稲森佑貴の8季連続FWキープ率1位獲得にサングラス効果「打つ前にかけてアライメントを整える」
昨シーズンまで8季連続でフェアウェイキープ率1位の座を守る“日本一曲がらない男”、稲森佑貴がサングラスをかけてプレーするようになって今年で3年目。今では欠かせないアイテムとなっている。紫外線から目を守るためのサングラスだが、稲森ならではの使い方がある。
配信日時:2024年5月2日 08時24分
昨季まで8季連続でフェアウェイキープ率1位をキープしている稲森佑貴がサングラスをかけてプレーするようになって今年で3年目。今では欠かせないアイテムとなっている。紫外線から目を守るためのサングラスだが、稲森ならではの使い方がある。
稲森や出水田大二郎、LIVゴルフでも戦う香妻陣一朗が着用しているのはESSのサングラス。ESSは米国オークリー社のミリタリー部門として製造、実際に米軍などで採用されている。独自のレンズコーティングは曇りに強く、フレームは強度に優れているため、ゴルフのほかに、トレイルランニングやビーチバレーの選手も使う。
ゴルフ用サングラスのレンズの付け替えは簡単で、選手たちは天気によって晴天用の色の濃い遮光レンズと、曇天用の色の薄いブロンズレンズを使い分けている。しかし、雲ひとつない晴れの日でも、稲森はブロンズレンズをかけてプレーすることがあるという。
「グリーンを見やすくするためです。見え方は人それぞれかもしれないけど、ブロンズレンズで見ると、ほんのり暖色系の色になって、より芝目の一個一個が見やすくなる。傾斜も俯瞰的に見られるんです。『右に切れるか、左に切れるか微妙だな』というときにかけていますね。もちろん遮光レンズでプレーするときもありますよ」
そんな稲森のプレーを見ていると、ショットのときには、ほとんどサングラスをかけていない。グリーンの読み専用なのだろうか。「ショットのときは肉眼のほうが慣れているんですよね。あと、インターバルでは目を休めるためにかけます」。歩いているときにはかけて、打つ時にサングラスを外すことでスイッチを入れる効果もあるようだ。
また、稲森はフェアウェイキープとサングラスの関係についても言及する。「ティイングエリアが逆光だったりすると、狙いにくかったり、ターゲットが見えないこともある。不安を抱えたまま打つのは嫌なので、そういう時は打つ前にサングラスをかけて、ある程度アライメントが整ってから打ちます」。今季は2試合が終わったばかりだが、フェアウェイキープ率部門では早くも定位置に座る稲森。9季連続のタイトルへ、視界は良好だ。
■稲森佑貴
いなもり・ゆうき/94年生まれ、鹿児島県出身。11年の高校2年生で挑んだプロテストで一発合格を果たすと、14年に初シードを獲得。正確なショットを武器に2度の「日本オープン」を含むツアー通算5勝を挙げている。国際スポーツ振興協会所属。