アジアゴルフ紀行
【タイ編】帝王ジャック・ニクラス設計!バンカーがとても巧妙に配置されたゴルフ場
いつか海外でプレーしてみたい! そんな思いを持ったゴルファーの皆さん、アジア諸国から届いた旬なゴルフ事情を紹介しましょう。
配信日時:2023年8月1日 08時30分
◆Mission Hills Golf Club Kanchanaburi
今回ご紹介するのは、Mission Hills Golf Club Kanchanaburi。バンコクから西へ車で約2時間。カンチャナブリー県の南東に位置します。帝王ジャック・ニクラスが設計。スコアカードの表紙も帝王の勇姿が飾られていてワクワクします。
コースにはバンカーがとても巧妙に配置されていて、本当によくバンカーにつかまります。アゴがないバンカーが多く、ショットするときにプレイヤーの目線からバンカーが隠されているところがたくさんあります。ナイスショットのつもりが、コロコロとボールがバンカーに吸い込まれていきます。ジャックニクラウス恐るべし、脱帽です。各ホールにはティグランド横にコースレイアウトが掲げられてるので必ず確認し、ショット前にもキャディに確認しましょう。
スタートの1番はクラブハウス正面。ティグランドはレストランのテラス席からも眺められ、カート乗り場も隣接。多くの人に見られながらのドキドキ朝イチショット。緩やかな左ドッグレックで、左サイドにはバンカーが並びます。
右は次のホールでOBではありません。左右のラフのところどころにコブがあり、距離感を狂わせます。さあ、帝王ジャックニクラウスに挑んでいきましょう。反面、10番は平凡なスタートホール、気持ちが高まらないので、1番からのスタートがおすすめです。このコースは安心よりも挑戦なのです。
3番ショートは、崖超え。崖は、池よりも視覚的にプレッシャーが強いです。吸い込まれていく感じがして、意識が囚われます。恐怖に打ち勝ってパーを取りたいところ。
INには面白いホールが多いですね。
まず12番ロング。クリークがタテに走っており、フェアウエイが非常に狭いです。コントロールショットで凌ぎましょう。ウォーターハザードは湿地のようになっていて、水鳥をたくさん見られます。大型のサギが獲物を狙って水面を凝視していると、ゴルフそっちのけで思わず見入ってしまいます。
15番ミドルは、グリーンが池超えです。グリーンの手前100〜120ヤードぐらいのところに池があります。ギリギリには打てないので、セカンドは実質140〜160ヤードぐらいの池超えショットになりますが、実際よりも短く感じます。これはグリーンの奥に山があるのと、右に大きな木があることによる錯覚。ジャックニクラウスの罠にはまらないように要注意!
17番ミドル。グリーンが完全な浮島、橋を渡ってグリーンに向かいます。ミドルホールで、ここまで完全な浮島グリーンも珍しいですね。セカンドショットで得意な距離を打てるように、ティッショットは逆算してクラブ選びを慎重に。池には蓮が一面に浮いていて、花が美しいです。タイは常夏なので、季節に関係なく年中蓮の花を楽しめます。疲れを感じる17番、蓮の花で一息ついて集中して行きましょう。
★観光案内★
世界最大の仏塔「プラ・パトム・チェーディー」。ナコーンパトム県の象徴で、高さ約120.45mの釣り鐘状の仏塔。タイで一番高く、世界最大ともいわれています。バンコクからゴルフ場に向かう幹線道路の近くにあります。巨大なので、走っている車からも見えます。
園内の「プラ・パトム・ チェディー国立博物館」も、ぜひ観ていただきたい。小さい博物館で、展示物がコンパクトに良くまとめれていて、短時間でタイの考古学や仏教美術などを学べます。時間のない旅行者にとってありがたい博物館ですね。
もし時間があれば、歩いて10分ほどの「パトムモンコン市場」も巨大で面白いです。青果市場なので、生臭くありません。パイナップルやドリアンが山のように積まれている様は圧巻。
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