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    タイガー、畑岡奈紗、蝉川泰果、青木瀬令奈…なぜトップ選手は次々と『赤シャフト』に替えるのか?

    最近のツアープロの使用シャフトをチェックすると、赤いコスメのモデルに移行する選手が増えている。主要メーカーの『赤シャフト』といえば、先端が走るモデルが多いが、これまではボールをつかまえられないアマチュア向けのイメージが強かった。なぜ今、『赤シャフト』に移行するプロが増えているのだろう。

    所属 ALBA Net編集部
    ALBA Net編集部 / ALBA Net

    配信日時:2024年2月24日 11時00分

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    プロが『赤シャフト』を選ぶ理由は方向性が劇的に進化したから。先端の走りでヘッドスピードが
上がる特性を生かしやすくなったからこそ、飛距離が欲しいベテラン選手たちが使用し始めたのだ
    プロが『赤シャフト』を選ぶ理由は方向性が劇的に進化したから。先端の走りでヘッドスピードが 上がる特性を生かしやすくなったからこそ、飛距離が欲しいベテラン選手たちが使用し始めたのだ (撮影:山代厚男)
    • モデルによってしなるポイントこそ異なるが、『赤シャフト』は基本的に中間から先端にかけてのしなり量が多くなる。ダウンの途中からヘッドが急加速するため、ヘッドスピードを上げやすい。また、先端剛性が高いので、効率のいいインパクトでボール初速が出て、飛距離が伸びてくれる
    • 最近主流の高慣性モーメントのヘッドは、フェースが開いたまま戻りにくいというデメリットがある。手元が硬めに設計された『赤シャフト』なら切り返しの手元の動きにしっかりヘッドが反応し、スムーズにフェースが返って、ボールをつかまえることができる
    • 過去の『赤シャフト』との最大の違いは、先端と手元の剛性差が小さくなったこと。シャフトがしなり過ぎるなど、振り心地の違和感がなくなり、ヘッドが走る爽快感だけが強調されるようになった
    • 昨年11月の「ヒーローワールド
チャレンジ」で8か月ぶりの実戦復帰を果たしたタイガーは、赤いコスメの『TOUR AD VF-6(X)』を装着したドライバーを使用。怪我の影響を感じさせない豪打を披露
    • 畑岡奈紗は先中調子の「テンセイプロレッド1K50(S)」を愛用している
    • 蝉川泰果は強く叩けて振り抜ける「TOUR AD VF-6(TX)」を採用している
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    モデルによってしなるポイントこそ異なるが、『赤シャフト』は基本的に中間から先端にかけてのしなり量が多くなる。ダウンの途中からヘッドが急加速するため、ヘッドスピードを上げやすい。また、先端剛性が高いので、効率のいいインパクトでボール初速が出て、飛距離が伸びてくれる
    最近主流の高慣性モーメントのヘッドは、フェースが開いたまま戻りにくいというデメリットがある。手元が硬めに設計された『赤シャフト』なら切り返しの手元の動きにしっかりヘッドが反応し、スムーズにフェースが返って、ボールをつかまえることができる
    過去の『赤シャフト』との最大の違いは、先端と手元の剛性差が小さくなったこと。シャフトがしなり過ぎるなど、振り心地の違和感がなくなり、ヘッドが走る爽快感だけが強調されるようになった
    昨年11月の「ヒーローワールド
チャレンジ」で8か月ぶりの実戦復帰を果たしたタイガーは、赤いコスメの『TOUR AD VF-6(X)』を装着したドライバーを使用。怪我の影響を感じさせない豪打を披露
    畑岡奈紗は先中調子の「テンセイプロレッド1K50(S)」を愛用している
    蝉川泰果は強く叩けて振り抜ける「TOUR AD VF-6(TX)」を採用している
    青木瀬令奈は先端が動いて走り感のある「ベンタスレッド
5(R)」を愛用
    上田桃子は程よくしなり戻ってくれる「ベンタスTRレッド
5(S)」を採用
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    モデルによってしなるポイントこそ異なるが、『赤シャフト』は基本的に中間から先端にかけてのしなり量が多くなる。ダウンの途中からヘッドが急加速するため、ヘッドスピードを上げやすい。また、先端剛性が高いので、効率のいいインパクトでボール初速が出て、飛距離が伸びてくれる (撮影:GettyImages)

    最近のツアープロの使用シャフトをチェックすると、赤いコスメのモデルに移行する選手が増えている。主要メーカーの『赤シャフト』といえば、先端が走るモデルが多いが、これまではボールをつかまえられないアマチュア向けのイメージが強かった。

    そのことから長らくプロツアーでは、赤いコスメのシャフトを好んで使用する選手は少なかった。ヘッドスピードは上がるけど、方向性に難があるものも少なくなかったからだ。なぜ今、『赤シャフト』に移行するプロが増えているのだろう。

    しかし、タイガー・ウッズ(米国)をはじめ、畑岡奈紗、蝉川泰果、青木瀬令奈など、いまでは多くのトップ選手が『赤シャフト』に移行している。ギアコーチの筒康博は、設計の進化がその裏にあると分析する。

    タイガーは前週、ツアーADの『赤シャフト』で332ヤード!【写真】

     「過去の赤シャフトは、手元が極端に硬く、先端が軟らかいものが多く、どちらもスイング時の違和感を生む要因となっていました。いくらヘッドが走っても制御できなければプロは使いません。しかし、最新モデルの剛性を調べると、先端剛性が上がり、手元剛性の硬さを抑える設計になっていました。剛性差が少ないぶん、振り心地にクセがなくなり、ヘッドを加速させる特性を生かして飛距離を伸ばせるようになったのです。現代の高MOIヘッドとの相性も抜群ですから、これからさらに使用者が増えるかもしれません」

    かつてはアベレージ向けのイメージだった赤シャフトは、あらゆるゴルファーにスピードアップと安定感をもたらす万能モデルに進化したのだ。

    安定してヘッドが走る特性は、主要メーカーの『赤シャフト』で共通しているが、振り心地にはそれぞれの個性がある。モデルごとの違いがあるので、試打してじっくりチェックすることが大切となる。

    ◇ ◇ ◇

    ●左右OBの狭いホールなど、ドライバーを持つのが怖いと感じる場面は多々ある。そんなときに、しっかり飛距離が出て、曲がらない3番ウッドがあればスコアメイクはグンと楽になるはず。関連記事【左右OBホールで使いたくなる ドライバー並みに飛ぶ最新“3番ウッド”7選】でアナタに合う3番ウッドが見つかるはず。

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    注目モデルがズラリ! 最新『赤シャフト』3選
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    ドライバーからパターまで! 【最新】クラブカタログ

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