シン貧打爆裂レポート『E・R・C SOFT ボール』
貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。
配信日時:2023年3月8日 08時00分
ロマン派ゴルフ作家語る
『E・R・C SOFT ボール』は、真面目なボールになって優等生型のボールという印象になりました。個性的な部分は削られたのですが、癖がなく素直になったと考えられるので、個人的にはプラス評価で良いと思います。
特に前ボールより優れていると感じたのは、ショートゲームです。小さな力にも反応して、スピンを効かせることができますし、パットの打音の硬質感も、打っている、コントロールしているという感じがして、とても良かったです。
パットの距離感も、強く打てば転がる、弱く打てば転がらないという当たり前の感じが、ロングレンジでもショートレンジでも同じタッチで連続してくれます。ロングパットの感覚と、ショートパットの感覚が、微妙に違うボールも市場にはたくさんありますから、それらと比較すると雲泥の差があります。
癖がなく、クラブや腕前に素直に反応してくれるボールが欲しかったゴルファーに『E・R・C SOFT ボール』はオススメです。また、初代、二代目の『E・R・C SOFT ボール』を使用していたゴルファーにも『E・R・C SOFT ボール』をオススメしたいと思います。強烈なスピン性能は、スコアメイク的には実はマイナスになることも多かったはずで、新しい『E・R・C SOFT ボール』であれば、そういう部分も安定して、我慢せずにゴルフができると想像できるからです。
個人的には、『E・R・C SOFT ボール』の佇まいが好きです。2行になっているロゴが、伝統と最先端の融合を感じさせてくれますし、3本のカラフルなラインも、ターゲットに合わせたりしなくとも、個性的で好感が持てるのです。そして、今回から強いぬめり感が加わったのも、とても良いです。
ツアーボールと同じコアですから、ツアーボールのような仕上がり具合になることは当たり前です。キャロウェイは、ツアーボールにしたかったのではなく、コアが高性能だったから広く採用するべきだという方向に舵を切ったのだと思います。
『E・R・C SOFT ボール』は、総合力に優れたボールです。飛距離が出るだけでも十分に魅力的なのに、欠点がないぐらいに良くできています。細かいところまで、気を使ってチューニングされているところも、ゴルファーの心をグッと掴みます。
ボールなんて、何でも良いと公言しているゴルファーにこそ、『E・R・C SOFT ボール』は使ってみて欲しいです。欠点がないことが、どんなに使いやすいことなのか。スコアが証明してくれるはずです。
試打クラブスペック
『E・R・C SOFT ボール』
構造 :3ピース
コア :ハイパーエラスティック・ソフトファスト・コア
カバー :ハイブリッド カバー ウレタンコーティング
パターン:ヘックス・エアロネットワーク パターン
カラー :ホワイト、イエロー
【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典の『貧打のアマでも打てる?人気クラブ・噂の検証』