桜ゴルフマーケット情報 第三十五回 [2023年8月3日]
日々変動するゴルフ会員権相場。「いつ購入するのが得策なのか? どのコースを買うのが良いのか?」などゴルファーが知りたい旬な情報を、昭和45年創業・日本のゴルフ会員権業界のパイオニア「桜ゴルフ」社長の佐川八重子が毎週紹介します。
配信日時:2023年8月3日 01時00分
上位は不動も保有コース数に変動
● アコーディアGと平和・PGMが不動のトップ2形成。かつての専業大手等を傘下に収めて急速に拡大
▽日東興業、スポーツ振興、緑営等がアコーディアGへ
▽日本ゴルフ振興、地産、STT等が平和・PGMへ
● 西武・東急は保有数が大幅減も順位不変(4~5位)
● リソルが東急不動産系4コースを取得しトップ10入り
● 近年保有を増やす市川G・太平洋など大きな変化なし
ゴルフ情報誌を刊行する一季出版の調べによると、近年のゴルフ場企業グループの上位勢力は保有コース数の変動はあるものの、概ね固定化しています。今年4月1日時点の国内既設コースの保有数ランキングでは、外資のゴールドマン・サックスから転じたアコーディア・ゴルフ(アコーディア+旧オリックス)、同じく外資のローンスターから転じた平和・PGMが不動のトップ2を形成しています。
両グループは2000年の民事再生法の施行を契機に法的整理に進んだ専業大手を吸収(アコーディアGは日東興業、スポーツ振興・富士カントリーG・緑営等、平和・PGMは日本ゴルフ振興・地産・大洋緑化・STT等)して急速に拡大、とくに旧オリックスグループが加わったアコーディア・ゴルフは一貫してトップの座を保っています。
2000年に比べると、市川造園から転じた市川ゴルフ興業や老舗の西武グループと東急グループが残るのみで顔ぶれは様変わりしていますが、近年、着実に保有コースを増やしてきた市川G興業や太平洋Cを含め上位陣は保有コース数や順位に多少変動はあるものの、大きな変化はみられません。
ただしこの1年では大きな変動がみられました。西武グループが経営改革の一環で9コースをシンガポール政府投資公社の子会社に売却したほか東急グループは東急不動産系の4コースをリソルグループに譲渡し、保有コース数を大幅に減少させました。両グループとも順位に変動はありませんでしたが、リソルグループは前年の14位から10位へとトップ10入りを果たしています。
今後も経営姿勢や経営環境の変化次第では、保有状況や保有数ランキングに変動が生じる可能性がありそうです。
株式会社 桜ゴルフ
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