安定感抜群でマン振りしなくても飛ぶ『RS MAX』はHS40m/sに最適なチューニング!
ベストスコア「67」、ホームコースのハンディキャップ「0」を誇る、貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。
配信日時:2024年7月4日 08時05分
ドライバーのヘッドスピード40m/sのアマチュアゴルファーでも、最新ギアを使いこなせるのか? ベストスコア「67」の元競技ゴルファーでロマン派ゴルフ作家の篠原嗣典が実際にコースに持ち込んで検証しました。
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【注目ポイント】
プロギアの『RS X』シリーズ『RS MAX』は、2024年7月12日に発売。『RS X』シリーズは、3種類のドライバーが発売されますが、『RS MAX』は、やさしさを前面に押し出しているモデルになります。
『RS X』シリーズのコピーは、“ギリギリ×ベリーイージー”です。『RS MAX』の場合は“進化の象徴”が加わります。ギリギリの飛距離性能と滅茶苦茶にやさしいというシリーズの最先端テクノロジーを詰め込んだドライバーですよ、ということになります。
『RS MAX』の最初の注目テクノロジーは、シリーズ最大の慣性モーメントを達成していることです。『MAX』という名称の意味は、大きな慣性モーメントで、ブレないヘッドに仕上がっている、ということなのだと思われます。少し前からブームになりつつある『MAX』=大きな慣性モーメントというドライバーが『RS MAX』なのでしょう。
次に、「シームレスフルチタンボディ」です。『RS MAX』は、フルチタンなのです。コンポジットヘッドが当たり前になってきている世の中で、フルチタンでも出来るというプロギアのメッセージを感じさせます。
続いて、注目したのは、「精密4点集中フェース」です。フェースのセンターに、重心点、最大たわみ点、最高CT点(最高反発点)を精密に一致するように設計・製造しました。今まで以上の初速が生まれるそうです。
『RS MAX』は、歴代のドライバーで実績があるテクノロジーを最適にチューンして搭載して、プロギアの『MAX』を市場に出すために開発されたのだと推測できます。『RS MAX』は、今回の『RS X』シリーズのフラッグシップモデルモデルです。どんなMAXになっているのか? 注目して打ってみることにしました。試打した日は、快晴で、気温は8℃~21℃。やや風ありでした。使用したボールは、使い慣れていてクラブの影響に集中できる『TOUR B X』です。
【打感・打ち応え】
『RS MAX』の打音ですが、ちょうど良い大きさです。音質は硬質と濡れた鞭系のミックスで、残響が少ない音です。打ち応えは、軽めで乗り感があり、手応えは敏感で、芯感がクリアです。
【弾道・球筋・スピン性能】
『RS MAX』の弾道は、高弾道です。棒球系の強いボールで、ほんのりした軽いドローボールを打つのが得意なドライバー。強いドローは出ず、ミスヒットに強いのはよくわかります。
【飛距離性能】
『RS MAX』の試打ラウンドの平均飛距離は230ヤードでした。最高飛距離のホールは240ヤード。一発の飛びではなく、安定して飛ぶドライバーだと感じました。
【ロマン派ゴルフ作家語る】
『RS MAX』は、一見すると特別な強い個性がなく『MAX』らしさがないように見えますが、ソールのデザインや差し色のブルーが渋くて好印象を残します。
特に良かったことは、ヘッドスピード40m/sに合わせてチューニングしたような感じで、全く無理をしないでも、『RS MAX』の機能を引き出せるところです。気分良く振ることが出来て、打っても打音などの感触が良く、気持ちが上がります。さり気なく良く出来ているドライバーだと感心しました。
同じボールを連発するやさしさが欲しいゴルファーには『RS MAX』をオススメします。ミスヒットしたときでも、弾道にも飛距離にも影響は最小限で、安定度が素晴らしいドライバーだと言えます。
マン振りは、1回もしませんでしたが、最も飛んだホールで240ヤードでした。ヘッドスピード40m/sであることを考えれば、簡単に出る飛距離ではなく、多くの部分で『RS MAX』に助けられた結果だといえます。
『RS X』シリーズの3種類から1本を選ぶなら、『RS MAX』にすると思いました。全てが、ちょうど良い感じだったことが、最大の理由です。また、試打ラウンドを通して、自分のエースドライバーを打っているように、ストレスなしに、狙い通りにボールを打つことができたこともプラス評価です。市場にある『MAX』のドライバーの中には、癖が強く使いづらいと感じるものもありますが、『RS MAX』は、癖がないところがとても良かったのです。
プロギアが『MAX』ドライバーを作ると、良い意味で『MAX』らしくない打ちやすいドライバーが出来上がるようです。個人的には、『RS MAX』は、シリーズの中でスタンダードモデルという立ち位置で考えたほうが、わかりやすいと感じました。プロギアの『RS』は上級者用と決めつけずに、一般的なゴルファーが使いやすく、飛ばして、安定性も高いドライバーとして『RS MAX』は打ってみる価値があるのです。
【試打ギアスペック】
『RS MAX』
ヘッド素材 チタン(Ti-8AL-1V-1Mo)、ウェイト8g(SUS630)
フェース素材 チタン(Ti-6Al-4V)
ヘッド体積 460cc
ロフト 10.5度 (9.5度もあり)
ライ角 57度
シャフト Diamana FOR PRGR(S)
長さ 45.5インチ
【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。ベストスコア「67」、ハンディキャップ「0」
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