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    春先だって真夏同様の水分補給が大事 朝の一気飲みで脱水予防【ゴルフが整う自律神経のトリセツ】

    東北で夏日を記録。これからの時期、ゴルフでは水分補給が不可欠だ。特に大切なのは「朝起きたらコップ1杯の水を飲むことです」と、順天堂大学医学部の小林弘幸教授はいう。脱水は自律神経にとっても一番の大敵。寝ている間の水分不足を補うことでゴルフ時の脱水も予防しよう。

    配信日時:2023年4月16日 22時30分

    • ゴルフライフ
    イラスト・のり
    イラスト・のり
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    今月11日には東北でも今年初の夏日を記録しました。これからのゴルフシーズン、気温が上がってくれば真夏同様の水分補給をする必要があります。というのも、自律神経にとって水分不足は一番の大敵。24時間ずっと汗や血流のコントロールをしているわけですが、水分不足から脱水になり血液がドロドロになった状態では、そうした機能がいつものように働かなくなってしまうからです。

    ■体調に変化があれば、脱水症状の可能性も
     
    自律神経のバランスが大きく乱れて体調を崩すケースも少なくありません。もちろん多くのゴルファーの方々は、猛暑のゴルフでは水分をしっかり取って18ホールに臨んでいらっしゃると思います。
     
    ただ、それでもちょっと歩いただけで呼吸が浅くなったり、ボールを拾い上げたら立ちくらみがしたり、また大事なパットに集中できないなどの体調変化があるときは、すでに軽い脱水を起こしていることも考えられます。
     
    睡眠時間や血圧など、その日の体調によっては熱中症になりかねませんので、そうなる前から、もっといえば朝からしっかり水分補給を始めて脱水を防ぐことが大切なのです。
     
    ■ちょこちょこでは効果半減してしまう
     
    そこで皆さんにオススメしたいのは、朝起き抜けにコップ1杯の水を飲むことです。人は寝ている間にかなりの汗をかきます。起きたとき、すでに脱水になっているわけですから、まずは寝ている間に失われた水分を補うためにコップ1杯の水を飲む必要があるのです。
     
    ゴルフで汗をかく日は必ず、朝一番で水分不足を補ってから一日をスタートさせましょう。
     
    このとき心がけてほしいのは「一気飲み」です。ご存じのように、朝は一日の活動を始めるため、副交感神経と入れ替わりながら交感神経が優位になろうとします。それには寝ている間に止まっていた消化管を動かす必要もあるわけですが、ある程度の量を一気飲みすることによって胃に水がたまり、腸を下へ押し下げます。
     
    それが胃腸の神経に刺激となって消化管が動き始めるのです。何回かに分けてちょこちょこ飲むのでは効果が半減しますので注意してください。
     
    一気に飲める温度なら常温でも冷水でもお茶でも構いません。大事なのは、息をつかずにコップ1杯の水を飲み切ること。朝のこの1杯が消化管を動かして自律神経のバランスを整え、寝ている間の水分不足を補うことでラウンド時の脱水予防にもつながります。
     
    ゴルフの日だけでなく、普段から習慣にするとよいでしょう。(文・小林弘幸 構成・野上雅子)
     
    ●小林弘幸/順天堂大学医学部教授 日本スポーツ協会公認スポーツドクター
    1960年生まれ、埼玉県出身。自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手やアーティストのパフォーマンス向上指導にかかわる。自律神経のバランスを意識的にコントロールすることにより心身の潜在能力を最大限発揮できることを提案し、テレビ番組等で解説している。著書も多数あり、2022年12月『ゴルフが上達する自律神経72の整え方』(法研)を刊行。

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