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    シミュレーションゴルフが注目スポットだった平成4年(1992年)【雑誌「ALBA(アルバ)」で振り返る平成のゴルフ】

    【主なできごと】 バブル景気の終焉。東海道新幹線「のぞみ」の運転開始。甲子園で松井秀樹5打席連続敬遠。きんさん・ぎんさんブーム。カーボンアイアン認可。<br> 【賞金王/女王】<br> 国内男子:尾崎将司<br> 国内女子:塩谷育代<br> 米国男子:フレッド・カプルス<br> 米国女子:ドッティ・モクリー<br> 【平成4年に発行された号】 115号(平成4年1月9日発行)〜138号(平成4年12月24日発行)

    配信日時:2019年3月13日 10時00分

    • ゴルフライフ
    目次 / index
    ついに「平成」が2019年4月30日を最後に幕を閉じる。
    この31年間、ゴルフ界もさまざまな出来事があった。

    そこでALBA.Netでは、平成の30年間を走り続けてきたALBA.Netの兄弟メディアである雑誌「ALBA-TrossView(アルバ-トロスビュー)」で、平成のゴルフを振り返る。

    ALBA.Netが誕生する前年、平成18年(2006年)までを当時の記事とともに振り返ろう。
    表紙の青木功はこの年から米国シニアツアーに主戦場を移し、「ネーションワイド選手権」で初優勝を飾った。ALBA118号。

    表紙の青木功はこの年から米国シニアツアーに主戦場を移し、「ネーションワイド選手権」で初優勝を飾った。ALBA118号。

    91年男子ツアー優勝プロ30人のクラブ総点検「メタルとパーシモン どっちが強かった?ALBA115号

    1991年のツアーでは圧倒的大差でメタルが制したとある。その中でトップだったのが「J.sメタル」の9勝、ダンロップの「DP-911」が続く。一方、パーシモンはホンマが強さを見せた。押され気味のパーシモン派を代表して、1950年代のクラシックモデルを使う横島由一の、「今では山の奥まで伐採が進み、ロクな原木がない。今は生木だから割れやすいんだ。木自体のツヤや光沢も全然違う」という憂いのコメントが掲載されている。

    「会社帰りに寄り道したいゴルフプレースポット」ALBA117号

    この当時、話題となりはじめていたシミュレーションゴルフを楽しめるスポットが紹介されている。画面の動きや打球の飛びのリアルさなどは現在のレベルには当然及ばず、コース設定も2コースといった記載も目につく。もちろんまだゴルフバーという言葉も登場していない。ただ道具ももたず、会社帰りに1ラウンドというのは、ゴルファーにとっては新たなゴルフの楽しみ方だったようだ。

    「今どきゴルファーの東西対抗」ALBA118号

    練習場の取材から、関東と関西の違いを紹介している。待ち時間は東京が平均45〜50分に対して、大阪は平均10〜15分。東はジーンズ姿が半数以上だが、西では少数派。ネクタイ姿が目立つのも東の特徴とされている。コメンテーターとして登場した和田アキ子さんは、「大阪の人はイラチだからそんなに待つくらいなら、他に行っちゃうよ。東京の人は練習したあと、ほかに何かしに行ったりするからじゃない。大阪の人はゴルフの練習はゴルフの服装で、と考えているからね」と分析。

    ほかにもいくつかの傾向を示した上で、その結びとして東京の方が年齢層も若く、ビギナーの割合も高い。そのためゴルファーは格好から入るのでは、とあるが現在は…?

    「A列車(アミューズトレイン)に乗ってゴルフに行こう」ALBA127号

    この年の7月1日、山形新幹線の開業に合わせて、列車でゴルフをおすすめする企画。蔵王や天童、米沢、最上川などのコースへ、山形観光を兼ねた1泊2日を紹介する。またトワイライト・エクスプレスやデラックスあさま、スーパーひたちなどの紹介もあり、“鉄分”も高い内容だ。上のページで東北新幹線に乗車しているのは、トーナメントに向かう芹沢信雄。

    小田和正「GOODTIMES & BADTIMES」ALBA129号

    ミュージシャンとしてはもとより、ゴルフの腕前もその当時ハンデ11という小田和正さんの連載エッセイがスタート。この翌年にはアメリカシニアツアーで青木功のキャディを務める(その様子を追ったテレビドキュメンタリーを記憶している人も多いのでは)ほどの、ゴルフ愛をもった、音楽シーンのビッグネームが登場する。

    その中の一節。「トーナメントの最終日で、優勝争いをしてる選手が18番ホールで、スーパーショットをする。あれってすごくよくわかる。いいショットのでる確率ってとても高いと思うよ。ギャラリーがさ、みんな最高のショットが見たいって思ってるんだよ。その雰囲気が伝わるんだろうね。土壇場の集中力って、自分だけで作れるもんじゃない」。

    プロアマ大会開催で普賢岳被災者に援助「皆さんほんとにありがとう」ALBA138号

    日本プロゴルフ協会選手会がはじめて主催したチャリティトーナメント「雲仙普賢岳被災者救援プロアマチャリティゴルフ大会」の報告。この前年、火砕流の発生などで大きな災害となった普賢岳の噴火。当時の選手会長である倉本昌弘は「ゴルフを通じて、何らかの形で社会に貢献したい。そんな選手たちの思いが大きくなってできた大会です」と語っている。

    参加したのは杉原輝雄、青木功、尾崎将司、中島常幸など、トーナメントでも揃わないほどの豪華な顔ぶれ。会場整理など裏方までプロが務めた手作りのイベントを通して、2000万を超えるチャリティ基金が集まった。

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