2019年に大規模なゴルフ規則の改正が行われ、2023年にも4年に1度の改定サイクルを受け、いくつかのルールが変更になった。このルール改定により、トーナメントではプロもルール誤認によって罰打を受けるなどの事態が起きている。ペナルティエリアには黄杭と赤杭があり、それぞれ処置も変わってくるが、正しく理解できているだろうか。確認してみよう。
【間違いやすいルール6】
ボールがイエローペナルティエリア内の池に落ちてしまった! 打ち直しは元の地点からになる?
■救済エリアの選択肢が2019年に増えて選べるようになった
救済は1打罰のうえ、直前にプレーした場所を基点とし(ティショットの場合はティから打ち直し)、ホールに近づかない1クラブレングス内の救済エリアにドロップする。もしくは、池の境界線を最後に横切った地点とホールを結んだ後方線上の任意の1点を基点に、そこから1クラブレングス内の救済エリアにドロップできるようになった。
この新たな選択肢を活用できず、タイガー・ウッズに悲劇が。2019年のプレーヤーズ選手権の17番パー3で、独特な浮島形状のグリーンに放ったタイガーのティショットは、グリーンを横切り、浮き島へ渡る通路までコロがって池に。落下地点を確認しなかったタイガーは、ドロップゾーンから第3打を打つが、それも池ポチャ。
ところが新ルールでは、ペナルティエリアの境界(黄線)を横切った地点とピンを結んだ後方線上を起点とし、そこから1クラブレングスの救済エリアを設けられる。つまり、浮島へ渡る通路(花道)に救済エリアがかかり、ドロップできていたのだ。
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