第8回『ヤードって何メートルなの?』
ゴルフの秘密を多角的に探ってみましょう。
配信日時:2019年4月22日 06時00分
ゴルフを始めたときに、誰もが口にするのが「もっと早く始めれば良かった」というセリフです。ゴルフをしない人にとって、酸いも甘いも知り尽くした偉い人までゴルフに夢中になっているのは不思議なもので、ゴルフをしている人も夢中になりすぎて、ゴルフの魅力を説明できないという奇妙な現実もあります。ゴルフの秘密を探ってみましょう。
今回は、ヤードという距離の単位についてのお話です。
「ドライバーが280ヤードを越えてさぁ……」ゴルフでは、距離の単位に原則的としてヤードを使用します。1ヤードは、厳密には0.9144メートルです。約0.9メートルと考えれば良いと思いますが、ゴルフをしている人の大多数はメートルに計算し直して考えるケースがありません。慣れてしまえば、1ヤードは、1ヤードで、メートルでは考えないからです。
ゴルフにおいて、飛距離は大きな魅力で、ときとして魔力を発揮して、ゴルファーを戸惑わせます。日本のようにメートルで長さを測る国のゴルファーにとって、ヤードという単位は、ある意味で非現実な世界に入る呪文になっているのです。300メートルには何も感じないのに、300ヤードと耳にした途端に、興味を持って前のめりになるゴルファーは、飛距離の魔力に取り憑かれているのかもしれません。
今回は、ヤードという距離の単位についてのお話です。
「ドライバーが280ヤードを越えてさぁ……」ゴルフでは、距離の単位に原則的としてヤードを使用します。1ヤードは、厳密には0.9144メートルです。約0.9メートルと考えれば良いと思いますが、ゴルフをしている人の大多数はメートルに計算し直して考えるケースがありません。慣れてしまえば、1ヤードは、1ヤードで、メートルでは考えないからです。
ゴルフにおいて、飛距離は大きな魅力で、ときとして魔力を発揮して、ゴルファーを戸惑わせます。日本のようにメートルで長さを測る国のゴルファーにとって、ヤードという単位は、ある意味で非現実な世界に入る呪文になっているのです。300メートルには何も感じないのに、300ヤードと耳にした途端に、興味を持って前のめりになるゴルファーは、飛距離の魔力に取り憑かれているのかもしれません。
ゴルフは欧米で育ってきたのでヤードを使うのはあたり前です。日本では昭和50年代の数年間だけ、ゴルフをメートル表記にしたことがありました。メートル法の国は、メートルにするべきだという通達があったからです。日本は数年で元通りのヤード使用に戻りましたが、オーストラリアやアジアのいくつかの国では、それ以降、現在でもメートルを使ってゴルフをしています。
面白いことに、日本独特の習慣もあります。欧米ではグリーン上の距離では、フィート(約30センチ)を使用するのですが、日本ではグリーン上の距離だけはメートルを使うのです。
あと、あまり気にされないことが多いですが、高低差や高さにもメートルを使用することが普通です。メートルのほうが、より厳密に長さのイメージが湧くのが理由だと思われます。
いずれにしても、メートル以外の長さの単位を使う機会は、ゴルフだけだという人がほとんどです。ヤードまで楽しんでゴルフをするのが正解なのです。
日本独自の単位である尺をゴルフに使おうとしたいう話は面白いのですが…… それはまた、別のお話。
文・篠原嗣典/画像・GettyImages
面白いことに、日本独特の習慣もあります。欧米ではグリーン上の距離では、フィート(約30センチ)を使用するのですが、日本ではグリーン上の距離だけはメートルを使うのです。
あと、あまり気にされないことが多いですが、高低差や高さにもメートルを使用することが普通です。メートルのほうが、より厳密に長さのイメージが湧くのが理由だと思われます。
いずれにしても、メートル以外の長さの単位を使う機会は、ゴルフだけだという人がほとんどです。ヤードまで楽しんでゴルフをするのが正解なのです。
日本独自の単位である尺をゴルフに使おうとしたいう話は面白いのですが…… それはまた、別のお話。
文・篠原嗣典/画像・GettyImages