第23回『真夏でもゴルフをするの?』
ゴルフの秘密を多角的に探ってみましょう。
配信日時:2019年8月5日 06時00分
ゴルフを始めたときに、誰もが口にするのが「もっと早く始めれば良かった」というセリフです。ゴルフをしない人にとって、酸いも甘いも知り尽くした偉い人までゴルフに夢中になっているのは不思議なもので、ゴルフをしている人も夢中になりすぎて、ゴルフの魅力を説明できないという奇妙な現実もあります。ゴルフの秘密を探ってみましょう。
今回は、真夏でもゴルフをするの? というお話です。
昭和、平成と、夏の暑さが激しくなってきたことは、色々なデータでわかります。2020年の東京オリンピックは7月末の開催で、暑さ対策が勝負の鍵になるといわれています。昔は夏でも子供は外で遊んだものですが、近年は危険なので真夏は外で遊ばせないケースが常識になりつつあるとも聞きます。
屋外でプレーするゴルフは、オールシーズンで、夏でもプレーします。もちろん、夏場は暑いからという理由でプレーしないゴルファーもいますが、夏のゴルフはプレー代金が季節料金で安くなるコースも多いので、合宿をしたりして積極的に夏ゴルフを楽しむゴルファーもいます。
スポーツが大好きな人たちの何割かは、暑い季節に汗をだらだらとかきながらプレーするゴルフこそが王道だと信じて疑わないケースもあります。ゴルフコースには、シャワーや入浴施設がありますので、汗を洗い流す快感までがゴルフだというマニアックな楽しみ方を推薦する熱い人たちもいます。
最近では、子供さえ、猛暑の屋外では遊ばせないのに、大人が必死になって野山で白球を追いかけているなんて、異常な世界だと、ゴルフをしない人たちは不思議な顔をします。それこそが、ゴルフの恐ろしい魅力の証明なのです。多少の異常性などは無視してでも、単純にゴルフがしたいのです。
今回は、真夏でもゴルフをするの? というお話です。
昭和、平成と、夏の暑さが激しくなってきたことは、色々なデータでわかります。2020年の東京オリンピックは7月末の開催で、暑さ対策が勝負の鍵になるといわれています。昔は夏でも子供は外で遊んだものですが、近年は危険なので真夏は外で遊ばせないケースが常識になりつつあるとも聞きます。
屋外でプレーするゴルフは、オールシーズンで、夏でもプレーします。もちろん、夏場は暑いからという理由でプレーしないゴルファーもいますが、夏のゴルフはプレー代金が季節料金で安くなるコースも多いので、合宿をしたりして積極的に夏ゴルフを楽しむゴルファーもいます。
スポーツが大好きな人たちの何割かは、暑い季節に汗をだらだらとかきながらプレーするゴルフこそが王道だと信じて疑わないケースもあります。ゴルフコースには、シャワーや入浴施設がありますので、汗を洗い流す快感までがゴルフだというマニアックな楽しみ方を推薦する熱い人たちもいます。
最近では、子供さえ、猛暑の屋外では遊ばせないのに、大人が必死になって野山で白球を追いかけているなんて、異常な世界だと、ゴルフをしない人たちは不思議な顔をします。それこそが、ゴルフの恐ろしい魅力の証明なのです。多少の異常性などは無視してでも、単純にゴルフがしたいのです。
親にダメだと言われても、友達と一緒に遊びに行ってしまった経験は多くの人がしているはずです。その後、怒られてもしかたがないと、目を盗んで出かけるような快感が、夏ゴルフにはあるのかもしれません。
ゴルフをしない人たちが理解できない異常なゴルファーの習性は、ゴルファーの結束を固めます。身も知らない人同士でも、ゴルフはすぐに一緒にできて、仲良くなることも少なくないのは、タブーを犯す仲間意識もあるのだと推測しています。
夏ゴルフの話をしているゴルファーは、たいがい、より過酷な環境でのゴルフの経験を楽しそうに語り合っているものです。猛暑だけではありません。台風が来ているのに、飛ばされそうになりながらボールを打ったとか。雷に追いかけられて死にそうになったとか。
馬鹿みたいだと呆れつつも、ゴルファーの笑顔には嘘はないのです。ゴルフをしていないことが、損をしているような気分になるのがオチです。
ゴルフはオールシーズン楽しめます。ハイシーズンは、春と秋です。過酷な環境でゴルフをすることが偉いわけでも、誇れるわけでもないのですが、夏ゴルフを自己責任で楽しむゴルファーを否定することが正解だとは言い切れないのです。
さて、真冬に凍ったゴルフコースでの珍事の色々という話も面白いのですが…… それはまた、別のお話。
文・篠原嗣典/画像・GettyImages
ゴルフをしない人たちが理解できない異常なゴルファーの習性は、ゴルファーの結束を固めます。身も知らない人同士でも、ゴルフはすぐに一緒にできて、仲良くなることも少なくないのは、タブーを犯す仲間意識もあるのだと推測しています。
夏ゴルフの話をしているゴルファーは、たいがい、より過酷な環境でのゴルフの経験を楽しそうに語り合っているものです。猛暑だけではありません。台風が来ているのに、飛ばされそうになりながらボールを打ったとか。雷に追いかけられて死にそうになったとか。
馬鹿みたいだと呆れつつも、ゴルファーの笑顔には嘘はないのです。ゴルフをしていないことが、損をしているような気分になるのがオチです。
ゴルフはオールシーズン楽しめます。ハイシーズンは、春と秋です。過酷な環境でゴルフをすることが偉いわけでも、誇れるわけでもないのですが、夏ゴルフを自己責任で楽しむゴルファーを否定することが正解だとは言い切れないのです。
さて、真冬に凍ったゴルフコースでの珍事の色々という話も面白いのですが…… それはまた、別のお話。
文・篠原嗣典/画像・GettyImages