大学のゴルフ部ってどんなところ? プロゴルファーを多数輩出する強豪大学ゴルフ部特集!
大学ゴルフ部は、学生たちがゴルフ技術を磨き、チームワークを高める重要な場です。初心者から経験者まで、さまざまなレベルの学生が集まり、練習や試合を通じて成長します。特に強豪校では専任コーチや練習設備が整っており、毎年の全国大会や地域大会での活躍が期待され、プロゴルファーも多数輩出しています。この記事では、大学ゴルフ部の概要、そして強豪校の特徴について紹介します。
配信日時:2024年9月9日 07時00分
大学ゴルフ部は、学生たちがゴルフ技術を磨き、チームワークを高める重要な場です。初心者から経験者まで、さまざまなレベルの学生が集まり、練習や試合を通じて成長します。特に強豪校では専任コーチや練習設備が整っており、毎年の全国大会や地域大会での活躍が期待され、プロゴルファーも多数輩出しています。この記事では、大学ゴルフ部の概要、そして強豪校の特徴について紹介します。
1.大学ゴルフ部の概要
大学ゴルフ部は、学生がゴルフを学び、技術やチームビルディングを向上させる場です。初心者から経験者まで、幅広いレベルの選手を受け入れており、それぞれのレベルに応じた指導が行われています。学生たちは日々の練習や試合、トレーニングを通じて経験を積み、全国大会や地域大会に出場します。
特に強豪校では、専門のコーチや練習設備が整い、プロゴルファーも多数輩出しています。
一般的な活動内容
大学のゴルフ部では、週に数日の練習日が設定され、それ以外は各自で練習を行います。週末には指定のゴルフ場でキャディバイトをしながら、朝夕には無料でハーフラウンドをさせてもらうというパターンが一般的のようです。他の部と同様に、団体戦や個人で出場する試合に向けて練習を重ね、より良い成績を目指します。
大学ゴルフ部の部費
部費に関しては、公的な補助やスポンサーの有無などによって異なります。例えば、私立の強豪校である早稲田大学ゴルフ部の場合、年に60,000円の部費に加えて、夏と春の合宿費用(それぞれ約100,000円)が必要です。そのほかにも、練習代やウェア・道具・ボール代なども必要となるため、ゴルフ部の活動費は決して安価ではありません。
大学によっては、前述したように、提携しているゴルフ場でキャディのバイトができたり、その際に朝夕無料でラウンドできたりするなど、負担を軽減する仕組みもあります。
大学生ゴルファーが活躍している主な大会
大学生ゴルファーが部として参加する主な大会には、以下のものがあります。
■6月:全国大学ゴルフ対抗戦、全国女子大学ゴルフ対抗戦(日本学生ゴルフ連盟主催)
■8月:日本学生ゴルフ選手権、日本女子学生ゴルフ選手権競技(日本ゴルフ協会主催)
■10月:常陸宮賜杯全日本大学ゴルフ選手権競技、常陸宮妃杯全日本女子大学ゴルフ選手権競技(日本学生ゴルフ連盟主催)
■11月:文部科学大臣杯争奪日本学生ゴルフ王座決定戦、日本女子学生ゴルフ王座決定戦(日本学生ゴルフ連盟主催)
これらに加え、地方の学生ゴルフ連盟が主催するブロック対抗戦などもあります。また、「日本アマチュアゴルフ選手権」は大学生の優勝者が多いことで知られています。実力のある選手は、部活動にとどまらず、さまざまな大会でその実力を発揮しています。
2.強豪大学ゴルフ部【4選】
2024年9月現在、一般的に強豪校として認識されている、日本の大学ゴルフ部は以下の通りでしょう。
【関東エリア】日本大学、東北福祉大学、早稲田大学、専修大学、明治大学、日本体育大学、日本ウェルネススポーツ大学など
【関西エリア】近畿大学、大阪学院大学、関西大学、同志社大学、大手前大学、関西学院大学、立命館大学など
このうち、最近の活躍も目覚ましい以下4つの強豪大学ゴルフ部を紹介します。
【1】日本大学ゴルフ部
【2】東北福祉大学ゴルフ部
【3】早稲田大学ゴルフ部
【4】日本ウェルネススポーツ大学ゴルフ部
【1】日本大学ゴルフ部
日本大学ゴルフ部は1956年に同好会として発足、翌年にゴルフ部となりました。以来、全国優勝の実績を数多く重ね、男女合わせて200名以上のプロゴルファーを輩出してきた名門校です。日本大学建学の精神に基づいて、競技ゴルフというスポーツを通じた心技体の向上を目指し、社会に貢献しうる人材育成を行うことを基本方針として掲げています。
団体戦・個人戦・日本アマにおいて、創部から2023年までに通算315勝を数える強豪校。最近では、男子は2023年「全国大学ゴルフ対抗戦」にて8年ぶり通算36回目の優勝、女子は2024年6月開催の「第47回全国女子大学ゴルフ対抗戦」にて優勝しました。
■出身プロ:高橋勝成、倉本昌弘、湯原信光、丸山茂樹、片山晋呉、宮本勝昌、石井忍、小林正則、田島創志、矢野東、堀川未来夢、岩崎亜久竜、大山志保ほか多数
【2】東北福祉大学ゴルフ部
1875年宮城県曹洞宗専門学支校として創立、移転や改称を経て、1962年に東北福祉大学として開学しました。ゴルフ部は1989年に同好会として発足し、以来35年間、阿部靖彦監督が指導しています。監督には本格的なゴルフ経験はなかったものの、部は強豪と呼ばれるまでに成長しました。ゴルフの技術よりも人間形成の指導に重きが置かれています。
多くのトッププロゴルファーを輩出し、2023年には、卒業生プロによるツアー優勝が通算100勝となりました。パリ五輪で銅メダルを獲得した松山英樹の出身大学としても広く知られています。
■出身プロ:谷原秀人、谷口拓也、岩田寛、宮里優作、正岡竜二、池田勇太、塩見好輝、松山英樹、佐藤大平、幡地隆寛、比嘉一貴、片岡尚之、金谷拓実、蝉川泰果、佐伯三貴、原江里菜ほか多数
【3】早稲田大学ゴルフ部
早稲田大学ゴルフ部は1934年創部で、昭和10年に関東学生ゴルフ連盟が創設された際の決起校の一つです。「学生ゴルファーの模範たれ」「競技力を高めて日本一を目指せ」をスローガンに、日々“文武不岐”に努め、人としての向上も目指しています。
日本プロゴルフ協会第5代会長(中島真弓)を輩出するなど、日本のゴルフ界に一定度の影響力を持っています。2023年6月、当時2年の中野麟太朗が「日本アマチュア選手権」で優勝し、2024年6月開催の「第61回全国大学ゴルフ対抗戦」では男子の部で初日から首位を守り通す完全優勝を達成。現在"強い"と注目を集めている大学ゴルフ部の一つです。
■出身プロ:中島徹、稲垣那奈子など
【4】日本ウェルネススポーツ大学ゴルフ部
日本ウェルネススポーツ大学は、全国57拠点に学校を含むさまざまな教育・福祉施設を展開する学校法人タイケン学園グループが運営する大学です。日本初の「対面授業と通信教育を融合させた体育・スポーツ系大学」として、2012年に開学しました。国際大会で活躍するアスリートやトレーナーを多く輩出し、ペットトリミング全国競技会での優勝や歯科衛生士国家試験合格率100%達成など、スポーツ以外の分野でも優秀な人材を育成しています。
ゴルフ部は2015年創部ですが、2024年9月現在、学連に登録していないため、部として試合に出ることはありません。部員全員が通信制の学生であり、実力派の若手女子プロゴルファーが卒業・在籍していることで知られています。プロテスト合格者にとっては、部費と食費のみの負担で全てのゴルフ部環境を利用でき、試合の出場手当ても支給されるなど、魅力的な条件がそろっています。臼井麗香と高橋彩華などが、プロテスト合格後に入学し、ゴルフ部へ入部しています。
■出身プロ:篠優希、石坂友宏、稲見萌寧、吉田優利、臼井麗香、高橋彩華、西郷真央など
3.まとめ
大学ゴルフ部は、技術の向上だけでなく、人間的な成長も支援する場です。各大学のゴルフ部は、それぞれ独自の強みを持ち、学生たちの成長をサポートしています。
強豪校では全国的に活躍する選手が多数輩出されており、その整えられた練習環境からは、これからもツアーのトップ戦線で活躍するプロゴルファーが多く誕生するでしょう。今後も各大学ゴルフ部の活躍に注目して、未来のトッププロたちをいち早く応援してみませんか。