投資の沼『高値づかみの安値売り』をどう避けるか【老後のゴルフ資金作り】
リタイア後のゴルフ三昧生活に向けて資金作りを進める編集K。美人トレーダー・若林史江さんがレクチャーしてくれた!
配信日時:2024年2月13日 07時00分
リタイア後は「夢のゴルフ三昧生活」をもくろむ40代サラリーマンのゴルフ雑誌編集者K。でもそれにはやっぱりおカネが必要だ。今回は美人トレーダー・若林史江さんに、金融初心者が陥りやすい「沼」の存在について教えてもらった。
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今日はちょっと怖い話から。投資をやると必ず陥る「沼」があります。その沼は「安くなると売りたくなり、高くなると買いたくなる」というもの。
ーー分かります。上がっているときは、儲かりそうですもんね。
それが人の心理なんですが、結果、「高値づかみの安値売り」という現象の沼に陥るんです。でも本当は逆なんです。
ーー逆?
過去を見てください。ここ5年であればコロナショック時に買えた人が勝ち組。コロナショックから日経平均は倍になっていますからね。
ーー確かにそうだ。
世界がおかしくなるときは人の心理が入るので、株価はその価値以上に下がる。逆にイケイケのときは、人の欲が膨れ上がり株価はその価値以上に上がる。我慢できずに買ったところで高値づかみなんてことが起きるんです。
ーーその後暴落して大損!?
相場は難しい。そういうときにいいのが積み立てで投資する方法、通称「ドルコスト平均法」。分散投資できる投資信託をオススメしましたが、初心者は絶対に積み立てです。
ーーどうやるんですか?
やり方は簡単。ドルコスト平均法では3つ、大事なことがあります。1つ目が日時を決めること。2つ目は金額を決める。3つ目がすごく大事で「自分の感情は入れないこと」。
ーー冷静にスコアメイクする小祝さくらプロみたい。
例えば私は7日生まれなので、その日に毎月1万円投資する、と決めます。ここの基準価格が1,000円だったら10口買っているわけですよね。ここが500円だったら20口買っているわけです。でもここが1万円だったら1口しか買えない。
ーーなるほど!
今日明日に成果は出なくても、景気は必ず回復と後退を繰り返す。景気後退時に安いところで買えるのがドルコスト平均法なんです。
ーー初心者が投資信託をやるなら、絶対積み立てがいいんですね!
5年10年ってiDecoとかNISAみたいな積み立て投資をしていくと、安いときにいっぱい買って、高いときにはちょっとしか買わず購入価格の平均を抑える効果が出てくる。だからこそ積み立てってすごく大事で、毎月やるからこそ手数料が安い証券会社がいい。特に日経株価など株価指数に連動してリスクが少ないインデックス・ファンドでは、ドルコスト平均法が有効です。ゴルフでコツコツ練習してスコアアップを狙うように、投資信託もコツコツ積み立てることが重要なんです。
【覚えておきたい用語】
ドルコスト平均法:価格が変動する商品を「常に一定金額を、定期的」に購入する方法。低価格時に購入量が多く、価格が高いときには少なく、購入単価を抑えられる
NISA:少額投資非課税制度。投資で利益を得るとその利益から約20%の税金が引かれる。NISA口座で得た利益分には税金がかからない。利益が全て得られる
iDeco:毎月掛け金を積み立てて運用する個人型確定拠出年金。掛け金が全額所得控除される節税メリットがあり、利息や利益も非課税になる
■若林史江
20歳で株式投資を始めた元祖・美人トレーダー。近著に『証券口座の開き方から教えます! 投資の学校 1年生1学期』(宝島社)。TOKYO MX『5時に夢中!』出演中。ゴルフ歴23年、ベスト76
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