3番ウッドが一番ボールを拾いやすい!? 『RS』シリーズの新FW&UT試打レポート
ベストスコア「67」、ホームコースのハンディキャップ「0」を誇る、貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。
配信日時:2024年7月11日 11時00分
ドライバーのヘッドスピード40m/sのアマチュアゴルファーでも、最新ギアを使いこなせるのか? ベストスコア「67」の元競技ゴルファーでロマン派ゴルフ作家の篠原嗣典が実際にコースに持ち込んで検証しました。
プロギアの『RS X』シリーズ 『RS フェアウェイウッド』と『RS ユーティリティ』は、2024年7月12日に発売。『RS X』シリーズのコピーは、“ギリギリ×ベリーイージー”です。『RS フェアウェイウッド』のコピーは、それにプラスして“高・強弾道で狙う。ブレない、FW。”になっています。『RS ユーティリティ』の方は“高・強弾道で狙う。ブレない、ユーティリティ。”です。
全てのゴルファーに、驚きの飛距離とやさしさを届けるのが開発コンセプトだったようです。飛んで、簡単なフェアウェイウッド、ユーティリティを探している、または、興味があるゴルファーはたくさんいます。本当であれば、凄いことになります。
『RS フェアウェイウッド』の特徴は、“直打ちギアとしてのやさしさを追求した形状”です。前モデルより大型化&シャロー化して、見た目の安心感をアップして、ボールを拾いやすいフェースの下部を改良しているので、インパクトが安定するようです。慣性モーメントをアップしてブレない直進性能をプラス。重心の深さで高弾道。番手別重心の高さフロー設計で適度なスピンでグリーンで止まる。という作り込みもしてあるらしいので楽しみです。
『RS ユーティリティ』も、フェアウェイウッドとコンセプトは一緒です。前モデルよりトウヒール方向に大型化&シャロー化。フェースの下部も、ボールを拾いやすく改良されています。テクノロジーも、重心距離を長くし、慣性モーメントをアップして、ブレない直進性能をプラス。重心の深さで高弾道。番手別重心の高さフロー設計で適度なスピンでグリーンで止まる。という作り込みもしてあるそうです。
『RS フェアウェイウッド』は、3番、5番、7番。『RS ユーティリティ』は、3番、4番、5番があります。今回は全ての番手を試打することにしました。プロギアは、直打ちのクラブを作るのが上手いということで期待が大きい証拠です。試打した日は、快晴で、気温は8℃~21℃。やや風ありでした。使用したボールは、使い慣れていてクラブの影響に集中できる『TOUR B X』です。『RS フェアウェイウッド』と『RS ユーティリティ』飛んで、やさしいのか? ハードルを上げて試打をしました。
【打感・打ち応え】
『RS フェアウェイウッド』と『RS ユーティリティ』の打音ですが、両者ともに音量は大きいです。フェアウェイウッドは濡れた鞭系と硬質のミックスで残響小さく、ユーティリティは番手が下がるほど硬質感が増し、残響も大きくなります。打ち応えは軽めで適度な弾き感があり、手応えは敏感です。
【弾道・球筋・スピン性能】
『RS フェアウェイウッド』と『RS ユーティリティ』の弾道は、両者とも高弾道で伸びがあります。ややボールを捉える挙動があり、軽めのドローが得意です。スピンもしっかりかかり、グリーンを狙うクラブに仕上がっています。
【飛距離性能】
『RS フェアウェイウッド』と『RS ユーティリティ』の試打ラウンドの平均飛距離は、3番ウッド200ヤード、5番ウッド190ヤード、7番ウッド180ヤード、3番ユーティリティ180ヤード、4番ユーティリティ170ヤード、5番ユーティリティ160ヤードでした。ほぼキャリーの飛距離です。
【ロマン派ゴルフ作家語る】
『RS フェアウェイウッド』と『RS ユーティリティ』は、まず、アドレスビューが素晴らしかったです。大きく見えるわけではなく、ちょうど良い打ちやすいフェアウェイウッドだと感じさせます。ユーティリティは、方向性を決めやすくなったという印象が強かったです。
フェアウェイウッドは、3番が最もボールを拾いやすく、やさしいスプーンに仕上げてあります。プロギアのスプーンが好きというファンには完成形としてオススメです。ただ、やさしい分だけ、現在のぶっ飛びスプーンが増えている中では少し飛距離が寂しい印象でした。とはいっても、グリーンを狙うのだとすれば、このチューニングが正解なのだと納得です。5番と7番は、やさしいだけでなく、飛距離性能も素晴らしいと感心しました。2本だけフェアウェイウッドを入れるなら、3番、5番ではなくて、5番、7番がオススメです。良く出来たフェアウェイウッドで、スコアアップできそうな予感をさせます。
ユーティリティは、フェアウェイウッドからの流れが強い形状ですが、ロングアイアンの代わりを意識したクラブになっています。番手間の距離差がきれいに出るからです。通常、そういうユーティリティは、飛ばない傾向がありますが、『RS ユーティリティ』は飛距離性能も素晴らしかったです。バッグに入れるなら、何かを抜いてでも3本セットがオススメです。
どちらも、構えやすいクラブになっています。長い距離を打つものは、方向性に不安があると振り切れなかったりして、自信をどんどんなくしてしまいがちです。しかし『RS フェアウェイウッド』と『RS ユーティリティ』であれば、その心配は皆無です。
ドライバーもやさしく飛ばせるクラブになっていましたが、フェウェイウッドもユーティリティも、同じラインナップで上手く出来ていました。同じブランドやシリーズでも、ドライバーだけは別と考えるものが少なくない中で、『RS X』シリーズは貴重だと思いました。
プロギアは、直打ちのクラブを作るのが上手いメーカーです。『RS フェアウェイウッド』と『RS ユーティリティ』は、その定説を更に未来へ伝えていく用具として、お見事だったのです。
【試打ギアスペック】
『RS フェアウェイウッド』
ヘッド素材 マレージング鋼(HS1400)
フェース素材 マレージング鋼(MAS1C)
ロフト #3/15°、#5/18°、#7/21°
シャフト TENSEI FOR PRGR(S)
長さ #3/43インチ、#5/42.5インチ、#7/42インチ
『RS ユーティリティ』
ヘッド素材 マレージング鋼(HS1400)
フェース素材 マレージング鋼(MAS1C)
ロフト #3/19°、#4/22°、#5/25°
シャフト TENSEI FOR PRGR(S)
長さ #3/40.25インチ、#4/39.75インチ、#5/39.25インチ
【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。ベストスコア「67」、ハンディキャップ「0」
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