【訃報】マスターズには6年連続で出場 ゴルフ殿堂入りも果たした陳清波氏が逝去、享年93歳
『ダウンブロー』を浸透させた陳清波氏が死去した。
配信日時:2025年1月21日 09時04分
国内男子ゴルフでレギュラーツアー通算12勝、シニア競技で通算15勝を誇る陳清波(ちん・せいは)氏が敗血症のため、1月14日に死去。21日に日本プロゴルフ協会が発表し分かった。享年93歳。
1931年10月1日に台湾北部の淡水出身。1951年に日台国交の準備で来訪していた外務省スタッフから「日本へ来ないか」と声を掛けられたのがきっかけに初来日し、川奈ホテルGC(静岡県)でゴルフを学んだ。
59年に東京GC(埼玉県)所属となり、本格的に活動の場を日本に移すと、同年の国内メジャー「日本オープン」でツアー初優勝を飾ったのを皮切りに多くのタイトルを獲得した。60年には自身のゴルフ理論をまとめた「近代ゴルフ」を発行。多くのゴルファーのバイブルとなり、『ダウンブロー』という言葉を浸透させた。
ワールドカップには台湾代表として11回出場。マスターズには63年から6年連続で出場し、すべて予選通過している。78年に帰化し、清水泰行という日本名も取得。さらに、2015年には日本プロゴルフ殿堂のレジェンド部門で殿堂入りも果たした。
葬儀は妻の清水紀久子さんが喪主となり、21日に家族葬が執り行われた。後日、お別れの会も予定されている。