ついに「平成」が2019年4月30日を最後に幕を閉じる。
この31年間、ゴルフ界もさまざまな出来事があった。

そこでALBA.Netでは、平成の30年間を走り続けてきたALBA.Netの兄弟メディアである雑誌「ALBA-TrossView（アルバ-トロスビュー）」で、平成のゴルフを振り返る。

ALBA.Netが誕生する前年、平成18年（2006年）までを当時の記事とともに振り返ろう。

当時、全世界から“新鋭”として注目を浴びていたタイガー・ウッズの連載がスタート。

初回はタイガーの驚きの飛距離について。秘密は側筋（わき腹の筋肉）にあるとして、フィジカルに視点をおいたスイング解説をしている。

当時のゴルフシューズのトレンドは、クラシックタイプ全盛期。「安定感に欠けるのではないか？」という懸念がされ、スニーカータイプを履く男子プロはほとんどいなかった。

しかし、女子プロを中心に「安定感もあって動きやすい」と賞賛する声が広がり、スニーカータイプが注目され始めた。

平成9年（1997年）はALBA創刊10周年ということで、1987年創刊当時のゴルフ界のトレンドを調査している。

同年は岡本綾子が日本人初の米国女子ツアーの賞金女王の座に就き、国内男子ツアーでは、デービッド・イシイが初の賞金王となった。ちなみに平成9年はまさに全盛期真っただ中のジャンボ尾崎だが、このころは不調に苦しみ、シーズン中の勝利数は3勝で賞金ランキングは惜しくも2位で終わっていた。

用品のほうでは、ドライバーのヘッド素材の移り変わりを紹介。パーシモン全盛期だった1987年だが、ジャンボ尾崎がマスターズへの秘密兵器としてテーラーメイドのメタルドライバーを使い始めたことで革命が起き、「メタル時代」の到来の始まりとなった年でもあった。

冒頭で取り上げたタイガー・ウッズが、史上最年少の21歳3カ月でマスターズを制覇。同時に72ホールの最小ストローク（スコアが270のトータル18アンダー）と最多ストローク12打差での圧勝を成し遂げた。

ちなみに、2015年にジョーダン・スピースがタイガーの最小ストローク記録と並んだが、そのほかの記録はいまだ更新されていない。

当時の誌面で、他に注目されていたのがタイガーのパッティング。

アドレスの分析とタイガーがマスターズを制覇したときに使用していたスコッティキャメロンのパター。「T・WOODS」と刻印され、世界で7本のみ製造された。そのうちの2本目が日本にあり、価格は数百万の値打ちがされたというから、当時のタイガーの人気ぶりがうかがえる。

4月に消費税率が5％にアップした。当時の誌面では外税表記だったため、ゴルフ場でのプレーを筆頭に、練習場の利用料金やクラブやウェア、交通費がどの程度金額が変更になるのか調査している。

東京湾アクアラインが開通したのも平成9年（1997年）。都内に住むゴルファーにとって、千葉のゴルフ場までの時間が今までの約3分の1の時間に短縮され、当時大喜びしたゴルファーも多いのではないだろうか。

ちなみに当時の片道通行料金は、4,000円。
※1997年9月18日から1998年6月17日までは3,500円の前売割引券が発売されていた。