、打感の良さと操作性の高さを感じられるクラブになっています」(海老原)
『ZXi MAX』は初・中級者が求めるやさしい機能が満載
「シャローフェースの大型ヘッドだが、バランスの取れた形状でスクエアに構えられるのが特長。球の上がりやすさ、スイートエリアの広さ、つかまりの良さが抜群で、HSが遅めの初・中級者が求めるやさしさを備えています」(海老原)
『ZXi』はやさしさと操作性をバランス良く備えている
「ヘッドの投影面積が大きくてスクエアに構えやすい形状です。ボールがフェースに乗るソフトな打感で、適正なスピンがかかった中~高弾道でやさしく飛ばすこともできるし、イメージ通りに自分の持ち球が打てる操作性もあります」(海老原)
『ZXi TR』は力強いストレートボールで飛ばせる小ぶりヘッド
「フェースコントロールがしやすい小ぶりヘッドで、操作性の高さが◎です。ソールの後方にウェイトが付いていて見た目以上に球が上がりやすく、力強い中~高弾道のストレートボールがグングン伸びて、キャリーとランで飛ばせますね」(海老原)
『ZXi LS』は強弾道の飛びとやさしさを両立したロースピンモデル
「LSタイプの中ではヘッドの投影面積が大きく球が上がりやすい。球筋は中~高弾道のストレート~フェード。しっかり叩いてもつかまり過ぎずスピン量も増えないので、幅広いレベルのゴルファーが強弾道ボールで飛ばせます」(海老原)
海老原の上記の感想を見ても分かる通り、スリクソン『ZXi』シリーズの特長は、プロや上級者が求める機能とやさしさをバランス良く備えていて、幅広いゴルファーが使えること。小ぶりで操作性が高い『ZXi TR』や、ロースピンモデルの『ZXi LS』は見た目以上に球が上がりやすくてミスヒットに強い上、女子プロの使用率も高く、安定して飛ばしたい上級者はもちろん、アベレージゴルファーにも十分使える。
また、『ZXi MAX』と『ZXi』はやさしさの中にも構えやすさやフィーリングの良さが感じられて、やさしくプレーしたい中・上級者が選んでもOK。「スリクソンは難しい」というイメージを持っている人がいるのだとすれば、これまで使ったことがない人も当然、試す価値は大ありだ。