いくらスポーティであっても、“いかにも”感が強いゴルフウエアは避けたいというゴルファーは少なからずいる。ではその“いかにも”感とは？ もちろん明確な答えはないが、強いていえば、コース以外でもフツーに着こなせそうなデザインであるということだろうか。そしてこれまでの日本のゴルファーをしっかりとターゲットに定めた、ドメスティックなゴルフウエアよりも、インポートのブランドの方が、この“いかにも”感が薄めになる傾向は強いとはいえる。

ここで紹介するのはイタリア発のゴルフウエア。その代表格が、シンプルで洒脱なデザイン、洗練された発色などを得意とするシェルボ。欧州ではラグジュアリーなゴルフウエアとして知られる。過度なデザインは排しながら、味気なさも感じることもない。シェルボテックスと称した独自の機能素材を駆使しながら、プレーをサポートするファンクショナルなウエアでもある。

またテレリア ゼッドのパンツのような端正なシルエットや、独特なヴィンテージ感覚を生かしたルックスは、従来のゴルフウエアではなかなか見られない。いずれもイタリアのブランドらしいエレガントさを共有している。

無地系の白とブルーのポロシャツはストレッチが十分に効いており、吸汗速乾にも対応する素材。表面に微細な孔があることによる通気性の良さも特徴だ。デザインはあくまでシンプルだが、襟まわりと胸ポケットの縁にエレガントな草花柄がつくことで、フラットには見えず、ゴルフシーン以外でもスマートに映える。ネイビーの総柄ポロシャツは、その抑制の効いた色合いと、洗練されたプリント柄が独特だ。こちらも伸縮性があり、UVケアにも対応している。

チェックのパンツはナイロンベースの薄手。しっかりとストレッチ対応している。化繊でありながらペナペナした質感が目立たず、カラーも涼しげで爽やかだ。ネイビーのパンツの素材はコットンが主体で、折り目線の入ったスラックス風のデザイン。やや細身のテーパードシルエットですっきりとしたラインを見せる。ちょっとユーズド感をもたせた発色もこなれている。こちらも適度な伸縮性を備えている。

見慣れたゴルフスタイルから一歩踏み出すなら、過度な色柄に頼るのではなく、スマートさで勝負するというも大人ゴルファーの戦略だ。

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