ロマン派ゴルフ作家語る

『RMX VD/M アイアン』は、弱点がなく、見事に調整されたアイアンでした。

ヘッドの大きさが、小さすぎず、大きすぎず、ちょうど良いのです。
そして、中空構造を感じさせないカッコイイ仕上がりになっています。アイアンは本数も多く、キャディバッグを覗くと、当然、目立つもの。カッコいいかは、主観ですが、見られて恥ずかしくないアイアンにしたい、という気持ちはゴルファー共通です。

『RMX VD/M アイアン』は、飛び系アイアンです。ミドルアイアンは、しっかりと飛距離が出ます。ショートアイアンは、飛距離よりも精度を重視しています。
今までのアイアンとの違いは、二つ。
一つは、強烈なスピン性能です。全ての番手で、見事なスピン性能を堪能できます。もう一つは、打感です。打音と手応えが見事にマッチします。打音も本当に綺麗で、芯に当たったときのクリアな抜けるような芯感です。どちらも中空構造のアイアンの弱点ですが、見事な合格点です。

最後に、『RMX VD/M アイアン』で、個人的にとても良かったことは、構えやすさと狙いやすさだと思います。アドレスすると、自然とボールセットできて、ストレスなしで狙いがつくのです。
アイアンを選ぶ際に、構えやすさの優先順位が高いゴルファーは、上級者ほど多くなると言えます。

『RMX VD/M アイアン』は、ツアーモデルでありながら、非力なゴルファーまで使えるように作られたアイアンです。そういうアイアンは市場にいくつもありますが、その中でもトップレベルに高性能です。

アイアンに仕事をさせて、楽にゴルフをしたいゴルファーに、『RMX VD/M アイアン』をオススメします。

試打クラブスペック

『RMX VD/M アイアン』　#5～#9、PW

ヘッド素材 軟鉄鍛造 + 樹脂バッチ
フェース ばね鋼フェース溶接
ロフト #5/24度、#6/27度、#7/31度、#8/35度、#9/39度、PW/44度
シャフト N.S.PRO 950GH neo (S)

【著者紹介】篠原嗣典