あらゆる肌着の中で、最も過酷な使い方をされ、なおかつ高い機能性が要求されるのがソックスではないだろうか。さらに着圧による長時間の歩行での疲労軽減や足裏のグリップ力強化によるスイングパワーロスの軽減など、ゴルファーにとってプレーの内容にも影響を与えうる、重要な存在でもある。
 
だからこそ多くのサポートソックスが開発されているわけだが、この「ケアソク ととのえる」は“足の健康”にこだわった本格派だ。足と靴の第一人者・新潟医療福祉大学 阿部教授と共同研究の末に誕生した製品で、足トラブルを予防＋緩和する。足トラブルへの効果は科学的エビデンスもあるという。製造元は「山忠」。靴下を作り続けて65年になる、新潟県加茂市のメーカーだ。ほかにも「はくだけでかかとをケアしてうるおいをUPする『うるおす』」、「はくだけで足の冷えにサヨナラする『あたためる』」がラインナップされている。
 
「ケアソク ととのえる」の商品紹介のHPを見てみると、「日本人の２人に１人は浮き指で、浮き指は足の疲れや痛み・変形の原因になる。『ケアソク ととのえる』なら浮いた指が伸び広がり、より多く接地して重心バランスがととのい、各指が連結しない一般的な5本指靴下よりも高い効果を発揮する」と書いてある。
 
説明書きの横に、足底圧計測機を使用した計測データの図が掲載されていた。確かに「ケアソク ととのえる」の図は足指がしっかり接地している。これならゴルフのスイング時にも地面をしっかり踏みしめることができ、ドライバーの飛距離アップにつながりそうだ。

実際に履いてみると、普段5本指ソックスは履かない記者だが一つひとつの仕切りに足指を収めるのは思ったより手間ではなかった。実用新案を取得した「かかとハニカムクッション」は想像したよりもクッションが厚く、確かにこれなら足への衝撃を軽減してくれるだろう。足指もがっちり地面をホールドできており、これなら多少の傾斜地でもマン振りできてしまうかもしれない。
 
何より印象に残ったのが、その快適さだ。まるで砂浜の上を歩いている時のように、足がサラサラなのである。さらに夕方になると、広がった足幅を補正してくれる「横アーチサポート」のおかげなのか、足の疲れが普段より軽いと感じられた。価格は一足2,750円～と決して安くないが、それに見合う価値は十分以上にある。
 
山忠はこの「ケアソク」シリーズを、科学的エビデンスのある新基軸の靴下として「フットヘルスウェア」と呼ぶ。その名の通り、このシリーズを試した整形外科医・皮膚科医110名へのアンケートの結果、約96％の方が「周囲の人に薦めたい」と回答。一般的な靴下として初めてDoctors Me医師推奨マークを取得している。

モノ作りへのこだわりが伝わってくる「ケアソク公式サイト」は、シンプルかつ見やすいデザインながらも、どこか温かい。専門家へのインタビューや漫画家・田中圭一氏のオリジナル漫画、400mハードル日本記録保持者・為末大氏の足分析など豊富なコンテンツで一見の価値あり。

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