タイガー、畑岡奈紗、蝉川泰果、青木瀬令奈…なぜトップ選手は次々と『赤シャフト』に替えるのか?
最近のツアープロの使用シャフトをチェックすると、赤いコスメのモデルに移行する選手が増えている。主要メーカーの『赤シャフト』といえば、先端が走るモデルが多いが、これまではボールをつかまえられないアマチュア向けのイメージが強かった。なぜ今、『赤シャフト』に移行するプロが増えているのだろう。
配信日時:2024年2月24日 11時00分
最近のツアープロの使用シャフトをチェックすると、赤いコスメのモデルに移行する選手が増えている。主要メーカーの『赤シャフト』といえば、先端が走るモデルが多いが、これまではボールをつかまえられないアマチュア向けのイメージが強かった。
そのことから長らくプロツアーでは、赤いコスメのシャフトを好んで使用する選手は少なかった。ヘッドスピードは上がるけど、方向性に難があるものも少なくなかったからだ。なぜ今、『赤シャフト』に移行するプロが増えているのだろう。
しかし、タイガー・ウッズ(米国)をはじめ、畑岡奈紗、蝉川泰果、青木瀬令奈など、いまでは多くのトップ選手が『赤シャフト』に移行している。ギアコーチの筒康博は、設計の進化がその裏にあると分析する。
「過去の赤シャフトは、手元が極端に硬く、先端が軟らかいものが多く、どちらもスイング時の違和感を生む要因となっていました。いくらヘッドが走っても制御できなければプロは使いません。しかし、最新モデルの剛性を調べると、先端剛性が上がり、手元剛性の硬さを抑える設計になっていました。剛性差が少ないぶん、振り心地にクセがなくなり、ヘッドを加速させる特性を生かして飛距離を伸ばせるようになったのです。現代の高MOIヘッドとの相性も抜群ですから、これからさらに使用者が増えるかもしれません」
かつてはアベレージ向けのイメージだった赤シャフトは、あらゆるゴルファーにスピードアップと安定感をもたらす万能モデルに進化したのだ。
安定してヘッドが走る特性は、主要メーカーの『赤シャフト』で共通しているが、振り心地にはそれぞれの個性がある。モデルごとの違いがあるので、試打してじっくりチェックすることが大切となる。
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