HS40m/sでもぶっ飛ぶ『RS SPIN』ボール! 飛ばし屋が使えば生涯最高飛距離を更新できる!?
ベストスコア「67」、ホームコースのハンディキャップ「0」を誇る、貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。
配信日時:2024年11月21日 10時15分
ドライバーのヘッドスピード40m/sのアマチュアゴルファーでも、最新ギアを使いこなせるのか? ベストスコア「67」の元競技ゴルファーでロマン派ゴルフ作家の篠原嗣典が実際にコースに持ち込んで検証しました。
PRGRは、『RS SPIN』ボールを2024年9月13日に発売。『RS SPIN』は、PRGRのツアースペックボールです。“しっかりとした打ちごたえとスピン性能、最大飛距離を実現したツアースペック。”というコピーです。丁寧にボールの特徴と性能を謳っているので、親切なコピーだといえます。
『RS SPIN』は、5代目になります。前モデルの4代目の『RS SPIN』は、飛距離がしっかりと出て、ツアーボールとしての完成度も高く評価しましたし、契約外のプロが使用するほどなので、新しい『RS SPIN』を試打するのを楽しみにしていました。
テクノロジーは、ボールのエンジンであるコアを進化させた「ハイスピンソフトコア」を採用した3ピース構造。「高反発インナーカバー」は、薄肉化することでソフトフィーリングに磨きをかけたようです。「ソフトウレタン薄カバー(326ディンプル)」も、スピン性能の向上とソフトフィーリングに一役買っているとのこと。「スクラッチプロテクトコート」は、新しい表面加工で、フェース状の滑りを制御してスピンを適切にすることを狙っています。
ツアースペックボールの『RS SPIN』は、ヘッドスピード40m/sでも使えるのか? 注意しながら試打ラウンドに突入しました。試打した日は、気温は24℃~34℃。微風。グリーンは8.5フィートの速さでした。
【打感・打ち応え】
『RS SPIN』の打音は、音量がやや控えめで、音質は濡れた鞭系で残響が少ない単音です。ツアーボールらしい音です。打ち応えは、軽く柔らかいけれど、程良い乗り感もあります。手応えは、カチッとした芯感があり、敏感です。
【弾道・球筋・スピン性能】
『RS SPIN』の弾道は高弾道で、伸びすぎない大人しい軌跡を描いて飛びます。ボールの曲がりはツアーボールとしては小さく、ストレート系が得意です。スピン性能は、やや緩めの効きです。
【距離性能】
『RS SPIN』は、ドライバーの最長飛距離240ヤード。トップレベルに飛ぶボールで、ドライバーだけではなく、アイアンまで、しっかり距離が出ます。
【ロマン派ゴルフ作家語る】
『RS SPIN』は、ツアーボールとしての完成度が高く、飛距離も出ます。ヘッドスピード40m/sでも、十分に使うことができました。
ただ、ハードヒッター用にチューニングしてあることも明確でした。年に10ラウンド以上一緒にゴルフをしているヘッドスピード45m/sの仲間に打ってもらいましたが、僕は打ち出しから高く上がるのに、グッと低く出るのです。違うボールのようでした。
更にビックリしたのは飛距離です。一番飛んだドライバーショットは280ヤードで、普段の彼より20ヤード近く飛んでいました。また、アイアンのスピンのかかり具合が全く違うのです。僕は緩めだと感じましたが、ビュンビュンとバックスピンでボールは戻っていました。
ヘッドスピード45m/s以上のゴルファーに『RS SPIN』はオススメです。一皮剥けたゴルフが出来る可能性があります。しかし、『RS SPIN』のメーカー説明では、いわゆる適応ヘッドスピードは35m/sから50m/sとなっているのです。
試打ラウンドを通して色々と考えましたが、ツアーボールとしての完成度の高さは、幅広い層のゴルファーが感じることが出来ますし、使用することも十分に可能です。ただ、文字通り“芯まで使い尽くす”のであれば、ヘッドスピードが速い必要があるということのようです。
試打ラウンドの途中から、PRGRのロゴが、大きく、クッキリ見えたので、調べてみたのですが、実際に大きくなったのではなく、ツアーボールとしての自信のようなものが具現化したのだと推測しました。
ゴルフ用具の中でボールは全てのストロークに関係する宿命です。だから全てのシーンで機能してくれないと致命的なマイナスになるのです。『RS SPIN』は欠点がない良いボールです。
特に良いところは、細かい味付けで、他のツアーボールと違うことを主張しているところです。ショートゲームで、硬質な打音がするツアーボールが多い中で、『RS SPIN』はかなり大人しい打音が出るようにチューニングされています。その影響で、パットはしっかり打たないと少し転がりが悪い印象でしたが、これは速いグリーン対策としてはプラスポイントだと感じるゴルファーもいると思われます。
丁寧に作られているツアーボールに興味があるゴルファーは、『RS SPIN』を打ってみるべきなのです。
【試打ギアスペック】
『RS SPIN』
構造 3ピース
コア ハイスピンソフトコア
インナー 高反発インナーカバー
カバー ソフトウレタン薄カバー
ディンプル 326
カラー ホワイト
【著者紹介】篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。ベストスコア「67」、ハンディキャップ「0」
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