第13回『ゴルフってスプーンも使うの?』
ゴルフの秘密を多角的に探ってみましょう。
配信日時:2019年5月27日 06時00分
ゴルフを始めたときに、誰もが口にするのが「もっと早く始めれば良かった」というセリフです。ゴルフをしない人にとって、酸いも甘いも知り尽くした偉い人までゴルフに夢中になっているのは不思議なもので、ゴルフをしている人も夢中になりすぎて、ゴルフの魅力を説明できないという奇妙な現実もあります。ゴルフの秘密を探ってみましょう。
今回は、ゴルフってスプーンも使うの? というお話です。
ゴルフをするようになると、どういうわけだか、四六時中ゴルフの話をしたがるようになります。それをゴルフ談義というのですが、電車の中や、食事中のテーブル、あちらこちらでゴルフ談義が行われています。
「スプーンが曲がってさぁ……」
こんなセリフもよく耳にするのです。スプーンが曲がると言っても、超能力の話ではありません。ゴルフにおいて、スープンというのは、ウッドの3番というクラブの愛称なのです。
今回は、ゴルフってスプーンも使うの? というお話です。
ゴルフをするようになると、どういうわけだか、四六時中ゴルフの話をしたがるようになります。それをゴルフ談義というのですが、電車の中や、食事中のテーブル、あちらこちらでゴルフ談義が行われています。
「スプーンが曲がってさぁ……」
こんなセリフもよく耳にするのです。スプーンが曲がると言っても、超能力の話ではありません。ゴルフにおいて、スープンというのは、ウッドの3番というクラブの愛称なのです。
スプーンは、通常、バッグに入っている中で2番目にボールを遠くに飛ばすことができるクラブで、上手く使えれば麻薬的な快感を味わえる反面、多くのゴルファーにとってスプーンは上手く当たらない苦手なクラブで、自分のバッグから外してしまうこともあるのです。そんな事情があるので、ゴルフ談義でもスプーンという言葉は、時々出てくるというわけです。
2番目に飛ぶクラブをどうしてスプーンと呼ぶのかというと……その昔、まだクラブヘッドが木製だった頃に、たくさんあったクラブの中で、フェース面を凹ませてボールを打ちやすくしたものがありました。これが木べらのスプーンに似ていたから、クラブにスプーンという愛称が残ったという説と、木製のクラブは使用していると地面に触れている底の部分が擦れて、すぐに壊れてしまう弱点があり、底を強化するために金属の板をはめたら、結果として重心も下がって凄いボールが打てるようになったのです。その改造型の一つが底板を曲面にしたもので、形状が似ているのでスプーンと呼ぶようになったという説が有名です。いつものように諸説あり、というのがゴルフの面白いところです。
いずれにしても、スプーンが愛すべきクラブであることは間違いありません。スプーンを使い熟して。美味しくゴルフを味わいたいものです。
さて、ゴルフではいろいろな素材を使いまくっているという話も面白いのですが…… それはまた、別のお話。
文・篠原嗣典/画像・GettyImages
2番目に飛ぶクラブをどうしてスプーンと呼ぶのかというと……その昔、まだクラブヘッドが木製だった頃に、たくさんあったクラブの中で、フェース面を凹ませてボールを打ちやすくしたものがありました。これが木べらのスプーンに似ていたから、クラブにスプーンという愛称が残ったという説と、木製のクラブは使用していると地面に触れている底の部分が擦れて、すぐに壊れてしまう弱点があり、底を強化するために金属の板をはめたら、結果として重心も下がって凄いボールが打てるようになったのです。その改造型の一つが底板を曲面にしたもので、形状が似ているのでスプーンと呼ぶようになったという説が有名です。いつものように諸説あり、というのがゴルフの面白いところです。
いずれにしても、スプーンが愛すべきクラブであることは間違いありません。スプーンを使い熟して。美味しくゴルフを味わいたいものです。
さて、ゴルフではいろいろな素材を使いまくっているという話も面白いのですが…… それはまた、別のお話。
文・篠原嗣典/画像・GettyImages