藤田寛之を退けたリチャード・ブランド、異なる『L.A.B.』パターで“シニアメジャー連勝”していた
藤田寛之の勝利をもぎ取った男の“パター成功”エピソード。
配信日時:2024年7月18日 08時18分
L.A.B. Golf Japanから先日行われた「全米シニアオープン」に関するアナウンス。「藤田選手のメジャー制覇を阻止したのは、PGAツアーで数々の勝利に貢献してきたパターです」と、藤田をプレーオフで退け優勝した、リチャード・ブランドの“パター成功エピソード”を明かす。
同社のパターが大きな話題となったのは、昨年8月のPGAツアー『ウィンダム選手権』だった。「当時43歳のルーカス・グローバー選手がL.A.B. Golfの長尺パターで2年1カ月ぶりの復活優勝を手にし、グローバー選手は翌週の『フェデックスセントジュード選手権』でも勝利を挙げ、2週連続優勝を達成しました」と、振り返る。
「今年51歳のリチャード・ブランド選手も、L.A.B. Golfのパターを使い始めてから調子を上げてきました。2022年までDPワールドツアーを舞台に戦ってきましたが、20年以上のツアー生活で手にした勝利は2021年5月の『ベットフレッド英国マスターズ』の1勝のみ。2022年7月から舞台を新興リーグLIV GOLFに移したのを機に、ブランド選手はL.A.B. Golfのパターテストを開始しました。最初は『MEZZ.1』のヘビーヘッドからスタートし、あらゆるモデルを試し始めたのです。
その後『DF 2.1』を愛用して『MEZZ.1 MAX』と交互に使い分け、LIV GOLFで何度もトップ10入り。LIVを舞台に活躍し始めたブランド選手に、今年5月の『キッチンエイド全米プロシニア選手権』の主催者は今年の推薦出場権を付与しました。このチャンスをブランド選手はモノにし、最終日8アンダー『63』のビッグスコアでシニアメジャー初出場初優勝の快挙を達成。この勝利で出場権を手に入れた『全米シニアオープン』でも、シニアメジャー連勝を成し遂げたのです」(同社広報)
ブランドは「キッチンエイド全米プロシニア選手権」ではアダム・スコットも愛用するツノ型の『MEZZ.1 MAX』だったが、今回藤田を退けた「全米シニアオープン」では異型マレットの『DF 2.1』と、同社の異なるパターで勝利。
なぜL.A.B.は結果が出るのか? ルーカス・グローバーだけでなく、カミロ・ビジェガスの復活勝利など、イップスに悩んだ選手が再生するのは、特許取得のテクノロジーに理由の一端がある。同社は昨年のビジェガスの優勝時に「なぜイップスで苦しむ選手が復活できるのか?」についてこう説明していた。
「それはL.A.B. Golfの最大の特徴である【ヘッドが回転しない=フェースが開閉しない】トルクフリーパターの価値に、経験値が高い選手ほどいち早く気づくからです。パターヘッドの回転を抑制しながら打つパッティングと、パターヘッドが回転しないのでフェースを常にスクエアに保つことができるパッティング、どちらがやさしいかは明らかです」(同)
ブランドを知らない日本のゴルフファンも多いはずだが、有名でなくとも選手一人ひとりが少ない機会を活かし、必死でスコアを上げに行くのは皆同じ。同社はパターに悩み、実力を燻らせる選手すべてを応援し「PGAツアーだけでなく、米国シニアツアーでも実力を発揮し始めたL.A.B. Golfが今後ツアーで存在感を高められるか楽しみです」と、今後より多くの選手を救う構えだ。