娯楽施設利用税が廃止され、ゴルフ場利用税が登場した平成元年(1989年)【雑誌「ALBA(アルバ)」で振り返る平成のゴルフ】
【主なできごと】 消費税が導入(当時の税率は3%)。娯楽施設利用税が廃止され、ゴルフ場利用税が登場。<br> 【賞金王/女王】<br> 国内男子:尾崎将司<br> 国内女子:ト阿玉<br> 米国男子:トム・カイト<br> 米国女子:ベッツィ・キング<br> 【平成元年に発行された号】 45号(平成元年2月9日発行)〜66号(平成元年12月28日発行)
配信日時:2019年3月4日 10時00分
目次 / index
- 和田アキ子さんのレッスン連載「和田アキ子のゴルフんだり蹴ったり」 ALBA45号
- 行ったらプロに会えるかも!?プロゴルファーのショップ紹介 ALBA45号
- 当時、ゴルフは女子大生が始めたいスポーツナンバーワン! 初心者向けコンテンツが充実 ALBA45号
- “0番”ドライバー「アクシム3000」がブリヂストンから4月に発売!ALBA47号
- 消費税(税率3%)が導入! ゴルフ用品への影響を調査 ALBA47号
- 娯楽施設利用税が廃止され、ゴルフ場利用税が新たに登場 ALBA47号
- 当時のプロゴルファーテレビCM出演ナンバーワンは岡本綾子 ALBA50号
- 尾崎3兄弟や芹澤信雄はナニに乗ってる? プロゴルファークルマ特集 ALBA56号
- 当時のツアープロの相関図が丸わかり ジャンボ軍団は大人数率いる大軍団
ついに「平成」が2019年4月30日を最後に幕を閉じる。
この31年間、ゴルフ界もさまざまな出来事があった。
そこでALBA.Netでは、平成の30年間を走り続けてきたALBA.Netの兄弟メディアである雑誌「ALBA-TrossView(アルバ-トロスビュー)」で、平成のゴルフを振り返る。
ALBA.Netが誕生する前年、平成18年(2006年)までを当時の記事とともに振り返ろう。
この31年間、ゴルフ界もさまざまな出来事があった。
そこでALBA.Netでは、平成の30年間を走り続けてきたALBA.Netの兄弟メディアである雑誌「ALBA-TrossView(アルバ-トロスビュー)」で、平成のゴルフを振り返る。
ALBA.Netが誕生する前年、平成18年(2006年)までを当時の記事とともに振り返ろう。
和田アキ子さんのレッスン連載「和田アキ子のゴルフんだり蹴ったり」 ALBA45号
1989年(平成元年)の日本は、若者たちがこぞってゴルフを始めたほど世の中はゴルフブームに沸いた。当時は誌面にも多くの芸能人や著名人が登場し、プロゴルファーにレッスンを受ける姿が見受けられた。
平成元年にALBAでレッスンの連載をしていたのは、今や大御所中の大御所、和田アキ子さん。
毎月、さまざまなプロゴルファーたちからレッスンを受け、読者と一緒にゴルフの技術を磨いていったようだ。
平成元年にALBAでレッスンの連載をしていたのは、今や大御所中の大御所、和田アキ子さん。
毎月、さまざまなプロゴルファーたちからレッスンを受け、読者と一緒にゴルフの技術を磨いていったようだ。
行ったらプロに会えるかも!?プロゴルファーのショップ紹介 ALBA45号
尾崎建夫や直道、倉本昌弘らのショップを紹介。本人が試合で着ているウェアの販売や、スキー好きのプロはゴルフだけに限らず秋・冬はスキーアイテムをメインに販売するなど、プロの個性があふれていた。
当時、ゴルフは女子大生が始めたいスポーツナンバーワン! 初心者向けコンテンツが充実 ALBA45号
当時の女子大生の間で「これから始めたいスポーツナンバーワン」はゴルフ。すでに流行していたスキーやテニスに次いで、この機会にデビューする人も多かったようだ。
当時のALBAは、ビギナー向けのクラブやウェアで最低限そろえたいアイテムを紹介する記事も多く、読んでからゴルフデビューする人も多かったようだ。
当時のALBAは、ビギナー向けのクラブやウェアで最低限そろえたいアイテムを紹介する記事も多く、読んでからゴルフデビューする人も多かったようだ。
“0番”ドライバー「アクシム3000」がブリヂストンから4月に発売!ALBA47号
“0番”というと、平成23年(2011年)に石川遼が当時契約して使用していたヨネックスの「0番アイアン」が印象に残っている人も多いのでは?
実は平成元年にブリヂストンから0番ドライバー「アクシム3000」が発売されていた。「アクシム」とは、「Acceleration(加速度)」と「Maximum(最大)」の造語。とにかく通常のドライバーよりも飛ぶことを印象づけるために、0番ドライバーというユニークなネーミングで売り出された。
実は平成元年にブリヂストンから0番ドライバー「アクシム3000」が発売されていた。「アクシム」とは、「Acceleration(加速度)」と「Maximum(最大)」の造語。とにかく通常のドライバーよりも飛ぶことを印象づけるために、0番ドライバーというユニークなネーミングで売り出された。
アクシムの最大の特長は、長尺クラブなのに振り抜きやすく当てやすい設計になっていること。その理由を当時のALBAで検証している。
一つは、当時のブリヂストンドライバーのヘッドよりも大きいこと。フェースの面積比は30%アップ、ヘッド上面面積は20%アップしたことで、正確にボールをとらえることができ、方向性が抜群に良くなった。二つ目は、シャフトを軽量化して高強度のカーボン繊維「ハーモテックライト」を採用。長尺シャフトでかつヘッドが大きくなっても振りぬきやすいクラブにすることができた。
ちなみにロフト角は12度のみ。ロフト角のバリエーションと、ドライバーだけでなくスプーンなど他のウッドも欲しいという声が当時上がっていたようだ。
一つは、当時のブリヂストンドライバーのヘッドよりも大きいこと。フェースの面積比は30%アップ、ヘッド上面面積は20%アップしたことで、正確にボールをとらえることができ、方向性が抜群に良くなった。二つ目は、シャフトを軽量化して高強度のカーボン繊維「ハーモテックライト」を採用。長尺シャフトでかつヘッドが大きくなっても振りぬきやすいクラブにすることができた。
ちなみにロフト角は12度のみ。ロフト角のバリエーションと、ドライバーだけでなくスプーンなど他のウッドも欲しいという声が当時上がっていたようだ。
消費税(税率3%)が導入! ゴルフ用品への影響を調査 ALBA47号
平成元年の大きな出来事の一つである、4月の消費税導入。ゴルフ用品の価格にも大きな変動を与えた。
消費税が導入されるまで、ゴルフ用品(クラブ、ゴルフボール、高額キャディバッグのみ)はいわゆる”ぜいたく品”として最高で30%の物品税がかけられていた。そのため、物品税がかけられていたゴルフ用品は、メーカーの設定する価格にもよるが消費税導入により、クラブは8%、ボールに限っては13%程度安くなった。
消費税が導入されるまで、ゴルフ用品(クラブ、ゴルフボール、高額キャディバッグのみ)はいわゆる”ぜいたく品”として最高で30%の物品税がかけられていた。そのため、物品税がかけられていたゴルフ用品は、メーカーの設定する価格にもよるが消費税導入により、クラブは8%、ボールに限っては13%程度安くなった。
クラブやボール、高額のキャディバッグは安くなったが、ウェアや帽子はそれまで無税だったので、3%の税率が掛けられて高くなった。
しかし、2019年の10月には10%に税率が引き上げられることを考えると、当時の3%はうらやましく感じてしまう。
しかし、2019年の10月には10%に税率が引き上げられることを考えると、当時の3%はうらやましく感じてしまう。
娯楽施設利用税が廃止され、ゴルフ場利用税が新たに登場 ALBA47号
消費税導入と同時に娯楽施設利用税(1,100円)も廃止された。しかし、ゴルフ場にのみゴルフ場利用税が設けられ、近年廃止する法案が国会に提出されているが、現在も施行されている。
当時のALBAでは、ゴルフ場利用税が登場したことで、ゴルフ場でプレーしたときの利用料金が高くなるのかを特集。結果として、利用税自体は300円程度安くなるが、プレー代金の消費税を考えて、10,000円以下でないと新税制のメリットを受けることができないと説明している。
当時のALBAでは、ゴルフ場利用税が登場したことで、ゴルフ場でプレーしたときの利用料金が高くなるのかを特集。結果として、利用税自体は300円程度安くなるが、プレー代金の消費税を考えて、10,000円以下でないと新税制のメリットを受けることができないと説明している。
当時のプロゴルファーテレビCM出演ナンバーワンは岡本綾子 ALBA50号
現在プロゴルファーが出演しているテレビCMというと、松山英樹や石川遼以外なかなか思いつかないが、当時はCMタレントとしてプロゴルファーが出演する機会が多かったようだ。
尾崎3兄弟や青木功といった日本人の人気プロはもちろん、日本ツアーでも活躍したセベ・バレステロス(スペイン)はサッポロビール、“ホワイトシャーク”の異名を持つグレッグ・ノーマン(オーストラリア)は大京のCMに出演していた。
尾崎3兄弟や青木功といった日本人の人気プロはもちろん、日本ツアーでも活躍したセベ・バレステロス(スペイン)はサッポロビール、“ホワイトシャーク”の異名を持つグレッグ・ノーマン(オーストラリア)は大京のCMに出演していた。
当時、プロゴルファーの中でテレビCM出演が最も多かったのは岡本綾子。NEC、ニチレイ、イトーキなど多くのCMに出演していた。多くのプロゴルファーがテレビCMに出演したことから、改めて当時のプロゴルファーの人気ぶりがよく分かる。
尾崎3兄弟や芹澤信雄はナニに乗ってる? プロゴルファークルマ特集 ALBA56号
“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司が当時乗っていたクルマは、ロールスロイスの「フーパー仕様」。2ドアに改造してしまうところもさすがジャンボ尾崎!
当時、プロゴルファーの中で最も多かったクルマメーカーはメルセデスベンツ。尾崎健夫、直道はそろってメルセデスの中でもトップモデルの「560SEC」が愛車。他にも、牧野裕や白浜育男らがSクラスのメルセデスに乗っていたそうだ。
ちなみに当時のプロゴルファーにとって憧れだったメルセデスは、女子大生にとっては迎えに来てほしいクルマのナンバーワン。「乗り心地と落ち着いたデザインが素敵。クルマの中のクルマ!」と当時の女子大生が誌面でべた褒めしていた。
ちなみに当時のプロゴルファーにとって憧れだったメルセデスは、女子大生にとっては迎えに来てほしいクルマのナンバーワン。「乗り心地と落ち着いたデザインが素敵。クルマの中のクルマ!」と当時の女子大生が誌面でべた褒めしていた。
ベンツの他にも外車は人気。「外車=安全性に優れている」とイメージが当時のプロゴルファーにあったらしく、芹澤信雄はポルシェ、東聡はBMWが愛車だった。
当時のツアープロの相関図が丸わかり ジャンボ軍団は大人数率いる大軍団
ジャンボ軍団をはじめとするプロゴルファーの当時の相関図が当時のALBAで紹介されていた。当時の大軍団はジャンボ軍団。現在は、原英莉花や田村亜矢といった若手の女子プロも活躍しており、今も劣らず大軍団だ。
ジャンボ軍団が体育会系集団なら、青木功率いる青木ファミリーは個性派集団。AONのもう一人、中嶋常幸は群れることを好まず、特にグループを持たなかったよう。
女子プロでは、米国ツアーでも大活躍していた世界の岡本綾子のファミリーが誕生。もともと派閥やファミリーを持っていなかった岡本だったが、彼女の活躍ぶりに憧れる当時の若手プロが彼女の門を叩くようになり、やがて森田理香子らが所属する“綾子チルドレン”が結成された。