桜ゴルフマーケット情報 第四十九回 [2023年11月16日]
日々変動するゴルフ会員権相場。「いつ購入するのが得策なのか? どのコースを買うのが良いのか?」などゴルファーが知りたい旬な情報を、昭和45年創業・日本のゴルフ会員権業界のパイオニア「桜ゴルフ」社長の佐川八重子が毎週紹介します。
配信日時:2023年11月16日 01時00分
ゴルフブームが用品市場にも及ぶ
● 21年ぶりに合計3000億円台の市場に復帰
● 21~22年は前年比二桁の伸び。23年は後半数量が伸び悩むも、原材料高による商品値上げで成長、続伸の予測
● 2020年以降の"新規参入・休眠復活"ゴルファーは推計110万人で市場規模拡大に貢献も、2割が既に離脱と推測
● 新規ゴルファーを持続的に創出する仕組みが必要
コロナ禍のゴルフブームはゴルフ用品の国内市場規模にも大きく波及しています。矢野経済研究所が今年5~8月に実施した調査をまとめた「2023年版ゴルフ産業白書」によると、新型コロナウィルスの感染が拡大した2021年以降、ゴルフ用品の市場が拡大しています。
同白書によると、ゴルフクラブ、ゴルフ用品(シューズ、キャディバッグ、グローブ等)、ゴルフボール、ゴルフウェアなどすべてが増加し合計の国内市場規模(金額ベース)は21年が2,760億円(前年比19.3%増)、22年が3,092億円(同12.0%増)、23年の予測が3,184億円(同3.0%増)となり、22年には01年以来21年ぶりで3,000億円の大台を回復しました。ゴルフがコロナ禍で安心して楽しめる屋外型のアクティビティとして人気化するとともに、原材料高による商品の値上げが寄与しています。
同白書ではまた、コロナ禍のゴルフ参加者として、19年以前にゴルフ未経験あるいは1年以上プレーしていなかったが20年以降再びゴルフを始めた「新規参入及び休眠復活ゴルファー」が約110万人(拡大推計値)だったといいます。こうしたゴルファーの拡大が用品市場規模の増加を支える一翼を担っているといえましょう。
その後、ゴルフをやめてしまった「早期リタイアゴルファー」も2割程度いるとしているものの、コロナ禍でスケールアップしたゴルファーの持続や新規の誘引がゴルフ業界の大きな課題といえそうです。
株式会社 桜ゴルフ
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