聖志、優作、藍、宮里3兄妹と注目アマチュア馬場咲希がトークショー 話題は飛ばしから道具選びへ「勉強になりました」と馬場
3月10日~12日の3日間、パシフィコ横浜(神奈川県)で開催されている国内最大級のゴルフ総合展示会「ジャパンゴルフフェア2023」。宮里聖志、宮里勇作、宮里藍の3兄妹とアマチュアの馬場咲希がトークショーを行った。
配信日時:2023年3月11日 10時15分
「お客さんが大勢いらしていて、ビックリしました。久しぶりに緊張しています」と、感想を漏らしたのは宮里勇作。兄・聖志の司会で、優作と妹の藍、そして注目アマチュアの馬場咲希を交えた4人が、ジャパンゴルフフェア2023でトークショーを行った。
10日~12日の3日間、パシフィコ横浜(神奈川県)で開催されている国内最大級のゴルフ総合展示会「ジャパンゴルフフェア2023」。11日土曜日にイベントスペースでブリヂストン主催のトークショーが行われた。
馬場「トークショーは初めてです。試合よりも、こっちのほうが緊張します」
藍「すごいトロフィー! 本物ですか?」
4人の横には、馬場が昨年の全米女子アマで獲得したトロフィーが置かれていた。
馬場「はい。本物です。家に持って帰れるんです」
と、始まったトークショーはその後も今注目の馬場の話に集中した。
聖志「馬場さんといえば飛ばしが強い武器ですが、飛距離を出すために何かやっていますか?」
馬場「トレーニングはダンベルを持って負荷をかけて、スクワットをやっています。基本的には下半身をメインに鍛えていますが、最近は上半身を多めにやるようになりました」
飛距離が武器とはいえ、昨シーズンは少し飛距離が落ちてしまっていたという馬場。以前の飛距離に戻すためにトレーニングに励み、このオフの間に体重が6~7キロ増えたという。確かにひとまわり大きくなったように見える。
藍「咲希ちゃんは直進性のある飛び。大きく曲がらない、コントロールされた飛びというのがうらやましい。一回でいいから、私もあんな風に飛ばしたい」
優作「ヘッドスピードが45m/sくらいあるとか。藍プロは現役のとき、42m/sくらいだっけ?」
藍「私の場合、飛ばそうと思って打っていなかったから(笑)。ミート率を上げることと、再現性を高めることを重視していました」
そして話は、アマチュアに向けてのアドバスへ。
藍「クラブに仕事をさせること。クラブが進化しているから、振りすぎないことが大事。右手のグリップの力を少し弱く握るのがコツ」
優作「飛距離を出すためには、速く振りたい。でも速く振ると、スイングが崩れる。全身の力を抜くのが一番。軽いものをビュンビュン振って、素振りで速く振ることを筋肉に慣れさせるといいですね」
馬場「私はいつも球を打ちたがってばかりなので、“素振りをしなさい”とコーチに怒られていました」
ツアーのトップ選手でも力を抜くことに悩んでいるという話に、集まったファンは一斉にうなずいていた。飛ばしといえば、ボール。話題は、ボール選びのことに移った。
聖志「最近、タイガー・ウッズがボールの種類を替えて『ツアーB X』にしました。少し固めのモデルに替えて飛距離を求めたようです」
優作「ジャスティン・トーマスやローリー・マキロイをタイガーがオーバードライブしているのを見て、ボールチェンジはアリかなと思いました」
藍「私は2017年にツアーから引退して、道具選びが変わりました。ボールは柔らかめにしてスピン量を上げ、シャフトも軽いものに替えました。クラブとボールのマッチングも大事ですよね」
そういったやりとりを終始笑顔で聞いていた馬場。トークショー後には「とにかく学ぶことがたくさんありました。道具の選び方についても、私とは違う考えがあって。学んだことは、これからのゴルフに生かします」と話した。
馬場の国内初戦は、次週開催の「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」。それが終わり次第、「オーガスタ女子アマ」出場のため渡米する。「Tポイントは、オフの間に体作りを頑張ったので、いいところを出せたらと思います。オーガスタ女子アマも、楽しく頑張れたらいいなと考えています」と、馬場。
昨年、全米女子アマで勝利し、大きな注目を集めたことで「状況が変わりすぎて、プレッシャーを感じるようになっていました。感じすぎてしまい、ゴルフが弱気になってしまったんです。今年はプレッシャーを感じても、強気のゴルフができるようにしたいです」と、いまの心境を話した。
宮里3兄妹からも「楽しんできなさい」と背中を押されたという。まだアマチュア、結果に対して大きなプレッシャーを感じる必要はないということだ。要らぬ緊張から解放された馬場の攻めるゴルフが楽しみだ。