第27回『パーとかボギーって何ですか?』
ゴルフの秘密を多角的に探ってみましょう。
配信日時:2019年9月2日 06時00分
ゴルフを始めたときに、誰もが口にするのが「もっと早く始めれば良かった」というセリフです。ゴルフをしない人にとって、酸いも甘いも知り尽くした偉い人までゴルフに夢中になっているのは不思議なもので、ゴルフをしている人も夢中になりすぎて、ゴルフの魅力を説明できないという奇妙な現実もあります。ゴルフの秘密を探ってみましょう。
今回は、パーとかボギーって何ですか? というお話です。
ゴルフを始めて、すぐに覚える用語で必ず上位に入るのがパーとボギーです。初級者の頃は憧れのスコアであり、目標だからです。
パーは、熟練のゴルファーが最も飛ぶクラブで打ってグリーンに届く距離に、グリーン上で費やす2打を加えた数字です。1打で届く距離のグリーンならパー3。それより長い場合は、パー4。グリーンまで2打で届かない場合は、パー5。ゴルファーがプレーする基準となる数字です。
そのパーより1打多いスコアをボギーと呼びます。
パーを基準に、打数が多い数をオーバー。打数が少ない数をアンダーで考えることで、ストロークプレーの場合、18ホールの途中でも、プレーヤーは自分のスコアのポジションを知ることができます。
今回は、パーとかボギーって何ですか? というお話です。
ゴルフを始めて、すぐに覚える用語で必ず上位に入るのがパーとボギーです。初級者の頃は憧れのスコアであり、目標だからです。
パーは、熟練のゴルファーが最も飛ぶクラブで打ってグリーンに届く距離に、グリーン上で費やす2打を加えた数字です。1打で届く距離のグリーンならパー3。それより長い場合は、パー4。グリーンまで2打で届かない場合は、パー5。ゴルファーがプレーする基準となる数字です。
そのパーより1打多いスコアをボギーと呼びます。
パーを基準に、打数が多い数をオーバー。打数が少ない数をアンダーで考えることで、ストロークプレーの場合、18ホールの途中でも、プレーヤーは自分のスコアのポジションを知ることができます。
一般的なゴルファーの場合は、オーバー数が計算しづらいほど大きくなってしまうので、パーを基準には考えないことも多々ありますが、プロのトーナメントなどを観戦する際には、「○○アンダー」「××オーバー」というのは、そのまま残りホールをパーでプレーした場合のスコアを想定してその瞬間の順位や、他のプレーヤーとの差を瞬時に理解できるので便利です。
パーがアメリカから発信されて世界中に広まっていくのは、それまで主流だったマッチプレーにかわって、ストロークプレーが増えてきた20世紀の初頭です。
便利な基準打数であるパーは、あくまでも、一つの概念に過ぎないのですが、それを間違えるとゴルファーがとらわれやすい迷路に入ってしまうので注意が必要です。
パーに縛られて、スコア至上主義になってしまうゴルファーは、遙か昔から現在まで一定の割合で存在します。ゴルフは確かに打数が少ないことを競うゲームではあるのですが、パーという単なる利便上の概念に縛られることで、ゴルフの無限の面白さが見えなくなってしまうのは、本末転倒であり、もったいないのです。
パーはゴルフを楽しく、便利にするために生まれたものです。楽しく便利に使えば良いのです。そう考えれば、一般的なゴルファーの場合、ボギーのほうが身近で親しみやすいかもしれません。パーもボギーも、上手に付き合って、利用するのが正解なのです。
さて、パーとボギーって同じだったの? という話も面白いのですが…… それはまた、別のお話。
文・篠原嗣典/画像・GettyImages
パーがアメリカから発信されて世界中に広まっていくのは、それまで主流だったマッチプレーにかわって、ストロークプレーが増えてきた20世紀の初頭です。
便利な基準打数であるパーは、あくまでも、一つの概念に過ぎないのですが、それを間違えるとゴルファーがとらわれやすい迷路に入ってしまうので注意が必要です。
パーに縛られて、スコア至上主義になってしまうゴルファーは、遙か昔から現在まで一定の割合で存在します。ゴルフは確かに打数が少ないことを競うゲームではあるのですが、パーという単なる利便上の概念に縛られることで、ゴルフの無限の面白さが見えなくなってしまうのは、本末転倒であり、もったいないのです。
パーはゴルフを楽しく、便利にするために生まれたものです。楽しく便利に使えば良いのです。そう考えれば、一般的なゴルファーの場合、ボギーのほうが身近で親しみやすいかもしれません。パーもボギーも、上手に付き合って、利用するのが正解なのです。
さて、パーとボギーって同じだったの? という話も面白いのですが…… それはまた、別のお話。
文・篠原嗣典/画像・GettyImages