“落下角が上がる”と女子プロが使用。フジクラ『TR PROTO』改め、『TRAVIL』が7月20日デビュー
国内女子ツアーに3月から投入されていた“落下角の上がる”アイアン用カーボン『TR PROTO』の製品版が正式リリース!
配信日時:2023年6月8日 04時49分
フジクラから新商品発売の連絡が届いた。
「藤倉コンポジットはPGAツアーで戦う選手のスピンコントロールや弾道の高さに加え、新たに落下角(Landing Angle)に着目。飛距離を損なわず理想的な高さでグリーンを狙って止められるアイアン用シャフト『TRAVIL(トラヴィル)』を7月20日から発売します。ツアーで評価された証明(TOUR RATED)に、新たな能力・性能・才能(ABILITY)を融合し、勝利をつかむ(Victory)という思いを込めて『TRAVIL』というブランド名を名付けました。
独自の【メタルコンポジットテクノロジー】の重心調整技術で振り心地を損ねずスチールと同等のクラブバランスを提供、【ラバーコンポジットテクノロジー】のゴムでソフトな打感やシャフトのしなり戻りを緻密に制御し、打ち手が意図するシャフト挙動を実現します。また、補強を用いず先端剛性を高めつつ、滑らかなEI分布にする積層法で部分的な剛性差を無くして先端を高剛性化。シャフトが粘ることでヘッドの操作性を高め、緩やかな入射角へ導きます」(同社広報)
■『TR PROTO』で女子プロが愛用
この『TRAVIL』だが、国内女子ツアーでは『TR PROTO』として3月の第2戦「明治安田生命レディス」からツアー投入されていた。同時期に米国フジクラでも3月末発売で『AXIOM』なる真っ黒のアイアン用カーボンの発売が予告されたこともあり、当初は『TR PROTO』=『AXIOM』かと思われたが、その見立ては違っていた。
米国フジクラの『AXIOM』は、『VENTUS』の先端補強技術【ベロコアテクノロジー】をウッドより下の番手に繋げる目的で米国市場に登場したが、今回の『TRAVIL』に【VeloCore】の記載はなし。同社が「補強を用いず先端剛性を高める」と言う通り、落下角を上げるために極端な先端補強はしていないのか。
そして、既に国内女子では野澤真央・新垣比菜・高橋彩華、米国女子でも渋野日向子が愛用。主に使用するのは【85S】で、同社のアイアン用にはこれまで先中調子の『MCI』、中調子の『MCI BK』があったが、今回の『TRAVIL』は「中元」表記。野澤真央は『TR PROTO』投入時にその使用感をこう語っている。
▶▶フジクラ、国内女子で開幕2連勝。“止まる”アイアン用カーボン『TR PROTO』即投入者も活躍!
▶▶グリーンでボールがビタッと止まる“謎のシャフト”が女子会場に登場
「シャフトのしなりがあって、スピンが入りやすい。スピンが入りやすいのは知っていたけど、実際に打ったら飛距離も変わらずに一発で『これいい!』ってなりました。ミスに強く、多少ひっかけた時でも、きれいにストレートの球が出るのも気に入ったポイントです」(野澤真央)
税込価格は1本14,300円で、85(R,S)95(R,S)105(S,X)115(S,X)の8スペックとなり「ユーティリティ用に40インチのものも用意する」とのこと。