パターは二人で買いに行こう!【QPのギアマニュアル】
クラブフィッターとしてアマチュアゴルファーと向き合っている、QPことプロゴルファー関雅史が最新のギアマニュアルを紹介する。今回はパターのお話。
配信日時:2023年9月14日 06時58分
最も自分の目で見た情報を信じて買ってほしいクラブが、パターです。フェアウェイやグリーンに向かって大きくスイングして使う他のクラブと違い、パターは小さいカップに入れるためのクラブです。少しのフェース向きのズレによって、結果がずいぶん変わってしまいます。そのため、目標に対して正確に構えることがなにより重要になってくるのですが、自分の利き目やボール位置によってフェースの見え方は大きく変わってくるのです。
例えば、利き目が左目でボールを右足寄りに置くと、目標に正確に構えられたとしてもフェースが左を向いて見えやすい、といった感じです。
さらにパターというクラブはルール上、さまざまなヘッド形状やネックが許されており、投影面積の違いやサイトラインの有無なども構えたときの印象に大きく影響します。
構えやすいパターというのは人によってかなり異なるのです。ところが厄介なのは、正確に目標に構えられているかどうかを自分で確認するのがとても難しいのです。自分では目標に向かってスクエアに構えられていると思っていても、実はズレているなんてことがよくあります。これは自分の目で得た情報が、何かが原因でゆがんでしまっていることで起こります。その原因は、パターの形だったり、自身の構え方のクセだったりします。
ですから私はパターを買いにいくときは、友達と二人で買いにいくことをお勧めしています。気持ちよくアドレスできているパターが、目標に向かって正確に構えられているかどうかを後方からチェックしてもらうためです。ちょっとした向きの違いが命取りになるので、よ~く観察してもらってください。
もちろんパターの性能も重要ですが、正確に目標に構えられないパターは、まずよい結果は得られないでしょう。構えたときに自分の目で得られる情報と、それに対してフェース向きが一致しているパターが見つかれば、間違いなくあなたのパッティングはよくなります。
関雅史(せき・まさし)/1974年生まれ、東京都出身。PGA公認A級ティーチングプロの資格を持ち、クラブフィッティングも行う。東京・駒込のゴルフスタジオ「ゴルフフィールズ」で活動
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