ゴルファーを悩ませる腰痛「そのほとんどは自律神経の乱れが原因」【ゴルフが整う自律神経のトリセツ】
「腰痛の原因は自律神経の乱れ。適度な運動で、自律神経を整えるのと同時に体重を減らすのは、腰痛軽減にいい方法です」と、順天堂大学医学部の小林弘幸教授。自身も2.5キロの減量によって腰痛を解消。飛距離アップにもつながったという。
配信日時:2023年4月23日 22時30分
ゴルファーの話題の一つに腰痛があります。ゴルフを休んで安静にしているのに楽にならない、とお嘆きの方も多いようです。実は、ほとんどの腰痛は自律神経の乱れが原因です。
ちょっとした要因から交感神経優位な状態が続いたり、副交感神経が下がったりして血流障害が起こり、痛みを発しているのです。特に、テレワーク中心の方は要注意。一日中パソコンに向かう姿勢をとり続けている人の血流は、著しく滞ってしまう場合が多いからです。
■体を動かして中から暖め、血流障害を改善しよう
また、人によって案外と夏バテが尾を引き、腰痛につながっているケースもあります。夏に涼しい場所を求めて室内で過ごす時間が長くなると、冷房によって体の冷えが進行。一方で、冷房と外気温との差を調整しようと働きづめだった自律神経も参ってしまい、冷えは改善されず血行不良に陥っている、と考えられます。
血流を改善するには、1時間に1回くらい椅子から立ち上がって肩の上げ下げや腰捻りなど軽く体を動かして交感神経を緩めるといいでしょう。シャドースイングも最適です。また温かいミルクティーなどを飲んでリラックスするのも有効です。
副交感神経を高め、血管が開いて血流がよくなりますので、お試しください。
■毎朝のウォーキングが原料と腰痛解消につながる
自律神経を整えるには、ある程度規則正しい生活と適度な運動が欠かせません。無意識のうちに二つの自律神経が正しい時間に入れ替わり、うまく働き、血流もよくなるからです。ありきたりに思われるかもしれませんが、それで体調がよくなって腰痛が軽減すれば願ったり叶ったりだと思います。
ところで私は、コロナ禍の自粛期間中に2.5キロほど体重が落ちました。その理由は、外食をしなくなって自然と摂取カロリーが減ったことが一つ。もう一つは運動不足解消のためウォーキングを始めたことが大きいようです。
早朝、薄暗いうちから1時間弱かけて歩くと大体7000~8000歩になります。体も頭もスッキリしてから一日をスタートさせるのを日課にしてからは減量はもちろん体調もよく、腰痛もなくなりました。さらにゴルフ面の副産物として、スイングにキレが戻りドライバーの飛距離が伸びたことを実感しています。
ウォーキングによって自律神経が整い、減量、腰痛軽減ひいては飛距離アップ……ぜひ皆さんにも、規則正しい生活と軽い運動を取り入れて一石二鳥、三鳥の成果を手に入れてほしいと思っています。(文・小林弘幸 構成・野上雅子)
●小林弘幸/順天堂大学医学部教授 日本スポーツ協会公認スポーツドクター
1960年生まれ、埼玉県出身。自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手やアーティストのパフォーマンス向上指導にかかわる。自律神経のバランスを意識的にコントロールすることにより心身の潜在能力を最大限発揮できることを提案し、テレビ番組等で解説している。著書も多数あり、2022年12月『ゴルフが上達する自律神経72の整え方』(法研)を刊行。