「ボール王国」復権! ブリヂストンが「年間ボール販売数1位」を獲得
2023年のゴルフ小売店調査統計の集計結果が発表された。ゴルフボール部門の国内販売数量1位はブリヂストンゴルフが獲得。
配信日時:2024年2月13日 07時36分
矢野経済研究所が実施しているゴルフ小売店実売動向調査「YPSゴルフデータ」が発表され、2023年の日本国内ゴルフボール市場においてブリヂストンゴルフが「国内販売数量No.1」を獲得したことが明らかになった。
ブリヂストンといえば、まだ糸巻きボールが主流だった世界ツアーの舞台に彗星のように現れ、たった数年で4大メジャーを制した「Reygrande WF」をはじめ、日本ツアーを席巻した「WF432」、ジャンボ尾崎の全盛期を支えた「J's」、タイガーとの契約のきっかけとなった「TOUR B330X/XS」など多くの名作ゴルフボールを送り出してきた「ボール王国」だ。その復権にはどんな背景があったのか、ブリヂストンスポーツに聞いてみた。
――年間販売数量1位獲得おめでとうございます。No.1を牽引したのはどのボールですか?
「ありがとうございます。好調だったのはツアーモデルの『TOUR B X/XS』ですね。これと昨年8月に新モデルを発売した、大きな飛びが特徴の『TOUR B JGR』立ち上げの成功によって『Bマーク』のブランド力がアップしました。その波及効果で中価格帯である『SUPER STRAIGHT』『EXTRA SOFT』も売れたことによる総合力が一位獲得につながったと考えています」(ブリヂストンスポーツボール企画・以下同)
――『TOUR B X/XS』は今月(2月9日)に新モデルが発売されたばかりですよね。2023年は前モデル発売翌年のいわゆる“裏年"なのに、売れ行きを牽引した理由はどこにあるのでしょう?
「タイガー・ウッズをきっかけに、多くのゴルファーの方に一度ブリヂストンのゴルフボールを手に取って、使っていただけたことで性能面、品質面、特にカバー耐久性などを実感して頂き、発売年など関係なくユーザーが増えています。通常は裏年にユーザーが増えることはないのですが、これには私たちも驚いています」
ひとつのシンボリックな製品により、そのメーカーの他の製品へも信頼度が向上する。この波及効果は、ブリヂストンのタイヤ技術を活用したその開発力で多くのボールラインナップを抱えるブリヂストンゴルフにとって、メーカーが想定した以上の結果をもたらしたようだ。さらに、発売されたばかりの『TOUR B X/XS』新モデルはタイガーをして「開発陣は天才だ」と感嘆させ、他の契約プロも「もともとすごくいいボールだったのに、さらにこんなに良くなるとは……」と舌を巻いた話題作。その勢いはさらに加速しそうだ。