ヘッドスピード40m/sなら5番ウッドより7番ウッドがいい!?
ドライバーとアイアンの間に何を入れるかは、ゴルファーなら悩みどころのレンジだ。プロのなかには3番ウッドの下に5番ウッドを入れず、7番ウッドを入れているプロがチラホラいるが、ちょっとアマチュアの参考になりそうなそのセッティングの真意を考えてみよう。
配信日時:2023年7月25日 08時51分
王道のセッティングを考えるなら3番ウッドの下は、5番ウッドに4番、5番ユーティリティあたりが一般的だろう。だがベテラン選手のなかには3番ウッドの下は7番ウッドというプロもいる。代表的なのが、ここ3試合でベスト10フィニッシュを続け、上り調子の永峰咲希だ。3番ウッドはハイロフトのテーラーメイド ステルス2(16.5度)にしているが、その下の7番ウッドはロフト21度のステルス2だ。以前は3番ユーティリティを使ったこともあったが、その距離を7番ウッドでカバーしている。7番ウッド以下はステルス2の5番(ロフト25度)と6番ユーティリティ(ロフト28度)で揃えている。
クラブフィッターの鹿又芳典氏によれば「3番ウッドはティショットをレイアップするときや、パー5の2打目で必要になる場面が多いですが、5番ウッドとなると使用頻度も少なくなるし、ヘッドスピードが40m/s前後だと思った高さが出せなかったりしてミスの確率も高い。それなら5番ウッドを抜いて7番ウッドの距離から確実にグリーンを狙うというコースマネジメントをしたほうが賢明です。6000ヤード台の女子ツアーのコースセッティングでは、5番ウッドより7番ウッドのほうが使う場面も多くなるのでしょう。アマチュアにも参考になる入れ方だと思います」。
もう一人、3番ウッドの下に7番ウッドを入れているのが2度賞金女王に輝いた鈴木愛だ。本人はその理由について「7番ウッドのほうがユーティリティよりやさしいから」と話す。
鈴木の場合、3番ウッドは最新のピンG430(ロフト15度)だが、7番ウッドは前モデルのG425(ロフト20.5度)から3年変えていない。それだけ手放せない1本なのだろう。ちなみに7番ウッド以下は、4番ユーティリティ(G430、ロフト22度)と5番ユーティリティ(G430 、ロフト26度)となっている。いずれにしても白ティから回っているアマチュアは、自分のヘッドスピードを考えて、やさしい7番ウッドのしたほうが好スコアを期待できるかもしれない。