今季日本ツアーに復帰した稲見萌寧。今季年間女王を狙う、フリー契約の彼女のセッティングの詳細について本人に直撃取材した。
フリー契約の稲見は、ドライバーでは『ELYTE◆◆◆』ヘッドに『アッタス KING 50S』シャフトを採用している。このモデルを使用した理由はなんだろうか?
「ボール初速が速かったのと、顔が結構好みなんです。他のメーカーのヘッドも試したんですが、『ELYTE◆◆◆』が一番数値が良かったんです。ある程度ヘッドが小さくて、操作性が高いのも好きですね」。『アッタス KING 50S』は、四軸織物の高い復元力を活かして、球がつかまりやすいシャフトだ。
周囲を驚かせたのが、地クラブ『ジューシー』から発売されている『tQアイアン』を新たに採用した点だろう。
「最初に使っている人がいて、それを打ったら、顔が良くて打感も良くて、いいなーと思って使うようになりました。その時アイアンの出球が左に出るのに悩んでいたんですが、まだそれが少なくなったんです。それが多少収まるようになりました。打感は柔らかいかもしれないです。飛び感が悪くないなら、打感はそれほど気にしないかも」
48・52・58度では、ツアープロに人気の高い『タイトリスト ボーケイSM10』に『N.S.PRO 950GH S』を投入。58度にはMグラインドを採用しており、フェースを開いたり、シャローにも振ったりできる形状だ。48度・52度には万能型のFグラインドを採用しており、スクエアに構えてもバンス効果が大きくフルショットに適している。
いずれにせよ、大胆にクラブセッティングを変更した稲見のクラブが、今季彼女にどんな変化をもたらすのか目が離せない。
【稲見萌寧のクラブセッティング】
1W:キャロウェイ ELYTE◆◆◆(10.5度/ジ・アッタス 5X)
3・5W:キャロウェイ ELYTE◆◆◆(15・18度/ジ・アッタス 5X)
3・4・5U:タイトリスト TSR2(18・21・24度/アッタス MB HY 65R)
6I~PW:ジューシー tQアイアン(N.S.PRO 950GH S)
48・52・58度:タイトリスト ボーケイSM10(N.S.PRO 950GH S)
PT:スコッティキャメロン ファントムX 9.5
BALL:ブリヂストン ツアーB X
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