見た目はイケイケ! 中身は堅実。 『SPEEDSOFT INK ボール』でゴルフも気分もアゲアゲに!
ベストスコア「67」、ホームコースのハンディキャップ「0」を誇る、貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。
配信日時:2024年8月8日 10時45分
ドライバーのヘッドスピード40m/sのアマチュアゴルファーでも、最新ギアを使いこなせるのか? ベストスコア「67」の元競技ゴルファーでロマン派ゴルフ作家の篠原嗣典が実際にコースに持ち込んで検証しました。
テーラーメイドは、『SPEEDSOFT INK ボール』を2024年6月21日に発売。爆発的なスピードをイメージしたカラフルなインクのしぶきが特徴的なデザインの新しいボールです。カラーボールではなく、白いボールでもない新しいボールは、グリーン、レッド、ブルー、ピンクの4色展開です。ただし、オンラインストアなど限られた店舗のみ4色展開で、基本的には、ピンクとブルーの2色展開になるようなので、注意が必要です。
『SPEEDSOFT INK ボール』のコピーは、“ゴルフはソフトに気楽にいこう。”です。今までなかったデザインのボールは、もっと自由にボールを選んで良いのです、というテーラーメイドのメッセージが込められているというわけです。
もちろん、見た目だけではなく、飛距離性能などのボールとしての基本性能もハイレベルであることを求められるのも、テーラーメイドのボールとしての宿命のようです。
『SPEEDSOFT INK ボール』は、全てのゴルファーが初速をアップし、それを維持できるように、新しいコアを進化させたそうです。飛距離性能を維持したまま、ソフトで、心地が良い打感・打音にもこだわって開発したとのことです。具体的には、クラブフェースとボールが接触している時間を増やすことで、低スピンになって、飛距離アップという仕組みになっているのです。
価格は、やや安めの買いやすい価格帯になるとのことでした。エンジョイゴルファーが、メインのターゲットになるのかもしれません。
『SPEEDSOFT INK ボール』をよく見ると、まずは、不思議で、見たことがないボールだと感じました。飛沫のようなカラーは想像以上に目立ちますが、ボールにアドレスしてみると、気が散るほどの違和感はなく、白いボールのように普通に感じてくるのです。それも不思議でした。
色々な意味で新しいボールは、気分をアゲてくれるのかを意識して、試打ラウンドに突入しました。試打した日は、曇りのち晴で、気温は21℃~25℃。微風。グリーンは8.5フィートの速さでした。
【打感・打ち応え】
『SPEEDSOFT INK ボール』の打音は、音量は小さめで、音質は濡れた鞭系で、残響はない音です。打ち応えは、やわらかく、乗り感は強めです。手応えはやや鈍感です。
【構えやすさ・方向性】
『SPEEDSOFT INK ボール』の弾道は高弾道です。ウッド系は、棒球が出ます。アイアンも伸びすぎないボールで、曲がりには鈍感です。スピン性能は、まあまあで、同様な傾向のボールと比較するとグリーン上のスピンの効きは良いほうになると感じました。
【距離性能】
『SPEEDSOFT INK ボール』は、トップレベルに飛びます。ドライバーの飛距離は平均で230ヤード、最長飛距離ホールは240ヤードでした。ドライバーだけではなく、アイアンも番手間の凸凹がなく、信頼できる飛距離性能です。
【ロマン派ゴルフ作家語る】
『SPEEDSOFT INK ボール』は、新しいデザインが、何と言っても目立つボールで、離れたところからでも視認性が高く、他のボールとの区別という意味では100点満点です。それでいて、打つときに、デザインが気になって注意散漫になったことは一度もありませんでした。白いボールを打っているのと、ほとんど同じ感覚で使用することが出来ます。
『SPEEDSOFT INK ボール』で、もう一つ感心したのは、見た目のインパクトだけではなく、ボールの基本性能が優れていることです。飛ばす、乗せる、寄せる、入れるというゴルフで行われる全てのストロークで、高性能を発揮してくれます。特別に突出はしていませんが、落第点になってしまう項目もないのです。
実際に、試打ラウンドでは、すぐに距離感も合ってショットはほぼ完璧な結果を積み重ねました。バーディーパットが入らなかったので、パープレーでしたが、内容的にはアンダーでプレーしている感じだったのです。
『SPEEDSOFT INK ボール』で、特別だと感じたのは、グリーン上です。僕はパットのときに、高音で、しっかりめの音量が出るボールが好きなのですが、『SPEEDSOFT INK ボール』は静かすぎて、かつ、やわらかすぎて、最後まで違和感が消えませんでした。コレは好き嫌いの範囲なので気にならないゴルファーや、こういうボールを待っていたというゴルファーもいるかもしれませんのでマイナスとは言えません。
『SPEEDSOFT INK ボール』を数名の同伴者にも打ってもらいました。概ねデザインの違和感はないという感想でしたが、一人だけが“汚れているボールを使っている(カラーだけでなく、しぶきとか線状のプリントに黒いものが混じっている)みたいで、気持ちが良くない”という感想でした。
その後、試打してもらった友人の内の二人は、『SPEEDSOFT INK ボール』を購入して使用していると聞きました。試打ラウンドで気に入ったのと、一緒に回る人とコミュニケーションのきっかけになるから、ということでした。
個人的には、『SPEEDSOFT INK ボール』は、気分がアゲアゲになるボールだと思います。奇をてらって、中身がお留守になっているようなことは、一切ありませんでした。ボールとしても、優秀ですし、プレーしている間は、ボールを見るたびに、明るい気分になったからです。
『SPEEDSOFT INK ボール』は、面白いボールを使いたいゴルファーにオススメします。白いボールでもなく、カラーボールでもない『SPEEDSOFT INK ボール』は、面白いボールだったのです。
【試打ギアスペック】
『SPEEDSOFT INK ボール』
構造 2ピース
コア 新パワーコア
カバー アイオノマーカバー
ディンプル 322個
【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。ベストスコア「67」、ハンディキャップ「0」
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